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第18章 回復と未来を目指して
345話 グッズの重さ
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ヴォクシブをスタジオに案内した後は帰宅した。
彼らも久しぶりの外出だったせいか、あるいは驚きの連続だったせいか、
かなり疲れたように見えたので「部屋でしっかり休むように」と伝えた。
帰宅して夕飯を取ったあと、コーヒーを飲んでいた。
「夏も疲れたなら早く寝た方が良いよ」
夏「うん、俺ちょっと莉子に相談があるんだ」
莉子「何でしょうか?楽しいこと?」
夏「多分ね。ヴォクシブのグッズをいろいろ作りたいんだけどさ、デザインをやってみる?」
莉子「う~ん、やっても良いけど、どんなのを作りたいの?」
夏「普通さ、人気歌手のグッズって種類が決まってるじゃない?でも莉子に頼むなら、もう一歩大人っぽくて高級なものがあっても良い気がするんだよね。
莉子らしさというか、うちでしか出来ない“一味違うもの”にしたいんだ。
大量生産じゃなくて、限定数でいい。大量に残ってしまうやり方はしたくないんだよ。
だから最初に見本を作って、注文分だけ限定数で作る形でもいいと思うんだ。
普通にうちわでもいいけど、うちらしいものがあってもいいよね。
1点ものでもいいし、リトグラフで30点限りでもいい。ヴォクシブの顔をデッサンして額に入れて、本人のサインと莉子のサインを並べる――そんな特別感があってもいいじゃない?」
莉子「ふ~ん、普通に持ち帰れるようなグッズは作らないの?」
夏「いや、それはもちろん作るよ。その上で“目玉”になるような、インテリアに馴染むものを作りたいんだ」
莉子「例えばさ、お菓子の缶の蓋に私のデッサンをプリントしてもいいの?皆の顔を描いたやつなんだけど」
夏「それいいんじゃない!ヴォクシブも皆30代になりつつあるし、ファンも大人になっていく。だから“大人っぽくて、部屋に置いても邪魔にならないもの”が良いと思う。
だってさ、今までオリオンで普通のグッズは山ほど作って売ってきたんだから、あえて同じものを作る必要はないよね。現に売れ残りが工場にいっぱい置いてあるんだし」
莉子「へえ~、それどうするの?」
夏「それさ、本当に要らないものなんだよね。でもオリオンに頼まれて、しょうがないからタダ同然で桐生さんが買ったんだって。だから、イベントでもやってプレゼントにしようかなと思ってるんだ」
莉子「なるほど。じゃあ、それを一通り見せてくれない?それから考えるわ」
夏「わかったよ。各種類を1個ずつ事務所に送ってもらうよ」
莉子「OK。見てみるよ。大体ファンのグッズってものが分からないからさ。その中でどれが一番売れてるのかっていうデータはないの?」
夏「うん?……やっぱり欲しい?」
莉子「もう……や~だ。夏らしくないわよ。真っ先に調べてあるかと思ったもん」
夏「はいはい、分かりましたよ。データを送ってもらうよ」
莉子「それとさ、メンバーの中で誰かオリジナルデザインとかはやらないの?」
夏「あっ、そうだ。考えてなかった。そういえば、そろそろ一人ずつ独立して新しい道を作っておいてもいいんだよね。聞いてみるわ」
ふたりの話を聞いていたけど、心地よい声に包まれて、居眠りしそうだった。
彼らも久しぶりの外出だったせいか、あるいは驚きの連続だったせいか、
かなり疲れたように見えたので「部屋でしっかり休むように」と伝えた。
帰宅して夕飯を取ったあと、コーヒーを飲んでいた。
「夏も疲れたなら早く寝た方が良いよ」
夏「うん、俺ちょっと莉子に相談があるんだ」
莉子「何でしょうか?楽しいこと?」
夏「多分ね。ヴォクシブのグッズをいろいろ作りたいんだけどさ、デザインをやってみる?」
莉子「う~ん、やっても良いけど、どんなのを作りたいの?」
夏「普通さ、人気歌手のグッズって種類が決まってるじゃない?でも莉子に頼むなら、もう一歩大人っぽくて高級なものがあっても良い気がするんだよね。
莉子らしさというか、うちでしか出来ない“一味違うもの”にしたいんだ。
大量生産じゃなくて、限定数でいい。大量に残ってしまうやり方はしたくないんだよ。
だから最初に見本を作って、注文分だけ限定数で作る形でもいいと思うんだ。
普通にうちわでもいいけど、うちらしいものがあってもいいよね。
1点ものでもいいし、リトグラフで30点限りでもいい。ヴォクシブの顔をデッサンして額に入れて、本人のサインと莉子のサインを並べる――そんな特別感があってもいいじゃない?」
莉子「ふ~ん、普通に持ち帰れるようなグッズは作らないの?」
夏「いや、それはもちろん作るよ。その上で“目玉”になるような、インテリアに馴染むものを作りたいんだ」
莉子「例えばさ、お菓子の缶の蓋に私のデッサンをプリントしてもいいの?皆の顔を描いたやつなんだけど」
夏「それいいんじゃない!ヴォクシブも皆30代になりつつあるし、ファンも大人になっていく。だから“大人っぽくて、部屋に置いても邪魔にならないもの”が良いと思う。
だってさ、今までオリオンで普通のグッズは山ほど作って売ってきたんだから、あえて同じものを作る必要はないよね。現に売れ残りが工場にいっぱい置いてあるんだし」
莉子「へえ~、それどうするの?」
夏「それさ、本当に要らないものなんだよね。でもオリオンに頼まれて、しょうがないからタダ同然で桐生さんが買ったんだって。だから、イベントでもやってプレゼントにしようかなと思ってるんだ」
莉子「なるほど。じゃあ、それを一通り見せてくれない?それから考えるわ」
夏「わかったよ。各種類を1個ずつ事務所に送ってもらうよ」
莉子「OK。見てみるよ。大体ファンのグッズってものが分からないからさ。その中でどれが一番売れてるのかっていうデータはないの?」
夏「うん?……やっぱり欲しい?」
莉子「もう……や~だ。夏らしくないわよ。真っ先に調べてあるかと思ったもん」
夏「はいはい、分かりましたよ。データを送ってもらうよ」
莉子「それとさ、メンバーの中で誰かオリジナルデザインとかはやらないの?」
夏「あっ、そうだ。考えてなかった。そういえば、そろそろ一人ずつ独立して新しい道を作っておいてもいいんだよね。聞いてみるわ」
ふたりの話を聞いていたけど、心地よい声に包まれて、居眠りしそうだった。
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