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207話 夏輝サイド・目覚めたら抱きしめたい・2
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今日も実家から病院に行った。もうマンションにはあまり行っていない。
ただし、お兄さんの車は借りたままだ。置きっぱなしにすると車が駄目になるからね。
俺の実家の駐車場は6台くらいは大丈夫だ。俺が通学に使っていた車は父の車だ。父は会社の車で運転手さんが送迎してくれるから、俺がずっと借りていた。車は寝かせて置いたらダメだよね。
あとは、家族用に4台とお兄さんの車で5台目だけど問題ない。兄が誰の車だよ?買ったのか?なんて驚いていたけど、そんなわけないだろう・・ふふ。うちは父の方針で、車は自分で買えという主義だ。両親にはちゃんと言ってあるよ。俺は正直息子で通しているんだよ。ちょっと遊び人の兄とはわけが違うんだよ。
お兄さんの医大に入れるかどうかを塾に相談した。うう~んと考え込んでいたよ。頑張り次第だと言っていた。
今だとB判定のAよりだって言っていた。なんだよ、そのよりってのは……。その上のランクならA判定で合格ラインなんだって。
ああ~やっぱりお兄さんは偉大だよ。全く……。くそーーーっ!!悔しいーっ!
その医大はベスト3に入っている医大なんだよね。ああ~両親もそこなら満足するのはわかっているけどさあ~。はあ~もう落ち込む。でもこうなったら他の医大じゃイヤだ。何とか頑張ってみるさ。
家で母と昼食を取ってすぐ出かける。洗濯だけはうちで朝しておいた。それをざっと伸ばしかごに入れておき、ランドリーで乾かす。 莉子の身体を拭くのに結構タオル類を使うからね。
母がその洗濯物の山を見て、……ふ~んと言っていた。頑張ってね!だってさ。電気代を使ってごめんよと言っておいたよ。
さあ、病院に行こう、洗濯物はばっちり乾かして、たたんだよ。
今日の莉子はどうかな?先にお兄さんに会いに行こうね。会いたくて仕方ないよね。車いすに移して集中治療室に行った。今日は目を開けていてくれるかな……。
莉子が「春ちゃん、莉子だよ、起きて!」呼びかけた。すると目をはっきりと開けてくれたんだ。
莉子を目で追った。莉子は喜んでお兄さんの頬を撫でて自分の頬を寄せたすりすりしていた。ふっ。
俺もお兄さんの視界の中に入れるように、目の前に行った。お兄さんは俺のことが分かるのかなあ?
表情があまりないんだ。どうなんだろう?目は少し動かすけど、莉子のことも分かったのかな? なんだか自信がない。すると、そこへ岩城先生が来た。
「こんにちは、目は開けるようになったんだけど、記憶がまだはっきりしないようだ。もうちょっとかかるかもしれないね。でも焦らないでいいよ。もう命の危険は脱したからね。一緒に頑張ろうね」と言ってくれた。
そうなんだ……。話したいことがいっぱいあるのに。もっと耳元で話しかけてみよう。記憶をしっかり戻してもらわないと困るよ。俺と莉子は必死でいろんなことを言ったり撫でたりしていた。でも面会時間はそれですぐ終わってしまった。はあ~。
莉子、病室に帰ろうね。すぐ身体を拭いてあげるから着替えようね。と言って、また落ち込んでいる莉子を励ました。
蒸しタオルを6本くらい作ってきた。着替えを先に出しておいて、カーテンを引き、いつものように顔から拭いていく。
今はネグリジェだから上半分を脱がせてバスタオルを前に掛けてあげる。首や肩を温めながら拭いて、身体の向きを変えて背中をまた温めながら拭いていく。本当にされるがままの莉子ってかわいいんだ。
両手もちゃんと拭いてね。指の股部分もだよ。この前買った前開きのタンクトップのような肌着を着せる。やっぱり買っておいてよかったよ。便利だ。あと着替えのネグリジェを上半分着せる。寒くないようにバスタオルを下半身に掛けてから下のネグリジェを抜いた。下がおむつになっているからね。隠してあげるんだ。
今度は足だね。莉子は足のサウナが大好きだからね。またやってあげると、気持ちいい~って言って目をつぶっていたよ。ふふ。
その間に化粧水や乳液を付けてあげる。かわいい手にもクリームをつけるよ。ああ~癒されるよ、オレが!1日に疲れが吹っ飛ぶよ。永遠にこの時間が続けばいいと思う。
ただし、お兄さんの車は借りたままだ。置きっぱなしにすると車が駄目になるからね。
俺の実家の駐車場は6台くらいは大丈夫だ。俺が通学に使っていた車は父の車だ。父は会社の車で運転手さんが送迎してくれるから、俺がずっと借りていた。車は寝かせて置いたらダメだよね。
あとは、家族用に4台とお兄さんの車で5台目だけど問題ない。兄が誰の車だよ?買ったのか?なんて驚いていたけど、そんなわけないだろう・・ふふ。うちは父の方針で、車は自分で買えという主義だ。両親にはちゃんと言ってあるよ。俺は正直息子で通しているんだよ。ちょっと遊び人の兄とはわけが違うんだよ。
お兄さんの医大に入れるかどうかを塾に相談した。うう~んと考え込んでいたよ。頑張り次第だと言っていた。
今だとB判定のAよりだって言っていた。なんだよ、そのよりってのは……。その上のランクならA判定で合格ラインなんだって。
ああ~やっぱりお兄さんは偉大だよ。全く……。くそーーーっ!!悔しいーっ!
その医大はベスト3に入っている医大なんだよね。ああ~両親もそこなら満足するのはわかっているけどさあ~。はあ~もう落ち込む。でもこうなったら他の医大じゃイヤだ。何とか頑張ってみるさ。
家で母と昼食を取ってすぐ出かける。洗濯だけはうちで朝しておいた。それをざっと伸ばしかごに入れておき、ランドリーで乾かす。 莉子の身体を拭くのに結構タオル類を使うからね。
母がその洗濯物の山を見て、……ふ~んと言っていた。頑張ってね!だってさ。電気代を使ってごめんよと言っておいたよ。
さあ、病院に行こう、洗濯物はばっちり乾かして、たたんだよ。
今日の莉子はどうかな?先にお兄さんに会いに行こうね。会いたくて仕方ないよね。車いすに移して集中治療室に行った。今日は目を開けていてくれるかな……。
莉子が「春ちゃん、莉子だよ、起きて!」呼びかけた。すると目をはっきりと開けてくれたんだ。
莉子を目で追った。莉子は喜んでお兄さんの頬を撫でて自分の頬を寄せたすりすりしていた。ふっ。
俺もお兄さんの視界の中に入れるように、目の前に行った。お兄さんは俺のことが分かるのかなあ?
表情があまりないんだ。どうなんだろう?目は少し動かすけど、莉子のことも分かったのかな? なんだか自信がない。すると、そこへ岩城先生が来た。
「こんにちは、目は開けるようになったんだけど、記憶がまだはっきりしないようだ。もうちょっとかかるかもしれないね。でも焦らないでいいよ。もう命の危険は脱したからね。一緒に頑張ろうね」と言ってくれた。
そうなんだ……。話したいことがいっぱいあるのに。もっと耳元で話しかけてみよう。記憶をしっかり戻してもらわないと困るよ。俺と莉子は必死でいろんなことを言ったり撫でたりしていた。でも面会時間はそれですぐ終わってしまった。はあ~。
莉子、病室に帰ろうね。すぐ身体を拭いてあげるから着替えようね。と言って、また落ち込んでいる莉子を励ました。
蒸しタオルを6本くらい作ってきた。着替えを先に出しておいて、カーテンを引き、いつものように顔から拭いていく。
今はネグリジェだから上半分を脱がせてバスタオルを前に掛けてあげる。首や肩を温めながら拭いて、身体の向きを変えて背中をまた温めながら拭いていく。本当にされるがままの莉子ってかわいいんだ。
両手もちゃんと拭いてね。指の股部分もだよ。この前買った前開きのタンクトップのような肌着を着せる。やっぱり買っておいてよかったよ。便利だ。あと着替えのネグリジェを上半分着せる。寒くないようにバスタオルを下半身に掛けてから下のネグリジェを抜いた。下がおむつになっているからね。隠してあげるんだ。
今度は足だね。莉子は足のサウナが大好きだからね。またやってあげると、気持ちいい~って言って目をつぶっていたよ。ふふ。
その間に化粧水や乳液を付けてあげる。かわいい手にもクリームをつけるよ。ああ~癒されるよ、オレが!1日に疲れが吹っ飛ぶよ。永遠にこの時間が続けばいいと思う。
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