診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第3章 新たな人材を求めて

43話 クラブ活動

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 長谷川君と吉岡君、理学療法の小林君と加納君が揃って院長室にやって来た。

「どうしたの?揃って来るなんて」

もじもじしていて、言いにくそうだ。

「いいよ、なんでも言ってみて」

加納「えっと、僕たちこの前クラブを作ったんですけど、みんなで活動する場所をお借りしたくて、それでご相談に伺いました」

「ふっ、空いてるところならどこでも使っていいよ」

夏「どこで何をしたいのか、なんか説明書とかあるの?」

加納「はい。お借りしたい場所と活動内容をまとめた予定表があります」

どれどれと、夏と二人で読んでみた。

「へえ~、モデルクラブはサテライトの3階、作業療法のスペースを借りて、ウォーキングの練習とポーズの練習、
それに着こなしの練習ってあるんだ……ふふふ、面白いね」

思わずクスクス笑ってしまった。

夏「あとは、芸能部だね?」

吉岡「はい。僕が歌唱部で、長谷川君がダンス部です。それで、歌唱部は音楽室を、ダンス部は作業療法の生活療法室を使わせていただきたいんです。クラブ活動はいずれも土曜日の午後です」

「うん、いいよ。ただ月に一回、莉子のアニメセミナーがあるんじゃなかったっけ?」

夏「月初めの土曜、14時から15時半までですから、それが終われば問題ないですよ。

ただ音楽室は防音が効いてるので、セミナー中でも使って大丈夫です」

長谷川「それじゃあ、使えない場合は親睦会みたいに6階の休憩室を使ってもいいでしょうか?」

「うん、いいよ。どんどん使って楽しんで」

小林「ストレッチのような軽い運動なら、休憩室でも大丈夫ですか?」

「いいよ、みんな仲良く使ってね」

吉岡「それとですね、“荷物持ち隊”の皆さんも、6階の休憩室を使いたいそうなんですけど……一緒に聞いておいてって頼まれまして」

あははは、面白い。

「わかった、全部認めるから使っちゃって!ところで荷物持ち隊のメンバーは、そこで何をするんだろう?」

夏も桐生君も笑いっぱなしだ。

吉岡「さあ~?そこまでは分からないんですけど、なんか撮影クラブも来るらしいです。打ち合わせって言ってました」

長谷川「あっ、すみません。最後にですね、その活動風景を動画にしてHPに載せたいって三枝さんが言ってるんですが、それも大丈夫ですか?」

あははは!大笑いしてしまった。なんて面白いんだ。

「いいよ、どんどん録画していいって伝えてくれる?菜の花がにぎやかでいいね」

夏「そうですね。菜の花の楽しさが伝わるようなHPって、いいですよね」

……きっとそれで人集めに使うつもりなんだな。

「わかったよ。はい、全部認めますからね。

あとね、5階には佐久間先生のご家族が静養されているから、ドタバタ足音を立てないようにね。

それに5階は外科が16時までやってるから。声は聞こえないと思うけど、一応気をつけてね」

「はーい!」全員の声が揃ったところで、みんな戻っていった。


「うちのスタッフは本当に面白いねえ~。楽しいよ」

桐生「本当に、こんなに楽しいところは他にないですよね」

桐生さんが笑っていた。

桐生「もしかしたら、もっと他のクラブもできるかもしれませんね?」

夏「そうだよ、何がいいんだろう?」

「月に1回くらいなら、テニスクラブをやってもいいけどね」

「夏、お前がやれよ」

夏「ええ~?疲れちゃうよ~。それに日曜日は桃香とダンス教室に行かないといけないから、それ以上は無理だよ」

「でも、どれも覗いてみたくなるよね?」

みんなで笑った。

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