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第3章 新たな人材を求めて
58話 寮母の朝ごはん、夜のサプライズ
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今回の密着取材は――サテライト専任の看護主任にして、寮の母でもある西村佳代さん。
取材者は寮生の吉岡誠君。
朝の風景
まだ外が薄暗い午前6時。
寮のダイニングに入ると、ふわっと漂う出汁の香りに包まれる。
「おはようございます。今日は鮭の塩焼きとお味噌汁、それから玉子焼きですよ」
笑顔で迎えてくれる佳代さんの声に、眠そうな寮生たちも思わず背筋を伸ばす。
取材者はあまり言葉を挟まず、ひたすら“寮母さん”の動きを追う。
吉岡「毎日おいしい朝食をありがとうございます。ねっ! 皆うまいよね!」
呼びかけに、寮生たちが一斉に「おー!」と手をあげる。
微笑ましいほどの一体感だ。
カメラは西村さんの顔をアップに。
「仕事の前に温かいご飯を食べてもらいたいんです。食卓が明るいと、一日のスタートも違うでしょう?」
鮮やかな手さばきで味噌汁をよそう姿は、もう“寮母”というより“母親”そのもの。
そこで吉岡君が「じゃあ、今度は僕がいただきます」と言って箸をとる。
撮影は別のスタッフらしい。
おかず一品一品が大写しになり、湯気まで美味しさを語っている。
吉岡「僕はここの味噌汁が、ものすごーくうまくて大好きなんですよ!」
夢中でパクパク食べる姿に、自然と笑みがこぼれる。
吉岡「実は僕、この前の引っ越しの日に、寮母さんが温かいおそばを作ってくれて、本当に泣けたんですよ」
その言葉に西村さんが照れ笑い。
「お昼にはね、みんな疲れているから軽くて温かいものを、と思って。大鍋で“引っ越しそば”を用意したんですよ」
香り立つおつゆと立ちのぼる湯気――あの一杯は、寮生にとって新生活の記念日そのものだったんだな。
「忘れられない!」と口をそろえる寮生たち。
吉岡「寮母さんは料理上手で気配りも抜群なんですよ。しかもサテライト専任の看護主任だから、仕事でもお世話になっています」
そこで再びアップ。
「ナースの仕事も任されていますが、寮母としての役割も手放したくなくて。朝ごはんを作る時間は、私自身の楽しみなんです」
にっこりと微笑むその姿には、ベテラン看護師の頼もしさと家庭的な温かさが同居していた。
夜の風景
20時。サテライトの診療終了にあわせて、共有リビングに次々と寮生たちが帰ってくる。
カメラはその日常を淡々と追う。
寮母「“お帰りなさい”って言いたいんですよね。みんな菜の花弁当はあるんだけど、やっぱり汁物を出したいんです。ほっとするでしょう?」
温かな汁物をよそい、一人ひとりに手渡していく。湯気がまた、心をほどく。
吉岡「ではここで、寮生の秘密を暴露ーっ!!」
寮生たちがパチパチと拍手。なんだなんだ?
・上間先生「今日の目玉をください!」
・青山先生「今日のおまけをください!」
・佐藤君 「今日のサプライズは何ですか?」
……どういうこと?(笑)
吉岡「実はですね。寮母さんがいつも残りのご飯をおにぎりにして冷凍してくれてるんです。それは“黄色のかご”に入っていて、欲しい人が自由に食べていいんです」
上間「“今日の目玉”っていうのは、冷蔵庫の黄色のかごに札が下がってて、中にちょっと豪華なおかずが入ってるんです。早い者勝ちなんですよ」
青山「“今日のおまけ”はお漬物とか佃煮とか梅干しとか。小さいけどありがたいんです。これも自由にどうぞ、って」
佐藤「“今日のサプライズ”は果物とかお菓子とか、たまにいただきものが入ってるんです。ない時もあるけど、あるとすごくうれしいんですよ」
へえ~、そんな仕掛けがあったのか。
なるほど、西村さんは寮生の心も胃袋も、しっかりつかんでいる。
取材者は寮生の吉岡誠君。
朝の風景
まだ外が薄暗い午前6時。
寮のダイニングに入ると、ふわっと漂う出汁の香りに包まれる。
「おはようございます。今日は鮭の塩焼きとお味噌汁、それから玉子焼きですよ」
笑顔で迎えてくれる佳代さんの声に、眠そうな寮生たちも思わず背筋を伸ばす。
取材者はあまり言葉を挟まず、ひたすら“寮母さん”の動きを追う。
吉岡「毎日おいしい朝食をありがとうございます。ねっ! 皆うまいよね!」
呼びかけに、寮生たちが一斉に「おー!」と手をあげる。
微笑ましいほどの一体感だ。
カメラは西村さんの顔をアップに。
「仕事の前に温かいご飯を食べてもらいたいんです。食卓が明るいと、一日のスタートも違うでしょう?」
鮮やかな手さばきで味噌汁をよそう姿は、もう“寮母”というより“母親”そのもの。
そこで吉岡君が「じゃあ、今度は僕がいただきます」と言って箸をとる。
撮影は別のスタッフらしい。
おかず一品一品が大写しになり、湯気まで美味しさを語っている。
吉岡「僕はここの味噌汁が、ものすごーくうまくて大好きなんですよ!」
夢中でパクパク食べる姿に、自然と笑みがこぼれる。
吉岡「実は僕、この前の引っ越しの日に、寮母さんが温かいおそばを作ってくれて、本当に泣けたんですよ」
その言葉に西村さんが照れ笑い。
「お昼にはね、みんな疲れているから軽くて温かいものを、と思って。大鍋で“引っ越しそば”を用意したんですよ」
香り立つおつゆと立ちのぼる湯気――あの一杯は、寮生にとって新生活の記念日そのものだったんだな。
「忘れられない!」と口をそろえる寮生たち。
吉岡「寮母さんは料理上手で気配りも抜群なんですよ。しかもサテライト専任の看護主任だから、仕事でもお世話になっています」
そこで再びアップ。
「ナースの仕事も任されていますが、寮母としての役割も手放したくなくて。朝ごはんを作る時間は、私自身の楽しみなんです」
にっこりと微笑むその姿には、ベテラン看護師の頼もしさと家庭的な温かさが同居していた。
夜の風景
20時。サテライトの診療終了にあわせて、共有リビングに次々と寮生たちが帰ってくる。
カメラはその日常を淡々と追う。
寮母「“お帰りなさい”って言いたいんですよね。みんな菜の花弁当はあるんだけど、やっぱり汁物を出したいんです。ほっとするでしょう?」
温かな汁物をよそい、一人ひとりに手渡していく。湯気がまた、心をほどく。
吉岡「ではここで、寮生の秘密を暴露ーっ!!」
寮生たちがパチパチと拍手。なんだなんだ?
・上間先生「今日の目玉をください!」
・青山先生「今日のおまけをください!」
・佐藤君 「今日のサプライズは何ですか?」
……どういうこと?(笑)
吉岡「実はですね。寮母さんがいつも残りのご飯をおにぎりにして冷凍してくれてるんです。それは“黄色のかご”に入っていて、欲しい人が自由に食べていいんです」
上間「“今日の目玉”っていうのは、冷蔵庫の黄色のかごに札が下がってて、中にちょっと豪華なおかずが入ってるんです。早い者勝ちなんですよ」
青山「“今日のおまけ”はお漬物とか佃煮とか梅干しとか。小さいけどありがたいんです。これも自由にどうぞ、って」
佐藤「“今日のサプライズ”は果物とかお菓子とか、たまにいただきものが入ってるんです。ない時もあるけど、あるとすごくうれしいんですよ」
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なるほど、西村さんは寮生の心も胃袋も、しっかりつかんでいる。
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