診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第5章 2号館、屋上から動き出す

92話 院長・寮母なら任せて

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 とにかく早く味噌汁を仕上げないといけない。

冷蔵庫にあっただし汁を温める。

具材を用意し、椀を16個トレーに並べ、刻んだネギだけを先に入れておいた。

だし汁に水切りした豆腐と油揚げ、わかめを加え、味噌を溶く。あとは各自がよそうだけだ。

次に皿をずらっと並べる。

――あ、佐久間先生のところはお皿より容器の方がいいな。

戸棚を探すと、ちょうどよいガラス蓋付きの四角い容器があった。それに二人分を詰める。

卵焼きと焼いた塩サケを温め直して並べる。

焼きのりと納豆はかごに盛り、欲しい人が取る方式に。

サラダは小鉢に分け、皿のそばに添えた。

ドレッシングは海苔のかごの横に置く。

ご飯もちょうど炊けた。

大きなしゃもじで混ぜながらジャーへ移す。

10合、さらに5合……全部一緒に入れたが、皆どれくらい食べるんだろう?

 ――そうだ、佐久間先生の分もいるな。

味噌汁はどうする? 

戸棚を開けると、ちょうどいいポットがあった。これに注ごう。

おかずを乗せたお皿を各席に並べ、ジャーの横に水につけたしゃもじと茶碗を置いた。

セルフサービスで整えたところに、佐久間先生の分を持って行こうとしたら、川瀬が起きてきた。


「おはよう。昨日はお疲れ様だったね」

川瀬「いえいえ、お互いさま……ええ?すごいじゃん。これ、全部北原が作ったのか?」

「あったぼうよ。寮母と呼んでくれ」

「これさ、佐久間先生の分なんだけど……これでいいかな?」

川瀬「ああ、いいよ。俺が持っていく」

「うん、じゃあ頼むな」


そうだ、忘れてた。流しに大きくメモを貼っておこう。

1.各自で使った食器は自分で洗うこと。

2.残った海苔と納豆は冷蔵庫に戻すこと。

3.味噌汁の鍋はあとで片づけに来ます。

4.主任のおかゆも作ります。

 
よし、これでいい。

俺は急ぎ帰宅して朝食を取り、その足で朝礼へ。

――スケジュールが詰まりすぎだな。

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