388 / 431
第19章 アニメと新しい世界へ
386話 体験型ミュージカル?
しおりを挟む
桐生「じゃあ芹沢さん、すぐ会場の確保をお願いします。私はアーティストに号令をかけます」
芹沢「了解!」
夏「じゃあ、俺達はどうすればいいの?」
桐生「とりあえず、一緒にアーティストに話しましょう。莉子さんも一緒にスタジオに行きますか?」
莉子「うん、行く!」
院長「俺も行ってもいいかなあ?たまには皆の顔を見ないとね」
桐生「ええ、行きましょう」
先に監督のレオさんとトレーナーのみずきさんに話をした。
すごく驚いて、かつ喜んでいた。
みずき「え―体験型?? 3Dのアニメミュージカル?聞いたことない!新鮮!!」
みずきさんは楽しそうだった。
ところで、アーティストは出稼ぎの人もいて、全員揃うのは翌朝の朝一ということになった。
*
翌朝、スタジオに行くと、全員が「朝一から何事か?」と思ったらしく、かなり緊張した表情だった。
桐生「では、夏さんから発表しますか?」
夏「はい、今後は普通のコンサートはしないかもしれません」
途端にみんな泣きそうな顔をしていた。かわいそうに。遊んでるな。
夏「今度からアニメを使った3Dの観客も体験するミュージカルをします」
「なになに?」ときょろきょろと顔を見合わせ、不安げな表情。
夏「つまり、アニメ映画は映画館で上映しますが、当たればロングランで効率よく利益が上がります。
でもコンサートは単発で、労力の割には利益が少ない。つまり皆さんの収益もあまり上がらないんです。
それでアニメ映画をホールで上映しつつ、我々も画面と一緒に歌ったり踊ったりしようと思います。
アニメにはストーリーがあるので、全員がそれに合わせて演奏をし、歌や踊り、芝居の練習もします」
「えーーー?」と、みんなが呆然としていた。
アーティスト達を困惑させた夏のミュージカル話だったが、思いっきり皆のテンションを上げた人がいる。
ダンストレーナーのみずきさんだ。
「あのね、弦楽の人やバンドの人はいきなり歌って踊れって言われても困るでしょう?
でも考えてみて。皆さんはボーカルのテストを受けて合格した人たちです。だから素質はあります。私が保証します。
それからダンスだけど、ヴォクシブと同じように踊れる必要はないです。
ミュージカルだから、あたふたするだけで、ろくに踊らない道化役的な役もあるかもしれない。おじいさんやおばあさんの役かもしれない。それは適材適所です。
無理なことは要求しません。物語やキャラクター作りは今から始めるそうです。
ですので、決まるまでは基本的なボーカルのレッスンと踊りのレッスンをして、身体を柔らかくしておきましょう。
それと、色々良いことがあるんですよね?」
夏が振られた。
夏「そうなんですよ。一回限りのコンサートだと今までの報酬しかないです。
増やすためにはどんどん大きな会場を使わないといけなくなって、それだと更に警備や舞台作りなどで大きな人件費がかかります。
すると大変さは増していくし、経費も大きくなるので皆さんの収益はそれほど上がらないんです。
でも2000人か3000人くらいの会場でロングランに出来るようになれば、毎日同じ内容の公演が出来るので利益がだんだん増えていきます。
そうすれば皆さんにもインセンティブを付けます。人気が出て公演が重なるたびに収入が増えます。
物語に合わせて扮装もしていただきます。みんなが歌手やダンサーであり、役者でもあり、演奏者でもあります。楽しいと思いませんか?飽きないと思いますよ」
分かったのかどうかはよく分からないが、皆は黙って聞いていた。これといった反応はない。
桐生「それと今から皆さんの給料をUPしますので、出稼ぎは出来なくなります。至急、仕事のキャンセルをお願いします。その分、全員で練習に励んでください」
監督のレオさん「急な話であまり実感が湧かないでしょう?では、ちょっと試しに僕が知り合いにホログラムが出来る機械を借りてきます。舞台がどんな感じになるのか分かればいいですよね?」
その日はそこで終わった。
芹沢「了解!」
夏「じゃあ、俺達はどうすればいいの?」
桐生「とりあえず、一緒にアーティストに話しましょう。莉子さんも一緒にスタジオに行きますか?」
莉子「うん、行く!」
院長「俺も行ってもいいかなあ?たまには皆の顔を見ないとね」
桐生「ええ、行きましょう」
先に監督のレオさんとトレーナーのみずきさんに話をした。
すごく驚いて、かつ喜んでいた。
みずき「え―体験型?? 3Dのアニメミュージカル?聞いたことない!新鮮!!」
みずきさんは楽しそうだった。
ところで、アーティストは出稼ぎの人もいて、全員揃うのは翌朝の朝一ということになった。
*
翌朝、スタジオに行くと、全員が「朝一から何事か?」と思ったらしく、かなり緊張した表情だった。
桐生「では、夏さんから発表しますか?」
夏「はい、今後は普通のコンサートはしないかもしれません」
途端にみんな泣きそうな顔をしていた。かわいそうに。遊んでるな。
夏「今度からアニメを使った3Dの観客も体験するミュージカルをします」
「なになに?」ときょろきょろと顔を見合わせ、不安げな表情。
夏「つまり、アニメ映画は映画館で上映しますが、当たればロングランで効率よく利益が上がります。
でもコンサートは単発で、労力の割には利益が少ない。つまり皆さんの収益もあまり上がらないんです。
それでアニメ映画をホールで上映しつつ、我々も画面と一緒に歌ったり踊ったりしようと思います。
アニメにはストーリーがあるので、全員がそれに合わせて演奏をし、歌や踊り、芝居の練習もします」
「えーーー?」と、みんなが呆然としていた。
アーティスト達を困惑させた夏のミュージカル話だったが、思いっきり皆のテンションを上げた人がいる。
ダンストレーナーのみずきさんだ。
「あのね、弦楽の人やバンドの人はいきなり歌って踊れって言われても困るでしょう?
でも考えてみて。皆さんはボーカルのテストを受けて合格した人たちです。だから素質はあります。私が保証します。
それからダンスだけど、ヴォクシブと同じように踊れる必要はないです。
ミュージカルだから、あたふたするだけで、ろくに踊らない道化役的な役もあるかもしれない。おじいさんやおばあさんの役かもしれない。それは適材適所です。
無理なことは要求しません。物語やキャラクター作りは今から始めるそうです。
ですので、決まるまでは基本的なボーカルのレッスンと踊りのレッスンをして、身体を柔らかくしておきましょう。
それと、色々良いことがあるんですよね?」
夏が振られた。
夏「そうなんですよ。一回限りのコンサートだと今までの報酬しかないです。
増やすためにはどんどん大きな会場を使わないといけなくなって、それだと更に警備や舞台作りなどで大きな人件費がかかります。
すると大変さは増していくし、経費も大きくなるので皆さんの収益はそれほど上がらないんです。
でも2000人か3000人くらいの会場でロングランに出来るようになれば、毎日同じ内容の公演が出来るので利益がだんだん増えていきます。
そうすれば皆さんにもインセンティブを付けます。人気が出て公演が重なるたびに収入が増えます。
物語に合わせて扮装もしていただきます。みんなが歌手やダンサーであり、役者でもあり、演奏者でもあります。楽しいと思いませんか?飽きないと思いますよ」
分かったのかどうかはよく分からないが、皆は黙って聞いていた。これといった反応はない。
桐生「それと今から皆さんの給料をUPしますので、出稼ぎは出来なくなります。至急、仕事のキャンセルをお願いします。その分、全員で練習に励んでください」
監督のレオさん「急な話であまり実感が湧かないでしょう?では、ちょっと試しに僕が知り合いにホログラムが出来る機械を借りてきます。舞台がどんな感じになるのか分かればいいですよね?」
その日はそこで終わった。
4
あなたにおすすめの小説
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
月弥総合病院
僕君・御月様
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる