診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第2章 外科の未来、その先へ

27話 スタッフサイド・サプライズの憂鬱

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 ー昼休み-

掲示板の下では、山科看護部長と宮本看護師長、速見先生が何やら話していた。

恵美先生「ちょっと、あそこで何か話してるよ。聞きに行こうよ!」

仁科医師「そうだね。何か進展があるかも。さりげなく行こうかな」

掲示板の後ろ側から、さりげなく見るふりをして近づく二人。

山科「それにしても、本当に予想がひっくり返っちゃったね」

宮本「みんな外れちゃいましたね。夫から“どうなったの?”って、気になるらしくて、すごい催促なんですよ」

山科「そりゃそうでしょう?自分の上司になるんだから」

宮本「あれ?昇格の情報ありました?何も聞いてないですけど……」

山科「なくても、順当に進めばそうでしょう?でも、もう予測するのやめたわ」

恵美先生「あら?どうしてですか?面白いのに」

山科「あら、いらしたんですか?だって予測したって、さらにすごく上回るくらいの話が来るじゃないですか。

もう、起業家のアイデアと行動力がすごすぎて、考えが及びませんよ」

仁科医師「そうなんだよねえ~、すごいよね?だってさ、スーパーの土地を買うのに、交換で民家を5軒買って潰し
て、立体駐車場にするんですよ?

結局、後ろの土地代と民家の買い取り代、家の解体費、立体駐車場の建設費を、全部社長が払うんですからねえ~。
想像を絶しますよ」

恵美先生「そうだよね?すごいよ。そこまでして、カンパニーを大きなビルに変えたかったんだね。だって11階建てだよ。
社員にちまちま節約させるのが普通の会社なのにね。
どんどん潤沢な資金を使って投資していくって……。

結局、最後はどうしたいのかなあ?私はそれを知りたいわ。
うちの人に聞いても、“知らない”って言うだけなんだもん」

仁科医師「まあ、うちのスタッフでいれば、一緒に夢が見られますよ」

山科「その代わり、夜勤が入るシフトになるかもしれないですよ。手術室に集中治療室、病室ができますからね」

宮本「また、大勢のスタッフを採用しないといけない。ああ~、大変」

山科「はいはい、もう終わり。さっさとお茶しないと、休憩終わっちゃうよ」

後ろを見ると、さらに6人くらいが集まっていた。

みんな、情報を知りたいのね。

それはこっちも同じだからね、と山科は思う。


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