オレのこと嫌ってたくせに。

まめ

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07(R18)

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「おい!ゴーシュ!ヤるぞ!」

アーチは、ゴーシュとセックスしようと思った──今は真っ昼間だが、そんなの関係ない。

あの公園でゴーシュが告白した言葉は、アーチに向けた思いのほんの一部分でしかなく、隠れていた大部分は暗く混濁していて、いつかゴーシュを侵食して喰ってしまうのではないかと思った。愛が重すぎるだろ。それに、ゴーシュは自分に自信が無さすぎる。
オレ、いっぱい好き好きアピールしてきたつもりなんだけど、どうして伝わらないんだろう。
もう心も、体も、オレの全てを、こいつに差し出すしかないんじゃないの?
現実のオレとヤったら、なんか変わるんじゃね?

ゴーシュに寝室を案内してもらい、とりあえずベッドで抱き合ってみた。
そこから先ってどうやって進むんだろう。
アーチは、自分がなんとかしなくてはならないという責任感で、エロい気分にはなれなかった。
一方ゴーシュは、ぷるぷる震えながら感極まった表情で目をうるませている。

「アーチがこの家にいる……このベッドにいる……夢じゃない……」

「はいはい、ここにいるぞ。なあ、なんでカーテンもシーツも黒一色なわけ?」

「俺の色でアーチを包みたい……」

「そっか。じゃあ、包んでくれよ」

許可を得たゴーシュは、寝そべるアーチを小山のような体で抱え込み、大きな舌でべろべろ舐めた。

「……アーチ、しょっぱい……」

「オレ汗くさいよな。風呂に入るべきかな?」

「いや、アーチの全てを味わいたい……」

「……ああ、もうどうにでもしてくれよ」

アーチは、ゴーシュに全てを差し出したかったので、おとなしくべろんべろん舐められながら、少しずつ服を脱がされていった。ゴーシュは、泣いたり、鼻をすすったり、ほほえんだりと、アーチの上で百面相をしながら、舐める舌は一向に止まらなかった。アーチは、そんなゴーシュをかわいいと思った。

ゴーシュはアーチの顔をべたべたになるほど舐めてから、唇を噛み、口内に侵入し、アーチの舌を追うように絡ませる。両手はアーチの体をまさぐり、胸の先を愛撫しながら、しなやかな筋肉を下へとなぞっていった。

「ん、あ……ぁ……」

初めての感覚に身を固くしていたアーチだったが、次第に吐息が漏れ、頬は赤く上気し、瞳がせつなさに揺れ始める。気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。ゴーシュは、アーチの下着を取り払い、硬く立ち上がり蜜をこぼすペニスに優しく触れた。

「アーチ、立ってる……」

「あたりまえだろ!好きなヤツに触られてんだぞ。興奮するに決まってる!」

「うっ……アーチ、アーチ、アーチ!好きだ、好き……俺のものにして……いいのか?」

「さっさとしろや!それより!おまえも服を脱げ!!!」

ゴーシュの表情が光り輝くような笑顔に変わり、いそいそと服を脱ぎ捨て、全裸になって、アーチに覆い被さった。二人の体が隙間なく密着し、一つの塊になる。
アーチは、頭の先から足の指先までゴーシュにつつまれて、ゴーシュの肉体の一部になったような気がした。二人のペニスは、お互いの腹の間で存在を主張する。たまらずアーチが腰を揺すり始めた。

「あ……あ……気持ちいい……気持ちいいよゴーシュ、オレの中に入りたい?」

「……ああ、入りたい、……入れていいのか?こんなに愛らしく純真なアーチを、俺のようなどす黒い獣が犯してもいいのか?許されるのか?」

「あは、またおかしくなってる……うん、いいよ。
オレ初めてだから、よくわかんねえの。リードできる?」

「大丈夫だ。この日のために何度もじっくり予習した!」

「あははははっ!じゃ、任せた!……あんっ!」

ゴーシュは、アーチをうつ伏せにして、腰を高く上げさせた。
大きな舌で、アーチの閉じた後孔をほじくるように舐めて舐めて舐めて孔を柔らかくした。唾液が股を伝い、シーツがじっとり湿った頃、ようやく舌が入るようになった。自分の太い指をゆっくり出し入れし、指を増やして中を広げるように動かす。
アーチは、後孔から快感が得られると思っていなかったが、波のように静かに押し寄せる快感に、次第に翻弄され、乱れていった。四つん這いになった姿勢を保つのがやっとだ。

「あっ!はっ!ひ……ひぃん!なにこれぇっ!」

「……アーチ、……アーチ、……気持ちいいか?」

「あっ、気持ちいい!ちんちんも触って!ちんちん触ってよぉ!ゴーシュ!」 

ゴーシュがアーチのペニスを軽く握ると、それだけの刺激でたちまち吐精した。
手にべったりついたアーチの精液をゴーシュは丁寧に舐め上げて、うまい。と呟いた。

一度吐精したせいか、アーチの後孔が緩んできた。ゴーシュは、自分のペニスにたっぷり唾液を付けて、そこにあてがう。つぷん。と、先が入る、ゆるゆると奥に進めていった。

「あん、あん、ゴーシュ、ゴーシュのちんちんが入ってきた!ひん!きつい!ひん!あっ、やめてっ!……あっ!やだっ!やめないで!ゴーシュ!ゴーシュ!」

「アアアアアアーチィ!アーチィ!入ってる!入った!あっ……あっ……ああああっ……アーチ!アーチ!俺のアーチ!!!」

ゴーシュとアーチは深く交合した。二人の陰毛がざりざり擦れ合って皮膚が赤くなるくらい、体を重ね合い、何度も絶頂を極めた。お互いのもたらす快感は、二人の頭と体を真っ白な世界に連れていき、明るい場所に引き上げた。

「……ゴーシュ。……オレ、もうムリみたい……」

「アーチ、ありがとう……」

ゴーシュは、自分の体力が底無しだと自覚があった。そんな自分が今とても満足しているのは、限界まで付き合ってくれたアーチのおかげ。くたんとゴーシュにくっつき、すーすーと寝息をたてはじめた愛しい人の額に、優しいキスをした。
自分の作った妄執の檻に、自ら飛び込んできてくれた勇気ある生贄は、暗雲に閉ざされた世界を明るい光で照らしてくれた。
ゴーシュは自分がとてつもなく愛されていると、はっきりと理解した。

カーテンの隙間から漏れていた光が、いつのまにか消え、空は藍色に染まっていた。

「もう夜か……おやすみ、アーチ」


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