闇と光のコントラスト

闇と光の決戦前

次の日の朝
光太｢あー、まだ夜にならないのか！｣
俊也｢落ち着けよ。焦ったって何にもならない。｣
光太｢お前の方こそ２年前、俺を止めるなぁって勢いだったじゃないか。今は落ち着きすぎじゃねぇか？｣
俊也｢焦ってもなにも変わらない。それを２年前に学んだ。それに落ち着いてるんじゃないよ、俺も。｣
光太｢じゃあその態度はなんなん．．．｣
光太は隣の俊也を見て口を閉じた。俊也の目は火を灯していた。まるで獲物を静かに待つ野生の目のように。

夜
光太｢行くか、俊也。｣
俊也｢あぁ。｣
二人はそれ以上会話をせずに闇の世界の門をくぐり抜けた。そしてまっすぐに店へ歩いていく。店の前で二人は立ち並んだ。
光太｢ふぅ。いざとなると何だか緊張するもんだね。｣
俊也｢そうか？怖いなら帰ってもいいんだぜ？｣
光太｢アホか。何のための二年間だと思ってる？二人で戦うって決めたんだからな。｣
俊也｢あぁ。そうだな。｣
俊也が扉を開こうとしたとき、向こう側から扉が開いた。
昴｢全く、なかなか入ってこないからこちらから来てしまったじゃないか。｣
俊也と光太は同時に後ろへ跳んだ。
昴｢あれ？殴りかかってくるかと思ったのに。修行のおかげかな？またずいぶん強くなったね二人とも。｣
俊也｢なぜ修行のことを。｣
昴｢見てたからね。｣
光太｢今回は二人で戦う。覚悟しろよ。｣
俊也｢ここじゃ店の迷惑になる。場所を変えようぜ。｣
昴｢うん。いいよ。この店気に入ってるからね。２年前の場所で。｣
そう言って昴はすばやく屋根の上をかけていった。
俊也｢俺たちもいくぞ。｣
光太｢おう。｣