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第14章 2号館がオープンへ
272話 壁画の行方
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月曜日、桐生さんが社長に壁画の件を聞いてくれた。
社長はこう言ったそうだ。
「へえ~、いいねえ。カッコいいよ。ぜひやってほしいけど、怪我されても困るから、その辺は考えてね」
やっぱりねえ。
みんな考えることは同じだよ。
莉子の身体は、菜の花の宝なんだから。
その言葉を莉子に伝えたら、飛び上がって喜んでいた。
夏「莉子、まずはデザインだからね。完全にできてからじゃないと、依頼もできないからさ」
莉子「うん、わかったよ。
あーでも、材料に何を使うのか知りたいな。
色の出具合でイメージが変わっちゃうと困るからさ」
夏「よし、分かった。じゃあ、先に壁画のプロに来てもらって、相談しようね」
莉子「はーい!」
「ところで夏さ。写真集は、すぐやった方がいいんじゃない?
忙しくなってからじゃ、時間を作るのが大変だからさ」
夏「えへへへ。お兄さんも、俺のことカッコいいと思う?」
「なんか、おバカなこと聞いてる人がいる。
当たり前だろ? やめた方がいい人には、進めないから安心しろ」
夏「ええ? そんな褒め方ってあ~る~?」
まったく、手間のかかるやつだ。
「あるんだよ」それで終わりだ。
ちょっと不満げな表情だった。
場所を考えろよ。ここは寝室じゃないんだからな。
夏「写真集は、誰に相談したらいいかな?」
「スタッフだろう? 芹沢さんに任せたら?」
夏「ああ~そうだね。元企画部長だもんね。そうしようっと」
莉子「夏、写真集を作るなら、テーマとか考えるんじゃないの?
どこかに行くとかさ、料理風景や部屋の中で撮るとかさ。
それと、着るものも大事じゃない?
そういうコンセプトができたら、エリナさんに頼んだら?」
夏「莉子、いつの間にそんなこと覚えたの?」
莉子「ぷぷぷ。私だって、知ってるも~ん」
まるで兄妹みたいな小競り合いが始まった。
これで、エリナさんがまた忙しくなるな。
でも、きっと喜ぶぞ。
おかげで、俺の顔のデッサンをするという話は、どこかへ消えていた(笑)。
その調子だ。
*
しかし——忘れていない人がいた。
桐生さんだ。
莉子の倉庫からリトグラフを出して、候補を絞ろうとしていた。
そして、莉子や他のアニメスタッフの意見も入れて、選定を進めていた。
それを複製するのだそうだ。
……ダメだ。次は俺のデッサンだな。
確かに、莉子は俺の顔のリトグラフを作っていたはずだ。
「これが一番売れるんだもん」とか言ってたしね。
自分の顔を廊下に出すって、どんだけ恥ずかしいんだよ。
こっちの身にもなってみろよ、と言いたい。
そうだ……莉子は集中すると、作業が早いんだった。
それを忘れていた。
社長はこう言ったそうだ。
「へえ~、いいねえ。カッコいいよ。ぜひやってほしいけど、怪我されても困るから、その辺は考えてね」
やっぱりねえ。
みんな考えることは同じだよ。
莉子の身体は、菜の花の宝なんだから。
その言葉を莉子に伝えたら、飛び上がって喜んでいた。
夏「莉子、まずはデザインだからね。完全にできてからじゃないと、依頼もできないからさ」
莉子「うん、わかったよ。
あーでも、材料に何を使うのか知りたいな。
色の出具合でイメージが変わっちゃうと困るからさ」
夏「よし、分かった。じゃあ、先に壁画のプロに来てもらって、相談しようね」
莉子「はーい!」
「ところで夏さ。写真集は、すぐやった方がいいんじゃない?
忙しくなってからじゃ、時間を作るのが大変だからさ」
夏「えへへへ。お兄さんも、俺のことカッコいいと思う?」
「なんか、おバカなこと聞いてる人がいる。
当たり前だろ? やめた方がいい人には、進めないから安心しろ」
夏「ええ? そんな褒め方ってあ~る~?」
まったく、手間のかかるやつだ。
「あるんだよ」それで終わりだ。
ちょっと不満げな表情だった。
場所を考えろよ。ここは寝室じゃないんだからな。
夏「写真集は、誰に相談したらいいかな?」
「スタッフだろう? 芹沢さんに任せたら?」
夏「ああ~そうだね。元企画部長だもんね。そうしようっと」
莉子「夏、写真集を作るなら、テーマとか考えるんじゃないの?
どこかに行くとかさ、料理風景や部屋の中で撮るとかさ。
それと、着るものも大事じゃない?
そういうコンセプトができたら、エリナさんに頼んだら?」
夏「莉子、いつの間にそんなこと覚えたの?」
莉子「ぷぷぷ。私だって、知ってるも~ん」
まるで兄妹みたいな小競り合いが始まった。
これで、エリナさんがまた忙しくなるな。
でも、きっと喜ぶぞ。
おかげで、俺の顔のデッサンをするという話は、どこかへ消えていた(笑)。
その調子だ。
*
しかし——忘れていない人がいた。
桐生さんだ。
莉子の倉庫からリトグラフを出して、候補を絞ろうとしていた。
そして、莉子や他のアニメスタッフの意見も入れて、選定を進めていた。
それを複製するのだそうだ。
……ダメだ。次は俺のデッサンだな。
確かに、莉子は俺の顔のリトグラフを作っていたはずだ。
「これが一番売れるんだもん」とか言ってたしね。
自分の顔を廊下に出すって、どんだけ恥ずかしいんだよ。
こっちの身にもなってみろよ、と言いたい。
そうだ……莉子は集中すると、作業が早いんだった。
それを忘れていた。
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