医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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665話 フットケアの強者たち

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 フットケアの面接は、あっさりと結果が出た。思わず笑ってしまう。

辞退者が4名、そして残ったのが4名。

募集人数とぴったり一致するとは!思わずニヤニヤが止まらない

いや~、みんな勇敢で根性があるな。感心したよ

「夏、どうだ?いい結果が出ただろう?残った4人を徹底的にプロにしてくれよ。それから皮膚科の河野真知子先生に早めに来てもらって、みんなで勉強してくれよ。少しでも早くうまくなって余裕を持たせた方が良いだろう?お父さんの会社だって従業員がいっぱいいるだろう?練習台に協力してもらったらいいんじゃないか?」 

「結局採用したのは誰なの?」

「1・田中紗奈 2・山崎美結 3・高見 凛 4・高見 蓮 です」

「うん?ああ、あの双子か?」

「そうです。二人ともすでにフットケアはうまいんですよ。ただ、ちょっと‥‥‥」

「なんだよ?早く言えよ」

「あの弟の蓮君なんですが、まあ、体形と声もそっくりだし、言うこともシンクロしているし、男としたら小柄だから、分からないといえば分からないんですけどねえ」

「はっきり言えよ」

「蓮君が制服は凛さんと同じが良いって言うんですよ。なんか小さい時から二人でスカートを履いていたらしいんですよね。ズボンを泣いて嫌がっていたんですって。それでお母さんがいつも女の子の格好をさせていたらしいんですよ。ほら、この前の面接もそうだったじゃないですか?スカートじゃなかったけど、ワイドパンツでしたよね?お揃いなんですよね」

「へえ~、いいよ、それくらい。本人の希望を尊重しよう。何の問題もないさ。顔も一緒だし、それに腕がいいなら尚更だよ。良かったんじゃないのか?二人とも経験者でさ」

「はい、承知しました。そのように対応します」

「あとの面接はどうなっているんだ?」

「まだまだ続きますよ。臨床検査技師1名、放射線技師1名、理学療法士2名、受付事務が2名とリハビリ受付に2名ですね。それと内視鏡の医師がつかまらないんですよ。
やはり整形は患者数が圧倒的に多いので、受付は別にしないと駄目だと思うんですよ。リハだけに通う患者さんも大勢出てくると思いますからね」

「そうだな、その方がいいだろうね」

「それから最後になりますが、リハビリの助手で4名と看護助手が4名です」

「看護助手の人数が少なめだな。問題なく運営できるか?」

「絶対足りなくなると思いますが、最初はこれで様子を見たいんです。もし足りなくなったらまた募集すればいいかなと思うんですよね。スタートラインですごく人件費がかかっているので、使い回しじゃないんですが、足りない時は各所に移動してもらうのが良いかと思うんですよ。場所を固定するほど人手がないですからね」
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