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 はぁはぁ荒い息を吐きながら、くたっとリアンに体重を預ける。これって……愛撫っていうのかな?快感だけを受け取るなんてあんまり経験がなかったから、乱れてしまった。あ~~~恥ずかしいっ。

 内心悶えていたとき、未だリアンの脚の上に乗ったままだった僕は、気づいてしまった。リアンの履いている柔らかな室内着を押し上げるモノの存在に……。
 
 その存在感に畏れを抱きつつも、僕は納得した。彼はアルファなのだ。僕みたいにパッとしないオメガでも、これだけ近くにいればフェロモンに煽られるのは想像に難くない。

 一度勃起してしまうとその衝動を抑えるのが辛いことは、自分も男だからよくわかる。僕はゴクリと唾を飲み込んだ。
 これ……挿れてもらえばいいのでは!?

「こら」

 ギンッとした目つきで股座を見つめ、触れようとした僕の手はリアンによって遮られた。反射的にリアンを見上げる。物欲しげな顔をしてしまっている自覚はある。
 膝の上にいるおかげで、その距離はかなり近かった。唇が目の前。

「でも……」
「これ以上煽るなよ。メグに後悔されたくない」

 そう言うとリアンは僕の後ろへと手を回し、尻を優しく掴んだ……と思いきや左右に開くように力を込めた。なんでもないようでいて、たまらなく卑猥な動作だ。
 どろどろになっている後孔が空気にさらされ、スゥッと冷気を感じる。その刺激に蕾はキュンと疼き、ひくひく蠢いている気がした。

「はぁん……」

 片手は尻を割り開いたまま、もう片方の手は蕾に触れる。そのまま周囲をマッサージするようにくるくると刺激され、息が乱れる。
 それだけで快感を得ている自分に驚きつつも、そのもどかしさにすぐに音を上げた。

「も、おねがい……挿れてっ」

 間近にある目を見つめて懇願する。普段は鮮やかに明るいグリーンの瞳は、ほの暗さを孕んで燃えていた。リアンは口元に淡い笑みを浮かべながら、目を細め僕を見つめている。
 
 まるで圧倒的上位の動物に獲物として捕らえられてしまったみたいだ。
 ひくっと僕の身体が反応した瞬間、リアンの指が蕾の中心に触れ、入ってきた。

「あぁっ、あ~~~!」

 自分のよりも太くて長い指が、さっきは届かなかった隘路の奥まで届く。その一本さえも逃さないというように、内壁が甘えて絡みついている気がした。
 リアンの背中に回した手へ力を込めると、指に長い髪が絡む。
 僕が痛みを感じていないことがわかったのか、徐々に指の動きは激しくなる。気づけば二本の指にナカをかき回され、僕は高い嬌声を上げ続けていた。

 リアンの指がお腹側の一点に触れると、痺れるような快感が突き抜ける。
 僕の反応が大きいことに気づいたリアンは一旦指を引き抜き、僕がぽかんとしていあいだに開いた脚の間から手を差し込んだ。そして前から回した指を再び挿入すると、快感のしこりを指の腹で捉え、押しつぶす。

「んやぁ!まって、それ……んっ!すぐイッちゃ……。ん~~~!」
「メグ……」

 手が大きいから駄目なのだ。指はしっかりと挿入しながらも、手の平が、他の指が、会陰や陰嚢まで触れるから……僕は背を反らして盛大にイッてしまった。
 じんじんと身体が痺れ、うまく力が入らない。感じたこともないほど強い快感に、頭が馬鹿になった気がする。

 くったりとしていると、リアンが僕を抱き上げバスルームへと向かう。そこで着ていたものを全部剥かれ、あらゆる体液で汚れていた全身を洗われた。
 石鹸でぬるぬるになる感覚はまずい。僕は性的な意図のないリアンの手つきにも喘ぎ、高まってしまった身体をリアンに預け、またイカせてもらう。

 そこで意識は暗転した。
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