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第18章 回復と未来を目指して
365話 リトグラフ・アシスタント採用
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夏が早速、インスタやホームページで莉子のアシスタントを募集した。
そして翌日、たー坊(代謝内科のバーンズ先生)から連絡があった。
そうだ、そういえばたー坊って莉子にリトグラフを教えていたんだったな。
昼休みに院長室に来てくれた。
「お疲れ様です。どうしたの?」
たー坊「ほら、莉子さんがアシスタントを募集してるでしょう?僕の生徒さんで今は教えてないんだけど、上手な人がいるんです。ただ絵だけだとなかなか自立出来なくてね。だから良かったら紹介したいなと思って」
「うん、頼みます。ぜひお願いしますよ。莉子が喜ぶよ。ありがとうね」
その後、莉子のアトリエにその人が訪ねて来た。
みんなで到着を待っていた。
ガラス戸の向こうで会釈している女性がいた。30代後半くらいか。
夏がドアを開けて案内してきた。清楚で控えめな感じがした。優しそうだ。
莉子が声を掛けた。
「初めまして、莉子です。今日はわざわざありがとうございます」
「初めまして。木内真亜子です。バーンズ先生からご紹介を頂きました。莉子先生のことはよく伺っていました。私の憧れです。本当に呼んでいただいて光栄です。ありがとうございます」と深くお辞儀をされた。
ほーっと俺と夏は見惚れていた。
莉子ってそんなに有名なのか?
夏がざっと事務所のスタッフを紹介した。これから全体的に触れ合うことになるからね。
莉子「何か作品をお持ちいただけましたか?」
木内「はい。5枚ほど、拙いのですがお持ちしました」
そして大きなファイルケースからリトグラフを取り出して見せてくれた。
莉子が絵をテーブルに広げた。
「わあ~きれい!色遣いがすごく素敵!」と莉子が一枚一枚丁寧に見て感心していた。
じゃあ、決まりでいいのかな。
理事「じゃあ、莉子、今度から来てもらう?」
莉子「はい。ぜひお願いします」
理事「はい、では採用です。条件についてはこれからゆっくりお話ししましょう」
木内「ありがとうございます。うれしいです。履歴書もお持ちしました。どうぞ」
見せてくれた。俺もちらっと見たけど、美大卒業だ。年齢は36歳。
理事「ええっと、木内さんは独り暮らしですか?」
木内「はい。そうです。小さなアパートなんですけど、絵で食べていくのってすごく難しいんですよね。だからバイトもしています」
理事が桐生さんと目を合わせて頷いた。
理事「良かったら、うちに寮があるんですよ。ビジネスホテルのワンルームなんですが、朝食が無料だし、寮費も無料です。もちろん給料は別途出ます。いかがですか?すぐ入れますよ」
木内「ええ??信じられない。そんなことってあるんですか?」
莉子「いいんですよ。入っちゃってください。リトが売れると忙しいから大変なんです。あとね、採用されると福利
厚生でお弁当が400円で食べられるんですよ。みんな昼夜注文しています。美味しいんですよ。いかがですか?」
木内「ええっと、400円って1日に800円だから贅沢に感じるんですけど、いいのかしら?」
莉子「夏、木内さんのお給料はいくらになるの?」
理事「そうだな、年収350万でいかがですか?それにボーナスは別途考えますよ。リトグラフの売れ行き次第ですね。住むところが無料だから、そんなに悪くないと思いますがどうですか?」
木内「ええ?そんなにいただけるんですか?信じられない……」
なんだか目がウルウルしていた。
莉子「木内さん。すぐバイトは辞めて来てください。そして早く引っ越してきてください。話はそれからにしましょう。理事が寮に連れて行ってくれますから、見に行かれると良いですよ」
もう涙を堪えられないようだ。かわいそうに。今まで大変だったんだね。
「理事、引っ越しの支度金を出してあげたら」
理事「もちろんそれはしますから、安心してください」
もう泣きっぱなしになってしまった。
これはちょっと止まらないぞ。
そして翌日、たー坊(代謝内科のバーンズ先生)から連絡があった。
そうだ、そういえばたー坊って莉子にリトグラフを教えていたんだったな。
昼休みに院長室に来てくれた。
「お疲れ様です。どうしたの?」
たー坊「ほら、莉子さんがアシスタントを募集してるでしょう?僕の生徒さんで今は教えてないんだけど、上手な人がいるんです。ただ絵だけだとなかなか自立出来なくてね。だから良かったら紹介したいなと思って」
「うん、頼みます。ぜひお願いしますよ。莉子が喜ぶよ。ありがとうね」
その後、莉子のアトリエにその人が訪ねて来た。
みんなで到着を待っていた。
ガラス戸の向こうで会釈している女性がいた。30代後半くらいか。
夏がドアを開けて案内してきた。清楚で控えめな感じがした。優しそうだ。
莉子が声を掛けた。
「初めまして、莉子です。今日はわざわざありがとうございます」
「初めまして。木内真亜子です。バーンズ先生からご紹介を頂きました。莉子先生のことはよく伺っていました。私の憧れです。本当に呼んでいただいて光栄です。ありがとうございます」と深くお辞儀をされた。
ほーっと俺と夏は見惚れていた。
莉子ってそんなに有名なのか?
夏がざっと事務所のスタッフを紹介した。これから全体的に触れ合うことになるからね。
莉子「何か作品をお持ちいただけましたか?」
木内「はい。5枚ほど、拙いのですがお持ちしました」
そして大きなファイルケースからリトグラフを取り出して見せてくれた。
莉子が絵をテーブルに広げた。
「わあ~きれい!色遣いがすごく素敵!」と莉子が一枚一枚丁寧に見て感心していた。
じゃあ、決まりでいいのかな。
理事「じゃあ、莉子、今度から来てもらう?」
莉子「はい。ぜひお願いします」
理事「はい、では採用です。条件についてはこれからゆっくりお話ししましょう」
木内「ありがとうございます。うれしいです。履歴書もお持ちしました。どうぞ」
見せてくれた。俺もちらっと見たけど、美大卒業だ。年齢は36歳。
理事「ええっと、木内さんは独り暮らしですか?」
木内「はい。そうです。小さなアパートなんですけど、絵で食べていくのってすごく難しいんですよね。だからバイトもしています」
理事が桐生さんと目を合わせて頷いた。
理事「良かったら、うちに寮があるんですよ。ビジネスホテルのワンルームなんですが、朝食が無料だし、寮費も無料です。もちろん給料は別途出ます。いかがですか?すぐ入れますよ」
木内「ええ??信じられない。そんなことってあるんですか?」
莉子「いいんですよ。入っちゃってください。リトが売れると忙しいから大変なんです。あとね、採用されると福利
厚生でお弁当が400円で食べられるんですよ。みんな昼夜注文しています。美味しいんですよ。いかがですか?」
木内「ええっと、400円って1日に800円だから贅沢に感じるんですけど、いいのかしら?」
莉子「夏、木内さんのお給料はいくらになるの?」
理事「そうだな、年収350万でいかがですか?それにボーナスは別途考えますよ。リトグラフの売れ行き次第ですね。住むところが無料だから、そんなに悪くないと思いますがどうですか?」
木内「ええ?そんなにいただけるんですか?信じられない……」
なんだか目がウルウルしていた。
莉子「木内さん。すぐバイトは辞めて来てください。そして早く引っ越してきてください。話はそれからにしましょう。理事が寮に連れて行ってくれますから、見に行かれると良いですよ」
もう涙を堪えられないようだ。かわいそうに。今まで大変だったんだね。
「理事、引っ越しの支度金を出してあげたら」
理事「もちろんそれはしますから、安心してください」
もう泣きっぱなしになってしまった。
これはちょっと止まらないぞ。
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