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第一章バカヤロウやらかし編
やらかし5:バカヤロウ、アイテム増殖で体内の食べ物倍々ゲーム。後、大賢者うるさい
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「今日のスキルはアイテム増殖や」
「オロロロロ!」
テスターの耳にはヒースの説明は入ってこない。目が覚めてからずっと嘔吐が止まらないからだ。アイテム増殖のスキルのせいで腹の中のご飯が倍々ゲームで増え続け、いくら吐いても腹が膨らみ続けるのだ。
「おーい、馬鹿金髪。大丈夫かー?」
「だず、げ、で」
口と尻から未消化の食べ物を出し続けるもアイテム増殖のペースには追いつかず、腹だけではなく全身が肥大化していく。そして、遂に限界は来た。
「あ、ば、ぶぇ」
意味の通じない悲鳴を漏らし、テスターは破裂した。無論即死である。しかし、地獄はまだ終わらない。
「オロロロロ!」
「おっ、復活したか」
自動復活によりテスターの死体は消え、数秒後ベッドの上に出現する。当然、昨日の夕飯は腹の中で、アイテム増殖も健在だ。
「オロロロロ!」
破裂。
「オロロロロ!」
窒息。
「オロロロロ!」
破裂。
「オロロロロ!」「オロロロロ!」「オロロロロ!」
大量出血。破裂。破裂。
「頑張れー、後二十二時間で日替わりスキルが別のになるでー」
「でめ、え!あどで、ごろず」
「何時どんなスキルを授けるかは神様の判断なんや。アタシは関係なくない?」
その後、十二時間が経過した。テスターは五分に一度のペースで死に続け、ヒースは床に散らばる吐瀉物を掃除し続けた。
「はい、バケツとナイフ」
テスターが再出現した場所に、ヒースは慣れた手つきでバケツとナイフを渡す。
「サンキュ。よっと」
テスターは受け取ったナイフで、自らの心臓を一突きする。死亡回数が百を超えた辺りからテスターはこの状況からの生還を諦め、いかに苦しまずに翌日を迎えるかに考えをシフトした。そして、ナイフによる自害を繰り返し、心臓を一突きするスタイルに到達したのだった。
「あー、意識が遠のいていって何も感じねー。ははっ俺の腹、妊婦みてー」
「妊婦さんはそんなキモくないわ」
「だよなー」
自分の腹が膨張し蠢くのを、他人事の様に観察しながらテスターは眠る様に死んでいった。
■ ■ ■
「なあ、何でナイフやバケツはスキルの効果で増殖しなかったんだ?」
死にまくりの一日を無事に乗り越えたテスターは、自害ループの間に浮かんだ疑問をヒースに聞いてみた。
「ああ、それはな」
『解説しましょうぞ!アイテム増殖のスキルは!一度に一種類のアイテムしか増やせず!優先順位は!貴方の肉体により密着している!より意識しているアイテムから増殖の対象になるのだからですぞおおおお!』
ヒースからの回答を掻き消す勢いで、頭の中に凄くやかましい回答が響く。声はすれど姿は見えず。まるで、初めて会った時のヒースの様だとも思ったが、この声は自分の傍ではなく完全に頭の中から響いている。
「誰だお前!」
『申し遅れましたぞ!吾輩はマーガレット!そこにいるヒースどのと同じく神によって作られた天使の一体ですぞ!そして、スキル大賢者として!貴方様の疑問に何でもかんでも答える役目を与えられし存在ですぞおおお!』
「た、大賢者?」
『本日の日替わりスキルですぞ!さっきも申しましたが、質問に答えますぞ!後、吾輩との会話は言葉は不要ですぞ!脳内で質問内容を思い浮かべたら、吾輩がお返事する仕様ですぞ!』
今日のスキルにも苦しめられそうだという事は理解したテスターは、まずは改めてヒースにこの大賢者について聞く事にした。
「なあ、ヒース」
『吾輩は天使にして大賢者マーガレットですぞ!』
「今日のスキルって」
『吾輩はマーガレットですぞ!』
「いや、俺はお前じゃなくてヒースに」
『吾輩は!マーガレット!ですぞおおお!!』
「うがー!」
テスターは頭を抱えた。何か思う度に、それに対する回答をマーガレットが頭の中で大声で叫ぶから、他人とのコミュニケーションどころじゃない。そんな風に苦しむテスターを見て、ヒースは腹を抱かえて笑っていた。
「うぷぷっ、その様子やとお前の頭ん中でマーガレットの奴が大暴れしとるみたいやな」
『ヒースどのは貴方様が苦しむ姿を見て心から喜んでますぞ!これは、ヒースどのがスキル試用者の反応を観察する事を目的として作られた天使だからですぞ!』
「お前ら二人共黙れ!…あ、そうだ。なあ、マーガレット。お前を黙らせるにはどうしたらいい?」
最近苦労続きだったせいか、今日のテスターは珍しく頭の回転が速かった。問題を解決する為のスキルが煩いという問題を、問題を解決するスキル本人に解決させようと考えたのだ。いつものテスターだったら、この考えに至るまでに一日が終わっている所さんである。
『お答えしましょうぞ!吾輩の!声は!スキルの使用をオフにする事で消せますぞ!』
「スキルをオフ?つーか、スキルって俺の意思でオンオフできるモンなのか…?」
テスターはこれまでの事例を思い返す。鑑定の時から今回の大賢者まで基本的にスキルを入手した瞬間か、朝ベッドで目覚めたタイミングか、スキルを自覚した時にスキルが発動し垂れ流し状態になっていた。
いや、一度だけスキルをオフに出来た事がある。現代日本知識の時だ。あの時は頭の中に流れ続ける知識を必死に止めようとした結果、その時点で夢から覚め精神の崩壊を防ぐことが出来た。その代わりに、半端な知識を得たせいで自滅してしまったが。
しかし、命の危険を感じた事でスキルのオンオフに成功したのだとしたら、何故無詠唱魔法の反動で天井に激突した時や昨日のアイテム増殖の時に止まらなかったのだろう。
『それは貴方様が本気で止めようと思わなかったからですぞ!』
「いや、本気で止めようとしたよ!だって死ぬんだぞ!」
『しかし!今の貴方様には自動復活がありますぞ!それに甘えるから!肉体の死は貴方にとって危機ではないですぞ!だから!貴方様はスキル出っぱなしなんですぞ!』
マーガレットからの回答を聞き、テスターはハッとする。確かに、テスターは自動復活があるからと肉体の死を軽視していたフシがある。
「お前の言う通りだよマーガレット。俺はスキル自体への好奇心と死んでも生き返る余裕から試用者としての心構えをなくしていたのかも知れない。これからは、スキルをとりあえず使ってみるという考えじゃなく、スキルをどう使ったら強くなれるかを考えてみるよ」
『そうしてもらえると!吾輩やヒースどのも!神様も!助かりますぞ!』
こうして、スキルに対する考え方を改めたテスターは、その日はずっと部屋に留まり、スキルのオンオフを切り替える練習をした。スキルの使用に集中し続けると、あれ程やかましかったマーガレットの声が次第に小さくなっていき、日付が変わる頃には自在に呼び出せる様になっていた。
『大賢者、質問するから出てきてくれ』
『吾輩に何の用ですかな?』
直接声には出さず、心の中で呟くと程よい声量でマーガレットの声が返ってきた。
『もうすぐ、お前ともお別れだな。今日は色々とありがとう』
『こちらこそ、スキルの試用者様が真摯にスキルに向き合ってくれて感謝ですぞ』
『今日覚えたスキルのコントロールは、きっと明日以降も役に立つと思う。本当にありがおう。でもさ』
『どうしましたぞ?』
『ヒースが居るなら別にお前いらなくね?』
『それを言っちゃあ、おしまいですぞー』
悲しそうな声と共にマーガレットの存在はテスターの脳内から消えていった。
「オロロロロ!」
テスターの耳にはヒースの説明は入ってこない。目が覚めてからずっと嘔吐が止まらないからだ。アイテム増殖のスキルのせいで腹の中のご飯が倍々ゲームで増え続け、いくら吐いても腹が膨らみ続けるのだ。
「おーい、馬鹿金髪。大丈夫かー?」
「だず、げ、で」
口と尻から未消化の食べ物を出し続けるもアイテム増殖のペースには追いつかず、腹だけではなく全身が肥大化していく。そして、遂に限界は来た。
「あ、ば、ぶぇ」
意味の通じない悲鳴を漏らし、テスターは破裂した。無論即死である。しかし、地獄はまだ終わらない。
「オロロロロ!」
「おっ、復活したか」
自動復活によりテスターの死体は消え、数秒後ベッドの上に出現する。当然、昨日の夕飯は腹の中で、アイテム増殖も健在だ。
「オロロロロ!」
破裂。
「オロロロロ!」
窒息。
「オロロロロ!」
破裂。
「オロロロロ!」「オロロロロ!」「オロロロロ!」
大量出血。破裂。破裂。
「頑張れー、後二十二時間で日替わりスキルが別のになるでー」
「でめ、え!あどで、ごろず」
「何時どんなスキルを授けるかは神様の判断なんや。アタシは関係なくない?」
その後、十二時間が経過した。テスターは五分に一度のペースで死に続け、ヒースは床に散らばる吐瀉物を掃除し続けた。
「はい、バケツとナイフ」
テスターが再出現した場所に、ヒースは慣れた手つきでバケツとナイフを渡す。
「サンキュ。よっと」
テスターは受け取ったナイフで、自らの心臓を一突きする。死亡回数が百を超えた辺りからテスターはこの状況からの生還を諦め、いかに苦しまずに翌日を迎えるかに考えをシフトした。そして、ナイフによる自害を繰り返し、心臓を一突きするスタイルに到達したのだった。
「あー、意識が遠のいていって何も感じねー。ははっ俺の腹、妊婦みてー」
「妊婦さんはそんなキモくないわ」
「だよなー」
自分の腹が膨張し蠢くのを、他人事の様に観察しながらテスターは眠る様に死んでいった。
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「なあ、何でナイフやバケツはスキルの効果で増殖しなかったんだ?」
死にまくりの一日を無事に乗り越えたテスターは、自害ループの間に浮かんだ疑問をヒースに聞いてみた。
「ああ、それはな」
『解説しましょうぞ!アイテム増殖のスキルは!一度に一種類のアイテムしか増やせず!優先順位は!貴方の肉体により密着している!より意識しているアイテムから増殖の対象になるのだからですぞおおおお!』
ヒースからの回答を掻き消す勢いで、頭の中に凄くやかましい回答が響く。声はすれど姿は見えず。まるで、初めて会った時のヒースの様だとも思ったが、この声は自分の傍ではなく完全に頭の中から響いている。
「誰だお前!」
『申し遅れましたぞ!吾輩はマーガレット!そこにいるヒースどのと同じく神によって作られた天使の一体ですぞ!そして、スキル大賢者として!貴方様の疑問に何でもかんでも答える役目を与えられし存在ですぞおおお!』
「た、大賢者?」
『本日の日替わりスキルですぞ!さっきも申しましたが、質問に答えますぞ!後、吾輩との会話は言葉は不要ですぞ!脳内で質問内容を思い浮かべたら、吾輩がお返事する仕様ですぞ!』
今日のスキルにも苦しめられそうだという事は理解したテスターは、まずは改めてヒースにこの大賢者について聞く事にした。
「なあ、ヒース」
『吾輩は天使にして大賢者マーガレットですぞ!』
「今日のスキルって」
『吾輩はマーガレットですぞ!』
「いや、俺はお前じゃなくてヒースに」
『吾輩は!マーガレット!ですぞおおお!!』
「うがー!」
テスターは頭を抱えた。何か思う度に、それに対する回答をマーガレットが頭の中で大声で叫ぶから、他人とのコミュニケーションどころじゃない。そんな風に苦しむテスターを見て、ヒースは腹を抱かえて笑っていた。
「うぷぷっ、その様子やとお前の頭ん中でマーガレットの奴が大暴れしとるみたいやな」
『ヒースどのは貴方様が苦しむ姿を見て心から喜んでますぞ!これは、ヒースどのがスキル試用者の反応を観察する事を目的として作られた天使だからですぞ!』
「お前ら二人共黙れ!…あ、そうだ。なあ、マーガレット。お前を黙らせるにはどうしたらいい?」
最近苦労続きだったせいか、今日のテスターは珍しく頭の回転が速かった。問題を解決する為のスキルが煩いという問題を、問題を解決するスキル本人に解決させようと考えたのだ。いつものテスターだったら、この考えに至るまでに一日が終わっている所さんである。
『お答えしましょうぞ!吾輩の!声は!スキルの使用をオフにする事で消せますぞ!』
「スキルをオフ?つーか、スキルって俺の意思でオンオフできるモンなのか…?」
テスターはこれまでの事例を思い返す。鑑定の時から今回の大賢者まで基本的にスキルを入手した瞬間か、朝ベッドで目覚めたタイミングか、スキルを自覚した時にスキルが発動し垂れ流し状態になっていた。
いや、一度だけスキルをオフに出来た事がある。現代日本知識の時だ。あの時は頭の中に流れ続ける知識を必死に止めようとした結果、その時点で夢から覚め精神の崩壊を防ぐことが出来た。その代わりに、半端な知識を得たせいで自滅してしまったが。
しかし、命の危険を感じた事でスキルのオンオフに成功したのだとしたら、何故無詠唱魔法の反動で天井に激突した時や昨日のアイテム増殖の時に止まらなかったのだろう。
『それは貴方様が本気で止めようと思わなかったからですぞ!』
「いや、本気で止めようとしたよ!だって死ぬんだぞ!」
『しかし!今の貴方様には自動復活がありますぞ!それに甘えるから!肉体の死は貴方にとって危機ではないですぞ!だから!貴方様はスキル出っぱなしなんですぞ!』
マーガレットからの回答を聞き、テスターはハッとする。確かに、テスターは自動復活があるからと肉体の死を軽視していたフシがある。
「お前の言う通りだよマーガレット。俺はスキル自体への好奇心と死んでも生き返る余裕から試用者としての心構えをなくしていたのかも知れない。これからは、スキルをとりあえず使ってみるという考えじゃなく、スキルをどう使ったら強くなれるかを考えてみるよ」
『そうしてもらえると!吾輩やヒースどのも!神様も!助かりますぞ!』
こうして、スキルに対する考え方を改めたテスターは、その日はずっと部屋に留まり、スキルのオンオフを切り替える練習をした。スキルの使用に集中し続けると、あれ程やかましかったマーガレットの声が次第に小さくなっていき、日付が変わる頃には自在に呼び出せる様になっていた。
『大賢者、質問するから出てきてくれ』
『吾輩に何の用ですかな?』
直接声には出さず、心の中で呟くと程よい声量でマーガレットの声が返ってきた。
『もうすぐ、お前ともお別れだな。今日は色々とありがとう』
『こちらこそ、スキルの試用者様が真摯にスキルに向き合ってくれて感謝ですぞ』
『今日覚えたスキルのコントロールは、きっと明日以降も役に立つと思う。本当にありがおう。でもさ』
『どうしましたぞ?』
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