医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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266話 逢瀬・2

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 風呂から出ると、夏は力が抜けたようでぐったりしていた。 

身体をざっと拭いてやってバスローブを着せた。

ソファに座らせて水を飲ませ、髪をドライヤーで乾かしてあげた。

その間もなんだか息苦しそうにしていた。ちょっと脱水かな。喘ぐからな。

もっと水を飲んでと言って、ペットボトルの水を飲ませた。

半分以上飲んだところで、ベッドに連れて行く。夏がはあ~と息をつく。

「すこし休もうか? このままここに泊まっていっても良いよ」

そういうと、目をつぶったまま頷いた。

じゃあ、おいでと言って腕枕をした。「眠って良いよ」

すると、女の子のように胸に縋りついてきた。

「夏はかわいいなあ」と、髪を撫でた。

そのまま、小一時間くらい俺も一緒に眠っていた。

目が覚めると、夏がちょっとハアハアいっている。ん?なんで?

額に手を当てると……まずい。熱がある。 ふう。子供みたいなやつだな。ふふふ。

遠足の度に熱を出す子供っているよね?

夏はあれかな。ちょっと笑う。タイミングが悪すぎだ。

よし、帰ろう。 「夏、熱があるみたいだから、マンションに帰るよ」

そう呼びかけて、服を着せた。なんとか歩かせて車に乗せた。

1時間ほどでマンションに着いた。「夏、歩けるか?」

部屋に戻ると服を脱がせてベッドに寝かせた。診察をしよう。

熱は38.3分か。ちょっと出てるな。聴診したけど、特に問題はない。疲れかもしれないね。

体調が悪いならそういえばいいのにね。全く……子供だ。(笑)

血圧も大丈夫だし、脈もちょっと速いくらいだ。熱があるからね。これくらいは普通だね。

興奮させ過ぎたか?……、まさかあれくらいでね。う~ん。

どちらにせよ、点滴をしよう。少し脱水かもしれないからね。

俺は点滴をした。解熱剤と水分補給だ。まさか夏に点滴をする羽目になるとはな。

まあ、俺が入院している間は、ずっと面倒を見てくれた。

しかも莉子まで切迫流産で入院していたそうだから、Wピンチの時期によく踏ん張ってくれたね。

可愛いヤツだ。なんでそこまでやってくれたんだろうねえ。

俺があんな手紙を残したくらいでさ。普通なら逃げているよね。見なかったことにしてさ。

全く、愛おしいよ。夏は家族だ。莉子にメールをしておいた。夏が治ったら莉子を迎えに行こう。

夏の実家にも明日連絡をしておいた方がいいね。無理をさせたくない。

勉強を急に詰め込んだからな。知恵熱か? ぷっ。今夜は俺が看病だ。
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