診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第18章 回復と未来を目指して

366話 莉子・アトリエ引っ越し

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 木内さんは引っ越しを済ませ、一週間後から勤務になった。

莉子が9時からアトリエに入るので、木内さんも9時~5時の仕事。
一応、日祝は休みで、火曜と土曜は午前だけの勤務にしてもらった。

さて、莉子の屋上のプレハブアトリエが完成した。
みんなで見に行った。

莉子「うわ~きれいじゃない?良かったあ」

水回りも整っていて、リトグラフの作業ができるようになっていた。
絵の倉庫もあり、収納しやすいように設計されている。

キッチンのそばには洗濯機もセットされていた。

理事「ちゃんときれいになってるね。良かったじゃん」

「そうだね。天井も厚くしてくれてるし、空調も24時間だから絵の保存にも良いよね」

木内さんも「うわ~素敵なアトリエですねえ~。使いやすそうです」と感心していた。

理事「木内さん、このビルは1階と2階が病院なんですよ。だからエレベーターの回転がすごいんですけど、3階と4階はうちの家なので、家族以外は上がれないようになってます。でもアトリエは屋上だから、木内さんのカードでちゃんと上がれますからね」

木内「そうなんですねえ。わかりました。すごいですねえ」

「理事、作品を移動させようか?」
理事「そうだね。そうしようか」

莉子「じゃあ、作品が家の中にあるんです。一緒に運んでもらえますか?」

木内「はい、承知しました」

「俺たちは大きいものから運ぼうよ」

エレベーターの4階にシートを敷いて絵の搬出を始めた。
量が多いので結構大変だった。

2時間ほど、みんなで運んだ。

莉子は上のアトリエで指示を出し、俺たちは台車に載せて運んだ。

木内さんには絵の道具や小さな作品を台車に載せてもらった。


ようやく終了。

木内「いいですねえ。こんなに場所があるって最高ですね」

莉子「木内さんもここで作業することになりますから、よろしくお願いしますね」
木内「はい。精一杯頑張ります」

「じゃあさ、ちょっとうちからポットとか持ってこようか?お茶ができるようにした方がいいでしょう?」

莉子「そうねえ。考えなかった。そしたら冷蔵庫も欲しいわ」

「じゃあ、莉子、お茶したら冷蔵庫を買いに行こう」

木内「あ、あのう……すみません。実はうちから持って来た冷蔵庫があって、もし構わなければ置かせていただけないでしょうか?」

莉子「はい、いいですよ。どうぞ置いてください。私も飲み物とか入れさせてもらっていいのかな?」

木内「はい。もちろんです。中身は全部空っぽにしてきました」

「じゃあ、ホテルに取りに行こうか?台車を持っていった方がいいかな?車に乗るか?」
理事「あー無理だと思う。大きい台車で運んで来ようよ」

「リフト付きの送迎車は?」
理事「あ、いいねえ。それなら大丈夫だよ」

木内「そんなに大きくないです。高さが1メートルちょっとくらいです」
結局、リフト付き送迎車で運び、無事に冷蔵庫を設置できた。

あとはうちからポットやお茶道具を持って来た。
莉子がどんどんお皿やナイフ、タオル、キッチン用品まで運んだ。

「ここで住めるね?」と夏がニヤッとした。

莉子「やっぱりさ、ずっとやってると腰に負担がくるから、途中で休みたいんだよね。だからお昼寝用に何かいるよね。アトリエのソファやテーブル、椅子はどうしたんだっけ?」

理事「あれね、ホテルの倉庫にあるよ。一緒に持ってくればよかったね」

「ソファは大きいから引っ越し屋さんに手配して運んでもらおうよ」

理事「賛成。後は何がいるの?」

莉子「毛布にクッション、ブランケットかな」
「それは家から運ぼうよ」

莉子「じゃあ、家に戻ってみんなでお茶しよう。疲れたよ」

それから帰宅して、みんなでお茶をした。

でもこれでまた一つ仕事が片付いた。

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