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第8章 もっと寮が欲しい
155話 報告書の中身
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封筒を開ける瞬間、会議室の空気はぴんと張りつめていた。
理事が指を滑らせ、中の書類をそっと引き出した。
「あぁ……なるほど。やっぱりねえ」
ページをパラパラめくっていた。
俺は待ちきれずに尋ねた。
「どうだったの?早く言って」
理事は一枚をテーブルに置き、全員に見えるように広げる。
そこには――驚くべき事実が記されていた。
「このグループの応募者たち、ほとんどが同じ派遣業者の登録者だったんですよ。
名目は“フリー清掃スタッフ”。でも実態は……感謝金目当ての“移籍要員”ですよ」
山野課長が顔をしかめる。
「やっぱり……。まとまって応募してきた時点で怪しいとは思っていましたが」
理事がさらに読み進める。
「驚くのはここだよ。中には、他の病院に“辞める”とすでに告げていながら、実際にはまだ働いている者もいるらしい。
つまり――どっちつかずで二重に登録してる」
山科看護部長が思わず声を上げた。
「そんな人たちがうちに来たら……すぐに辞めてしまうじゃないですか!」
「そのとおり。だから最初から、“すぐに来られる人”を優先にしたのは正解だった」
俺は深く頷いた。
宮本師長が報告書の別ページを指さす。
「でも、この数名は違うみたいです。地域の健康体操サークル出身で、以前から病院で働きたいと言っていた人たち。この人たちは本物ですよ」
「そうだね、間違いないよ、だって三輪さん達だって最初はフラダンスサークルから来たんだもんね。その次がよさこいチームで、その次は確か結構体操サークルだったと思うよ」
理事「あーそうだった。みんな仲良しサークルなんだよね?」
会議室に少し安堵の空気が流れた。
理事「要は、――業者が仕掛けてきた“ニセモノ”と、本当にここで働きたい“本物”が混じってたってことですね」
俺は全員を見渡し、はっきりと言った。
「じゃあ、これではっきりしました。理事はあとの不採用の連絡をお願いしますね」
お陰で本当にうちで仕事をしたい人をじっくり探せましたね。良い方に考えましょう。
でもまあ、危ない所でした。午後から看護助手やナースの面接が入るから、急いで皆さん、食事をしましょう」
静まり返った会議室に、皆の力強い頷きが重なった。
とにかく、社長が興信所を手配してくれたおかげで、線引きがはっきりできた。
ありがたいことだ。
理事が指を滑らせ、中の書類をそっと引き出した。
「あぁ……なるほど。やっぱりねえ」
ページをパラパラめくっていた。
俺は待ちきれずに尋ねた。
「どうだったの?早く言って」
理事は一枚をテーブルに置き、全員に見えるように広げる。
そこには――驚くべき事実が記されていた。
「このグループの応募者たち、ほとんどが同じ派遣業者の登録者だったんですよ。
名目は“フリー清掃スタッフ”。でも実態は……感謝金目当ての“移籍要員”ですよ」
山野課長が顔をしかめる。
「やっぱり……。まとまって応募してきた時点で怪しいとは思っていましたが」
理事がさらに読み進める。
「驚くのはここだよ。中には、他の病院に“辞める”とすでに告げていながら、実際にはまだ働いている者もいるらしい。
つまり――どっちつかずで二重に登録してる」
山科看護部長が思わず声を上げた。
「そんな人たちがうちに来たら……すぐに辞めてしまうじゃないですか!」
「そのとおり。だから最初から、“すぐに来られる人”を優先にしたのは正解だった」
俺は深く頷いた。
宮本師長が報告書の別ページを指さす。
「でも、この数名は違うみたいです。地域の健康体操サークル出身で、以前から病院で働きたいと言っていた人たち。この人たちは本物ですよ」
「そうだね、間違いないよ、だって三輪さん達だって最初はフラダンスサークルから来たんだもんね。その次がよさこいチームで、その次は確か結構体操サークルだったと思うよ」
理事「あーそうだった。みんな仲良しサークルなんだよね?」
会議室に少し安堵の空気が流れた。
理事「要は、――業者が仕掛けてきた“ニセモノ”と、本当にここで働きたい“本物”が混じってたってことですね」
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「じゃあ、これではっきりしました。理事はあとの不採用の連絡をお願いしますね」
お陰で本当にうちで仕事をしたい人をじっくり探せましたね。良い方に考えましょう。
でもまあ、危ない所でした。午後から看護助手やナースの面接が入るから、急いで皆さん、食事をしましょう」
静まり返った会議室に、皆の力強い頷きが重なった。
とにかく、社長が興信所を手配してくれたおかげで、線引きがはっきりできた。
ありがたいことだ。
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