医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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668話 面接・理学療法士+技師・2

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 「臨床検査技師の三坂裕人さんはどういう理由で応募されたんですか?」

「僕は金沢さんと同じ専門学校で同級生なんです。前の病院を辞められた時にちょっと心配していたのですが、その後はここの方と結婚されたと聞きました。だから、すごく良いところなんだろうなあと思ったんです。そこで僕も応募を決めました」

「そうですか、金沢さんはここの放射線技師の本居さんと結婚されて、今は名前が本居さんになっています。仕事場所も隣同士なので、すごく助け合って仕事をしていただいています。大丈夫ですか?目の前に新婚さんがいるわけなんですけど」

そういうと、皆がくすくす笑った。

「はい、大丈夫です。僕もここで良い人を見つけたいと思っています」

ふふっ、皆さらに笑った「ではご健闘をお祈りしますね」今度は爆笑になった。

「では、今度は理学療法士のお二人に伺いたいのですが、おひとりずつ応募動機を教えていただけますか?」

「加納聡です。どうぞよろしくお願いします。僕もインスタを見て応募しました。前の病院から、新たに整形やリハビリ施設が出来るなんて想像もしなかったのですが、今回は初めて出来るということで、僕にも何かお手伝いできればと思いました。スタートメンバーになれるので頑張りたいと思っています。よろしくお願いします」

「はい、ありがとうございます」

「小林拓海です。どうぞよろしくお願いします。応募動機は加納に誘われて決めました。前から転職先を探していたのですが、インスタの情報を教えて貰って決めました。学校が同期なので助け合って頑張りたいと思っています。僕もスタートメンバーになれたらうれしいです。どうぞよろしくお願いします」

「はい、ありがとうございました。あとは受付事務の川田麻子さんと広野ゆり子さん、リハビリ受付の谷川桂子さんですね。順にお話しください」

「川田麻子です。どうぞよろしくお願いします。私は家が近いので応募しました。新しい建物もうれしいですし、朝の行列も評判で、良いところに違いないと思いました。どうぞよろしくお願いします」

「広野ゆり子です。どうぞよろしくお願いします。私は残業がほとんどないということと、水曜日が休みというところに惹かれました。今は残業が多くてまともに帰れないことが多いので、疲れてしまったんです。こちらにはすごく期待しています。どうぞよろしくお願いします」

「谷川桂子です。どうぞよろしくお願いします。私は前に整形のリハ受付をしていました。ただ、ちょっと人間関係があまり良くなかったので、新しくスタートということで期待しています。あとあまり残業がないようなのでそれも応募動機になります。結局、残業の押し付け合いが発生して、人間関係が悪化してしまうんですよね。それでこちらのスタートメンバーになりたくて応募しました。どうぞよろしくお願いします」

「はい、それは大変でしたね。残業は極力しないように、終了30分前になると全員で助け合うように声掛けをします。その時に科目の隔たりはないし、大変な時は30分前にすぐ看護師長にインカムで報告してください。適切な対応策を講じます。残業は1人だけの問題ではないです。全体の問題です。それと、リハビリ助手の皆さんもリハの受付が出来るようにします。だから心配しないでくださいね。それと理学療法士のお二人も受付の仕事が溜まっていないかを常に気遣ってあげてくださいね。お願いしますよ」

「はい、ありがとうございます。うれしいです」

理学療法士の二人も「はい。わかりました」と返事をしてくれた。

「それでは、皆さんを正式に採用いたします。建物がオープンするのは先ですが、大丈夫ですか?すぐ仕事に就きたい方は浅田理事にお申し出ください。あと分からないことも理事に聞いてくださいね。それとサイズを記入してからお帰りくださいね。では面接を終わります。ありがとうございました。お疲れさまでした」

無事に終わって良かった。あと来週の1回で終わるね。
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