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第17章 夏輝・人気と自由と……
319話 軽井沢にGO!・2
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すべての手続きは済んだ。
あとは、金曜日になるのを待つだけ。
それにしても、最近の会話といえば──
「ここに住めなくなったら、どこに行く?」という話ばかり。
仕事には便利だけど、どうなんだろう……。
まあ、その時に考えればいいのかもしれない。
莉子曰く、引っ越すのはいいけど、来年桃香が受験だから、そんなに遠くへは行けない。
せいぜい、今の家から30分圏内までだってさ。
──だったら、やっぱり今の家が一番便利なんだよね。
堂々巡りなので、この話は一旦“忘れること”にした。
*
さて、待ちに待った金曜日。
早朝から家を出発した。
夏も俺も、伊達メガネにマスクとキャップ。
──怪しさ満点。
莉子はロングヘアーのかつらにマスク。
桃香もキャップとマスク。
──何だろうねえ、家族全員が怪しい(笑)
とにかく無事に、東京駅から新幹線のグリーン車に乗り込んだ。
ふう~っと、夏がマスクを外して水を飲んでいた──そのとき。
「NATSUさんじゃないですか?」
通りすがりの女性二人組に声をかけられていた(笑)
俺と莉子は笑いをこらえて、知らん顔。
桃香は「どうしたらいいの?」という顔をしていた。
結局、サインをねだられて、夏はサインをしていた。
──俺と莉子はおかしくて、笑いが止まらなかった。
どこが変装だよ?
もう顔を変えるしかない。顔中ゴムマスクでもしないと無理だよ。
新幹線はあっという間に軽井沢に到着。──すごい。
駅前のレンタカーで手続きを済ませる。
夏は、そこの女性スタッフに注目を浴びていた。
俺と莉子は、もちろん知らん顔してたさ。ははっ。
それでも、まだ時間は11時前。
「どこに行く?観光地に行こうか?それとも買い物する?」と莉子に聞いた。
莉子「ドライブでもいいよ。お昼はどこに行くの?」
「じゃあ、この前行ったイタリアンレストランに行こうか?
席が空いてるかどうか、聞いてみるよ」
莉子「そうする」
夏「俺もそれでいいよ」
電話すると、すぐに「個室を押さえておきます」との返事。
──喜んで向かうことにした。
レストランに入ると、眼鏡やキャップを被っているにもかかわらず、
目ざとく夏を見つけた女性たちが「きゃーっ!」と一斉に声を上げた。
──夏は、もう泣きそうな顔をしていた。
案内してくれたのは、オーナーらしき人。
「どうぞ」と、さっさと案内してくれた。
──待っててくれたんだね。ありがたいよ。
案内されたのは、前回と同じ、個室の落ち着いた席。
他のスタッフが、お水やおしぼり、メニューを持ってきてくれた。
なんだか、食べる前からちょっと気が重くなっていた。
元気なのは、桃香だけだった。
「ママ、私ピザ食べたい!」
莉子「うん、いいよ。どれがいいかな?」とメニューを広げていた。
「夏、俺たちも注文しようよ。気にしてもしょうがないよ」
夏「うん、そうだね。しょうがないよね」
──俺たちは、相変わらず美味しいピザやパスタを食べた。
ブドウのシャーベットまでしっかり堪能。
莉子:「そういえば、果物狩りって何かあるかな?
行ったことがないから、楽しそうよね?」
夏「うん、すぐ調べてみるよ」(スマホを操作しながら)
「軽井沢にも“夏秋イチゴ”ってのがあるよ。
ビニールハウスの中だから、雨でもOKだって。
あとね、車で40分くらいのところに“ブルーベリー狩り”もある。
生食が絶品だってさ」
莉子「行きた~い!両方とも行かない?
桃香も経験したことがないし、デザートに食べようよ!」
「うん、行こう。意外と近いんだね。
じゃあ、食事したらブルーベリー狩りに行こうよ」
夏「じゃあ、予約の電話するよ」
──電話してくれていた。アクセスは、ここから40分ほどらしい。
夏「OKだって。時間は15時からだけど、いい?」
「うん、いいよ。ありがとう」
あとは、金曜日になるのを待つだけ。
それにしても、最近の会話といえば──
「ここに住めなくなったら、どこに行く?」という話ばかり。
仕事には便利だけど、どうなんだろう……。
まあ、その時に考えればいいのかもしれない。
莉子曰く、引っ越すのはいいけど、来年桃香が受験だから、そんなに遠くへは行けない。
せいぜい、今の家から30分圏内までだってさ。
──だったら、やっぱり今の家が一番便利なんだよね。
堂々巡りなので、この話は一旦“忘れること”にした。
*
さて、待ちに待った金曜日。
早朝から家を出発した。
夏も俺も、伊達メガネにマスクとキャップ。
──怪しさ満点。
莉子はロングヘアーのかつらにマスク。
桃香もキャップとマスク。
──何だろうねえ、家族全員が怪しい(笑)
とにかく無事に、東京駅から新幹線のグリーン車に乗り込んだ。
ふう~っと、夏がマスクを外して水を飲んでいた──そのとき。
「NATSUさんじゃないですか?」
通りすがりの女性二人組に声をかけられていた(笑)
俺と莉子は笑いをこらえて、知らん顔。
桃香は「どうしたらいいの?」という顔をしていた。
結局、サインをねだられて、夏はサインをしていた。
──俺と莉子はおかしくて、笑いが止まらなかった。
どこが変装だよ?
もう顔を変えるしかない。顔中ゴムマスクでもしないと無理だよ。
新幹線はあっという間に軽井沢に到着。──すごい。
駅前のレンタカーで手続きを済ませる。
夏は、そこの女性スタッフに注目を浴びていた。
俺と莉子は、もちろん知らん顔してたさ。ははっ。
それでも、まだ時間は11時前。
「どこに行く?観光地に行こうか?それとも買い物する?」と莉子に聞いた。
莉子「ドライブでもいいよ。お昼はどこに行くの?」
「じゃあ、この前行ったイタリアンレストランに行こうか?
席が空いてるかどうか、聞いてみるよ」
莉子「そうする」
夏「俺もそれでいいよ」
電話すると、すぐに「個室を押さえておきます」との返事。
──喜んで向かうことにした。
レストランに入ると、眼鏡やキャップを被っているにもかかわらず、
目ざとく夏を見つけた女性たちが「きゃーっ!」と一斉に声を上げた。
──夏は、もう泣きそうな顔をしていた。
案内してくれたのは、オーナーらしき人。
「どうぞ」と、さっさと案内してくれた。
──待っててくれたんだね。ありがたいよ。
案内されたのは、前回と同じ、個室の落ち着いた席。
他のスタッフが、お水やおしぼり、メニューを持ってきてくれた。
なんだか、食べる前からちょっと気が重くなっていた。
元気なのは、桃香だけだった。
「ママ、私ピザ食べたい!」
莉子「うん、いいよ。どれがいいかな?」とメニューを広げていた。
「夏、俺たちも注文しようよ。気にしてもしょうがないよ」
夏「うん、そうだね。しょうがないよね」
──俺たちは、相変わらず美味しいピザやパスタを食べた。
ブドウのシャーベットまでしっかり堪能。
莉子:「そういえば、果物狩りって何かあるかな?
行ったことがないから、楽しそうよね?」
夏「うん、すぐ調べてみるよ」(スマホを操作しながら)
「軽井沢にも“夏秋イチゴ”ってのがあるよ。
ビニールハウスの中だから、雨でもOKだって。
あとね、車で40分くらいのところに“ブルーベリー狩り”もある。
生食が絶品だってさ」
莉子「行きた~い!両方とも行かない?
桃香も経験したことがないし、デザートに食べようよ!」
「うん、行こう。意外と近いんだね。
じゃあ、食事したらブルーベリー狩りに行こうよ」
夏「じゃあ、予約の電話するよ」
──電話してくれていた。アクセスは、ここから40分ほどらしい。
夏「OKだって。時間は15時からだけど、いい?」
「うん、いいよ。ありがとう」
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