診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第18章 回復と未来を目指して

364話 内輪話

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 夜、夏が帰って来て、
夏「お兄さん、新しい診察室ボードを用意しますけど、もうこれ以上増えないですよね?」

「ふっ、多分ね」
「しょうがないだろう?花井部長がいるって言うんだからさ。俺じゃないよ」

「分かってますよ。でもそんなに診察室が埋まるんですかねえ?」
「マジックでも使うんじゃないの?」

はあーっと夏がため息をついた。
俺は知らん顔をしていた。

夏「なんだか病院が凄いことになってますね。そんなにいっぱい医者がいましたっけ?」

「さあ、無理やり外来に医者をいかせようとして、勤務オーバーにならないように見張るのが夏の仕事だよ」

夏「え?それ俺の仕事?」

「そうだよ。もう文句を言えるのは理事しかいないんだ。俺が言っても言うことを聞かないからさ」

夏「わかりました。見張ってますよ。1時間でもオーバーしたら文句言いますよ」

「うん、そうして」

「ところでさ、部長や岩城の話だと、専攻医も初期研修医もすごい希望者がいっぱいいるらしいよ。3名ずつしか採用出来ないのに、どうする?専攻医希望の浪人希望が結構出るかもよ」

夏「良いですよ。こっちは歓迎します。こっそり翌年の専攻医に入れてあげますよ。1年もカウントされないのに頑張ったんですからね」

「でもさ、また診察室が足りないってことにならないか?」

夏「その時は救命センターに送りますよ」
「そうだね、それでもいいね」

「ところでさ、莉子の写真はどうなったんだろう。半身ヌードはどうなの?」

莉子「任せておいてよ。すっごくセクシーに描くつもりよ」

「ふうん、なんで俺にはヌードになれって言わなかったの?」

夏がむせた。コホンコホン。

莉子「大事な春ちゃんのヌードなんて人に見せられますか。勿体ない。冗談じゃないわ。夏はどう思うの?」

夏「莉子と一緒。絶対にノーです」

「さよか。さっ、もう寝ようかな。気疲れしたよ」
「そうだ、ヴォルクスのデッサンさ、リトグラフにするの?」

莉子「そうだよ。だって後で注文がいっぱい来たらもったいないでしょう?」

「そうだね。前みたいに500くらい注文が来ると良いね」

莉子「それは嫌です」

夏「莉子さ、アシスタントを付ければ?」

莉子「え?考えたことなかった。その手もあるね」

夏「そうだよ。原画は莉子が描くんだから、あとは最初からリトが出来る人を採用すればいいじゃん」

莉子「夏ってやっぱり天才だわ。そうする。募集してくれない?」

夏「OK。1名でいいよね?経験者にすればいいでしょう?」

莉子「うん。よろしくね」

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