502 / 996
505話 クリニックの改革・2
しおりを挟む
つまり、その下げ札を見れば、リストと照らし合わせなくても分かるようになります。
①誰の診察室に案内するべきか?
②順番は?
③血圧は測っているか?
④問診や電子カルテへの入力は終わっているか?
⑤緊急か?一般か?
⑥尿検査は必要な人と終わった人の区別
⑦レントゲンが必要な人と終わった人の区別
⑧採血が必要な人と終わった人の区別
⑨点滴が必要な人と終わった人の区別
⑩そのほかの検査も札を用意します
点滴が混む場合は2階のベッドにご案内をお願いします。あとで一緒に見に行きましょう。
「すべてが終わってあと会計だけになったら、ナースか医師がその時点ですべてのマークの札だけを回収します。
すると順番カードと、最初の順番レシートだけになります。
このレシートは三次元コードがついているので、自動精算機で照らし合わせるのに必要になります。これは今も皆さんにやっていただいているのでご承知だと思います。
これからはもっと患者さんが増えていきますので、この方法でやってみたいと思います。
この方法は、過程が一目でわかるので時短になるし、誰が見てもリストを見ないで、下げ札を見るだけでわかります。ただし、胸の番号だけでなく、患者さんの名前はフルネームで必ず確認してください。
今後はこの方法でやっています。もし見直す点があれば随時変えていきたいと思いますので、皆さんもどんどん意見を言ってください。患者さんの滞留時間を短くするために、ご協力をお願いします」
途中で質問の時間にしたが、なぜか質問はなかった。覚えることが多すぎたかもしれない。そうだよね。やってみないとピンとこないよね。
何回か交代で患者役をやってシミュレーションを重ねた。
俺も患者役になって、山科さんに初診で「足が痛いよ~」と言ったら爆笑された。
だんだんスムーズになって来た。大丈夫そうだ。時間が解決すると思う。慣れだよね。
最初の判断と見極めを看護師長にやってもらうから、必死に覚えようとしてくれていた。一番大事な役だ。
札をぶら下げるわけだから、気が進まない患者さんもいるかもしれないけど、そこは師長がうまくなだめて欲しい。
「この方が早く終わりますよ」でもいいからね。
インカムはもう全員大丈夫だ。研修中もどんどん使ってもらった。
今回は電子カルテの入力方法や使い方を練習モードにして、皆に沢山練習してもらった。
電子カルテの会社からトレーナーが来てくれていたから、皆にみっちり教えてくれていた。
特に技師の二人とクラーク役はうまくなって欲しい。ゆっくりでも良いから。すぐに慣れると思う。
早く入力する必要はない。正確さが大事だ。医師と一緒に確認しながら進めていけば良い。
うちは、まだ患者数が多いとは言えない。医者二人に対してだからね。一人ならキャパオーバーだけど。
最終的にタグを全く使わなくなったとしても、みんなが慣れてスムーズにいくのなら構わない。
そういうわけで、怒涛の研修は終わった。インカムで言った「皆さん、お疲れさまでした」
俺はスタッフの力を信じている。明日からが楽しみだ。
最悪、タグなど何もない方が良いと、スタッフから言われたとしてもかまわないよ。
なんでもやってみれば良いんだ。
じゃあ、どうすればスムーズになれるのか?とみんなに考えてもらえるなら大成功なんだから。
経営コンサルタントの人は、俺たちのシミュレーションを見学していた。
そして新たに始めるシステムを聞いてメモをしていた。
あとでなんと言われるのかな? 修正箇所があるなら教えて欲しいと思っている。
実務的な数字に関しては、夏が実家の会社でコンサルタントの人に助言を受けているそうだ。
それなら俺は安心している。あの創業者のお父さんなら絶対抜かりはないよ。(笑)
その息子だから同じく抜かりはないさ。
俺は恵まれているよ。一人で開業したなら絶対失敗していたはずだ。自信を持って断言する。
①誰の診察室に案内するべきか?
②順番は?
③血圧は測っているか?
④問診や電子カルテへの入力は終わっているか?
⑤緊急か?一般か?
⑥尿検査は必要な人と終わった人の区別
⑦レントゲンが必要な人と終わった人の区別
⑧採血が必要な人と終わった人の区別
⑨点滴が必要な人と終わった人の区別
⑩そのほかの検査も札を用意します
点滴が混む場合は2階のベッドにご案内をお願いします。あとで一緒に見に行きましょう。
「すべてが終わってあと会計だけになったら、ナースか医師がその時点ですべてのマークの札だけを回収します。
すると順番カードと、最初の順番レシートだけになります。
このレシートは三次元コードがついているので、自動精算機で照らし合わせるのに必要になります。これは今も皆さんにやっていただいているのでご承知だと思います。
これからはもっと患者さんが増えていきますので、この方法でやってみたいと思います。
この方法は、過程が一目でわかるので時短になるし、誰が見てもリストを見ないで、下げ札を見るだけでわかります。ただし、胸の番号だけでなく、患者さんの名前はフルネームで必ず確認してください。
今後はこの方法でやっています。もし見直す点があれば随時変えていきたいと思いますので、皆さんもどんどん意見を言ってください。患者さんの滞留時間を短くするために、ご協力をお願いします」
途中で質問の時間にしたが、なぜか質問はなかった。覚えることが多すぎたかもしれない。そうだよね。やってみないとピンとこないよね。
何回か交代で患者役をやってシミュレーションを重ねた。
俺も患者役になって、山科さんに初診で「足が痛いよ~」と言ったら爆笑された。
だんだんスムーズになって来た。大丈夫そうだ。時間が解決すると思う。慣れだよね。
最初の判断と見極めを看護師長にやってもらうから、必死に覚えようとしてくれていた。一番大事な役だ。
札をぶら下げるわけだから、気が進まない患者さんもいるかもしれないけど、そこは師長がうまくなだめて欲しい。
「この方が早く終わりますよ」でもいいからね。
インカムはもう全員大丈夫だ。研修中もどんどん使ってもらった。
今回は電子カルテの入力方法や使い方を練習モードにして、皆に沢山練習してもらった。
電子カルテの会社からトレーナーが来てくれていたから、皆にみっちり教えてくれていた。
特に技師の二人とクラーク役はうまくなって欲しい。ゆっくりでも良いから。すぐに慣れると思う。
早く入力する必要はない。正確さが大事だ。医師と一緒に確認しながら進めていけば良い。
うちは、まだ患者数が多いとは言えない。医者二人に対してだからね。一人ならキャパオーバーだけど。
最終的にタグを全く使わなくなったとしても、みんなが慣れてスムーズにいくのなら構わない。
そういうわけで、怒涛の研修は終わった。インカムで言った「皆さん、お疲れさまでした」
俺はスタッフの力を信じている。明日からが楽しみだ。
最悪、タグなど何もない方が良いと、スタッフから言われたとしてもかまわないよ。
なんでもやってみれば良いんだ。
じゃあ、どうすればスムーズになれるのか?とみんなに考えてもらえるなら大成功なんだから。
経営コンサルタントの人は、俺たちのシミュレーションを見学していた。
そして新たに始めるシステムを聞いてメモをしていた。
あとでなんと言われるのかな? 修正箇所があるなら教えて欲しいと思っている。
実務的な数字に関しては、夏が実家の会社でコンサルタントの人に助言を受けているそうだ。
それなら俺は安心している。あの創業者のお父さんなら絶対抜かりはないよ。(笑)
その息子だから同じく抜かりはないさ。
俺は恵まれているよ。一人で開業したなら絶対失敗していたはずだ。自信を持って断言する。
4
あなたにおすすめの小説
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる