悪役令嬢との婚約破棄までしてもらって夫に溺愛される結婚したけど、元彼とのセックスが忘れられません。

朱之ユク

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夫のちんぽが気持ちよくない。

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「ああ、あなた。愛しているわよ」
「僕もだ。そろそろイクよ」
「うん。来て」

 目のまえで私の夫となって人が腰を振っている。私の中に夫の一物が入り込んでこすりつけているのを感じている。
 だけど、私は全く気持ちよくない。
 正直に言います。
 夫のチンポでイケなくなりました。
 私の中で果てたのを感じた直後、夫はすぐにベッドに横になり、私のことを抱きしめる。

「ああ、メディア。愛しているよ。こんなに幸せなのは君がいるからだ」
「うん。私も幸せ。だって、あなたがこんなに優しくしてくれるんだもの」

 でも、セックスは気持ちよくないけどね。
 心の中でこんな風に毒づいていると知ったら夫はきっと凹むだろう。だけど、気持ちよくないのは事実で、私が求めているようなセックスではないことは理解してほしい。

「そういえば、もうすぐ誕生日だったよね」
「うん。そうだけど」
「プレゼントがあるんだ。取ってくるからちょっと待ってて」
「本当に!」

 嬉しそうに演じるのはもう慣れてしまった。
 私は夫のことを愛している。それは誰にも否定させることは無い。だけど、夫のチンポを好きかと言われたらそれは別にそうではない。
 前の彼氏のセックスではあんなに気持ちよかったのに。そう思わずにはいられなかった。

「! 私いったい何を考えているんだろう?」

 そもそも、私と夫はもともと婚約者と言うわけではなかった。この国では十五歳の時になって自分の親に決められる婚約者と結婚するのが一般的であり、自分の望んだ人と結婚できるなんてことはほとんどなかった。
 だけど、学園で出会った私たちはそのままお互いを「運命の人だ」と直感して、親の反対を押し通して結婚したのだ。
 それなのに、やっぱり夫のチンポが気持ちよくないからって結婚をなかったことに、あるいはほかの男と浮気するなんてもってのほかだ。
 許されていいはずはないし、私もそんなことをするつもりはなかった。
 でもチンポが「運命」の出会いではなかったことは事実だったようだ。
 というか、夫の元婚約者はだいぶ性格が悪くてよく夫は愚痴っていたっけ。まるで小説に登場する悪役令嬢のようであった。
 胸が小さいとか、器が小さいとか、小さいことについて愚痴を言っていた。あの時の私はたしかに小さい女だもんねーとそれに同調していたが、今はそれどころではない。
 今の私ならアンタのチンポだって小さいのよ、と一喝しているところだ。

「どうして、付き合う前に一回セックスをしておかなかったんだろう」

 せめてそれを知っていればこんな風に悩んでいたことは無かっただろう。
 でも、もし結婚前に夫のチンポでイケないことを知っていたら私はどうしただろうか? 
 果たして結婚しただろうか? それとも結婚しなかっただろうか?
 まあ、いまさら両親に夫とのセックスが気持ちよくないと言っても納得してもらえないだろう。
 私は、初めての彼氏とのセックスがあまりにも気持ちよかったから勘違いをしていたのだ。
 太く先が広いあの形状がちょうど私を刺激して気持ちよくしてくれているとは思っていなかった。初めての彼氏があんなに気持ちよかったんだからきっとセックスは誰とやっても気持ちよかったものだと思い込んでいたのだ。
 ああ、思い出していたら思わず興奮してきてしまった。
 夫とのセックスをしてばかりだけど、夫がプレゼントとやらを持ってくるまでは元彼のことを思い出して、一人で自分を慰めていよう。
 そう思って、私はまた自己嫌悪に陥ってしまった。
 でも、体は快楽には抗えなかった。結局プレゼントをもらって夫が眠りについた後に三回は元彼のセックスを思い出して一人で気持ち良くなってしまった。
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