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390話 莉子挿絵・完成
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とにかく私は頑張った。挿絵の依頼を受けてからというものは、こんなに考えて、迷って、調べて、書きまくったことは未だかつてなかった。すごく疲れてしまった。
でもまだ上田先生に見てもらっていないから、雑誌社に提出は出来ない。
昨日のうちにすべて準備をした。そろばん塾で調べた結果も統計表のように一目で小学生の好みや傾向が分かるようにレポートにしてまとめた。
一か所の挿絵を2パターン作って、色のパターンも3種類ずつ作った。
それで選んでもらえるようにした。
もちろんパソコンで入れられるようにメモリーにも入れた。
どうかなあ? 心配で気になってしょうがない。
今日はパートの日だから、いつものように早めに行ってラウンジでお弁当を食べている。
でもなんだかあまり食欲が出ない。困った。もう早く行って見てもらおう。
それでダメなら書き直せばいいんだもんね。
教室に入るともう先生がいらしていた。
「こんにちは、今日もよろしくお願いします」
「はい。先日のそろばん塾の結果はどうでしたか?」
「はい、表にまとめました。それと挿絵が出来ました。見ていただいても良いですか?」
「はい、いいですよ。すごく楽しみにしていましたよ」
挿絵やレポートを先生の机の上に広げた。
先生は座って挿絵やデッサンを丁寧に見ている。最後にレポートを見てくれた。
「ほう~面白い結果が出ましたね?挿絵はとても良いと思いますよ」
ちょっと電話してみますね。席を離れて電話を掛けているようだ。
その間に私は絵画教室を準備した。
「お待たせしました。早速後で見に来るそうです。早いから驚いていましたよ」
「はい、そうですか。ありがとうございます。もうドキドキです」
生徒さんたちが次々にやってきた。
* * *
教室が終わる時間になると、雑誌社の立花さんがやってきた。
「立花さん、こんにちは。どうぞよろしくお願いします」
「挿絵はどうでしたか?もう楽しみにしていましたよ。早速に拝見しても良いですか?」
莉子が挿絵を出して机の上に広げた。立花が丁寧に見ていった。
「一つの挿絵に2種類の挿絵があって、それぞれ色付けのパターンが3種類も用意してくれたんですね?すごいなあ~、いや~まいったなあ。あははは」
「この2種のデザインのどちらかを選び、かつ、色付けは3種のパターンから、こちらが選んで良いと言うことなんですね?」
「はい、そうです。やはり色付けは好みもあると思うし、立花さんの方で選択していただいた方が良いと思ったんです」
「それだけじゃないよ」と上田先生が言ってくれた。
「莉子さんはねえ、そろばん塾に行って、子供たちの意見や好みを調べて来たんだよ。この挿絵は子供たちに評判が良かったものなんだよ」
「はあ?ええ? それは凄いなあ‥‥‥、いや~言うことないですよ。参ったな」あははは。
「莉子さん、力が入った挿絵を本当にありがとうございました。このまま納品とさせていただきますね」
「ええ?いいんですか?」
「もちろんですよ。もう完璧で言うことはないです」
「だろう?俺もびっくりしたんだよ。ここまでの出来になるとは想像もしなかったんだよ」
「いや~北原さん、本当に感心しました。ではまた次の原稿がきたら連絡をしますので、どうぞよろしくお願いします」
「はい、本当にどうもありがとうございました」立花は喜んで帰って行った。
でもまだ上田先生に見てもらっていないから、雑誌社に提出は出来ない。
昨日のうちにすべて準備をした。そろばん塾で調べた結果も統計表のように一目で小学生の好みや傾向が分かるようにレポートにしてまとめた。
一か所の挿絵を2パターン作って、色のパターンも3種類ずつ作った。
それで選んでもらえるようにした。
もちろんパソコンで入れられるようにメモリーにも入れた。
どうかなあ? 心配で気になってしょうがない。
今日はパートの日だから、いつものように早めに行ってラウンジでお弁当を食べている。
でもなんだかあまり食欲が出ない。困った。もう早く行って見てもらおう。
それでダメなら書き直せばいいんだもんね。
教室に入るともう先生がいらしていた。
「こんにちは、今日もよろしくお願いします」
「はい。先日のそろばん塾の結果はどうでしたか?」
「はい、表にまとめました。それと挿絵が出来ました。見ていただいても良いですか?」
「はい、いいですよ。すごく楽しみにしていましたよ」
挿絵やレポートを先生の机の上に広げた。
先生は座って挿絵やデッサンを丁寧に見ている。最後にレポートを見てくれた。
「ほう~面白い結果が出ましたね?挿絵はとても良いと思いますよ」
ちょっと電話してみますね。席を離れて電話を掛けているようだ。
その間に私は絵画教室を準備した。
「お待たせしました。早速後で見に来るそうです。早いから驚いていましたよ」
「はい、そうですか。ありがとうございます。もうドキドキです」
生徒さんたちが次々にやってきた。
* * *
教室が終わる時間になると、雑誌社の立花さんがやってきた。
「立花さん、こんにちは。どうぞよろしくお願いします」
「挿絵はどうでしたか?もう楽しみにしていましたよ。早速に拝見しても良いですか?」
莉子が挿絵を出して机の上に広げた。立花が丁寧に見ていった。
「一つの挿絵に2種類の挿絵があって、それぞれ色付けのパターンが3種類も用意してくれたんですね?すごいなあ~、いや~まいったなあ。あははは」
「この2種のデザインのどちらかを選び、かつ、色付けは3種のパターンから、こちらが選んで良いと言うことなんですね?」
「はい、そうです。やはり色付けは好みもあると思うし、立花さんの方で選択していただいた方が良いと思ったんです」
「それだけじゃないよ」と上田先生が言ってくれた。
「莉子さんはねえ、そろばん塾に行って、子供たちの意見や好みを調べて来たんだよ。この挿絵は子供たちに評判が良かったものなんだよ」
「はあ?ええ? それは凄いなあ‥‥‥、いや~言うことないですよ。参ったな」あははは。
「莉子さん、力が入った挿絵を本当にありがとうございました。このまま納品とさせていただきますね」
「ええ?いいんですか?」
「もちろんですよ。もう完璧で言うことはないです」
「だろう?俺もびっくりしたんだよ。ここまでの出来になるとは想像もしなかったんだよ」
「いや~北原さん、本当に感心しました。ではまた次の原稿がきたら連絡をしますので、どうぞよろしくお願いします」
「はい、本当にどうもありがとうございました」立花は喜んで帰って行った。
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