医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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664話 面接・女子ナース+おまけ

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 次は女性のナースを全員呼んでください。

「はい、わかりました」

女性が6名入って来た。

「始めまして、院長の北原です。どうぞよろしくお願いします。本日は面接にお越しいただき、ありがとうございます。では皆さんの自己紹介と、このクリニックに応募した理由をお聞かせいただけますか?順番にどうぞ」

「羽野 七海です。どうぞよろしくお願いします。近くに住んでいます。こちらのクリニックは前から気になっていました。なんか朝からすごく患者さんが並んでいるんですよね。よほど良いのかなあ?と思ったので応募しました」

「渡辺 暁子です。どうぞよろしくお願いします。私の場合はちょっと夫の仕事のこともあってまとめてお願い出来ないかと思って応募しました。募集に循環器内科とありましたが、もしまだ決まった方がいないのなら、夫が医大の研究職で、循環器内科の専門医なので、週に2回くらいの非常勤の仕事を探しています。もし二人で仕事が出来れば同じ車で来れて通勤が楽なので助かるのです。それと残業がほとんどないと聞いています。そこがいいなと思いました」

「ぜひ!歓迎します。ぜひよろしくお願い致します。ちなみに今、ご主人はどちらにいらっしゃるのですか?」

「はい、今車の中で私が終わるのも待っているんです。まだ空きがあるかどうかわからなかったので、電話で知らせることになっています」

「それでは、すぐにご主人に連絡し、こちらへ来ていただけますか?面接を行います」

「はい、わかりました。ありがとうございます」 そのまま部屋を出て電話してもらった。

夏と目を合わせてニコニコだ。

「では次の方どうぞ」

「手島 万智です。どうぞよろしくお願いします。私はようやく子供の手が離れたので仕事を再開したくて応募しました。残業がないと聞いていますし、水曜日もお休みなのですごく助かります。ただ、学校の行事などの日に休めれば良いのですが、どうでしょうか?それがちょっと心配だったのです」

「もちろん、希望休はほぼ100%取れるようにしています。あと子供の急病などにも対応しますから安心してください。育児休暇も取れるし、時短勤務も出来ますよ」

「うわーすごいですね。ありがとうございます。希望休が取れるなんて、すごいですね。ありがとうございます!」

「植山 友子と申します。どうぞよろしくお願いします。私は美容に興味があるので、皮膚科を希望しています。勉強させていただきたいと思っています」

「はい、承知しました。次の方どうぞ」

「加納 朋子と申します。私はインスタをいつも拝見していて、今度は外国人も広く利用できる環境を目指していると書いてあったので、私も参加させていただきたいなと思いました。私は帰国子女なので、英語が得意です。英語が行かせる仕事に就いて忘れないようにしたいのです。どうぞよろしくお願いします」

「はい、わかりました。次の方どうぞ」

「黒木 明日香と申します。どうぞよろしくお願いします。私は子供も大きいですし、もう仕事はやめようかとも思ったのですが、こちらの募集看板を見て、また仕事がしたくなりました。こちらは患者さんの評判が良いですし、残業もないようだし、水曜日に休みがあるので、無理なく仕事が出来ると思いました。診療科目はどこでもいいです。今までに6つくらいの診療科を回って来たので、大体どこもわかります。それに新しい建物が出来るということで、わくわくしています。とても楽しみです」

「はい、皆さん、ありがとうございました。今日は全員採用です。仕事は建物が出来る2週間前くらいになりますが、それまで大丈夫ですか?すぐ仕事に就きたい方はご相談に乗りますのでおっしゃって下さい。では詳細は浅田理事が担当しますので、彼にご相談ください。今後ともよろしくお願いします。今日はありがとうございました」

皆さんが出た後に、夏が渡辺さんご夫婦を呼んだ。

「始めまして、院長の北原です。今日は突然お呼び立てしてすみませんでした」

「ああ、いえいえ、こちらこそ、ご連絡もせずにいきなりすみませんでした。私は渡辺智一と申します。どうぞよろしくお願いします」

「今日は履歴書をお持ちですか?」

「はい、持参しています」

「ではちょっと拝見しますね」 

よその医大の研究職なんだ。心臓の研究のようだけど難しそうだな。俺にもわからないよ。ふっ。

「はい、分かりました。週に二回というと、何曜日がご希望ですか?」

「えっと、火曜と金曜ではどうでしょうか?」

「はい、わかりました。ご希望に応じますので、その辺は問題ないです」

「ぜひ、よろしくお願いします。お二人とも採用です。詳細はこちらの浅田理事が担当していますので、なんでも聞いてください。それから日給になるのですが、ご希望を書いていただけますか?検討しますので。あとはお二人とも制服を用意しますのでサイズを書いてからお帰りください。仕事の開始がオープンの2週間くらい前からになりますが大丈夫ですか?すぐ仕事に就きたいならご希望に応じることができますよ」

「ああ~、ではすみませんが、二人ともすぐに仕事をさせていただけないでしょうか?」

「はい、わかりました。だいじょうぶです。では浅田理事が手配しますので、詳細はご相談ください。今日はありがとうございました」

安心したような晴れやかな表情で二人とも部屋を出た。

う~ん、こういうのをなんと言うんだろう?

カモがネギを背負ってやって来たって感じ?嬉しすぎて、もう舞い上がりそうだ!
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