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リベンジ(お風呂)
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「気持ちいい…」
湯船に浸かった瞬間、疲れた身体が解れていくような気がする。
「ラヴィアン、あったかいよ」
「ルリア、あちこち痣が出来てるぞ。後でルリアが作ってくれた薬を塗ろう」
「ふふ、訓練楽しいの」
「目はどうなんだ?ちゃんと薬は飲んでるのか?」
「うん、少し光が戻ってきてる。ここの薬草、普通の薬草よりパワーがあるみたい」
「それはあるかもしれない。魔素が普通の場所より多いからな」
「俺、諦めてたんだ。もう目は見えないし、冒険者にもなれないんだって」
「ルリアは頑張っていたんだな」
「ううん、頑張ってはいないよ。ただなし崩し的に薬師を極めるって決めただけだもの」
「いや、それがなかなか出来ないからなぁ」
「ラヴィアン…あのね、キスする?」
「な…急になんだ?」
ラヴィアンが戸惑っている。
「言ったでしょ?俺甘えたのカス野郎だって」
「いや、カスっていうか普通に可愛いけど。ルリアは俺を気に入ってくれたのか?」
「ラヴィアンは俺を騙すつもりなの?」
ルリアがムッと膨れると、いやと彼は首を横に振った。
「騙してたらとっくにここから撤収してるし、薬草だって採取したらすぐ取り上げてるはずだろう?」
「そっか、詐欺師ってそんな感じなんだ」
「まぁあいつらは自分の利益優先だし、騙された側のことなんか何とも思わないからな」
「ひっどいねー。ラヴィアン、俺、あなたを信じたいの。抱きしめるだけでもいいから」
「じゃ…じゃあ…」
ラヴィアンがルリアを抱き寄せる。そして、ぎゅっと抱き締めた。
「ラヴィアン、俺、あなたを好きでいてもいい?」
「もちろんだ。もっと好きになってくれ」
2人はそっと触れるだけのキスをしていた。
「ルリアが可愛すぎる」
「ラヴィアンも可愛いよ?」
「俺がか?!」
2人は同時に噴き出していた。
「ラヴィアン、これからもよろしくね」
「こちらこそ」
*
ルリアは自室にいる。先程ラヴィアンとしたキスの感触がまだ残っていて、体が反応していた。ルリアはそっと下半身に触れた。既に立ち上がってしまっている。
「ん…っ…」
びくり、とつい震えてしまう。右手で優しく囲い込むようにして、ゆるゆる動かした。
「ふ…はぁ……っん…あ、出ちゃう」
ルリアは慣れない刺激にすぐ達してしまった。頭がぼんやりとしている。ラヴィアンとこんなことをしたら自分はどうなってしまうのだろうと恐怖すら感じた。
片付けをしてベッドに潜り込む。
ルリアはそのまま眠りに就いていた。
*
朝になっている。ルリアはんしょ、と体を伸ばした。
そこで昨日した行為のことを思い出す。もちろんラヴィアンに触ってもらう体でした行為だ。本人と顔を合わせるのは少し気まずい。だが、腹が減っている。ルリアは渋々部屋を出て階下に降りた。
「おはようございます、ルリア様」
「おはよう、ローズ」
ローズがおや?といったような顔をした。
「ルリア様、元気ないです?」
「う、ううん、そんなことないよ、元気だから!」
「無理はなさらないでくださいね?」
「ありがとう」
ルリアは既に料理が並んだ食卓に着いた。今日も美味しそうだ。
「ルリア様、召し上がっていてくださいね」
「いただきます」
ルリアは料理に手を付けた。
「おはよう」
ラヴィアンがふらふらしながらやってくる。今日も何とか起きてきたといった様子だ。
「おはよう、ラヴィアン」
ルリアがドキドキしながら返事をすると、ラヴィアンがふと笑った。
「ルリアは今日も可愛いな」
「か、可愛くないもん」
かーっと一気に顔が熱くなる。ルリアは昨日の行為を思い出して気まずさがMAXになった。ラヴィアンに触ってもらいたい、そんな思いでした行為だ。ルリアはなるべく早く自室に戻ろうと食べ物を口に詰めて席を立った。
「ごちそうさまでした」
ルリアは自室に戻りホッと息を吐いた。だが自己嫌悪がやってくる。
「俺のバカ。ラヴィアンにちゃんと好きって言えばいいだけじゃないか」
自分でそう口に出して、ルリアはハッとなった。
「ラヴィアンに言おう、ちゃんと好きって。順番色々間違ってるけど」
昨日抱きしめてもらって軽くだがキスもした。お互いに好きだという気持ちも確かめた。だが、ルリアは恋に関しては初心者である。はっきりラヴィアンに好きだと伝えたかった。
*
ルリアはラヴィアンの部屋の前にいる。そっと中を窺うと紙が擦れる音やペンで何かを書く音がする。ラヴィアンはここのダンジョンを統率している責任者だ。仕事が上から振られてくるのだとルリアはローズから聞いていた。上というものが何かはルリアは分からなかったが、ラヴィアンが忙しいということは分かったつもりでいる。ノックをしようかどうしようか迷って、ルリアは思い切ってノックしてみた。
湯船に浸かった瞬間、疲れた身体が解れていくような気がする。
「ラヴィアン、あったかいよ」
「ルリア、あちこち痣が出来てるぞ。後でルリアが作ってくれた薬を塗ろう」
「ふふ、訓練楽しいの」
「目はどうなんだ?ちゃんと薬は飲んでるのか?」
「うん、少し光が戻ってきてる。ここの薬草、普通の薬草よりパワーがあるみたい」
「それはあるかもしれない。魔素が普通の場所より多いからな」
「俺、諦めてたんだ。もう目は見えないし、冒険者にもなれないんだって」
「ルリアは頑張っていたんだな」
「ううん、頑張ってはいないよ。ただなし崩し的に薬師を極めるって決めただけだもの」
「いや、それがなかなか出来ないからなぁ」
「ラヴィアン…あのね、キスする?」
「な…急になんだ?」
ラヴィアンが戸惑っている。
「言ったでしょ?俺甘えたのカス野郎だって」
「いや、カスっていうか普通に可愛いけど。ルリアは俺を気に入ってくれたのか?」
「ラヴィアンは俺を騙すつもりなの?」
ルリアがムッと膨れると、いやと彼は首を横に振った。
「騙してたらとっくにここから撤収してるし、薬草だって採取したらすぐ取り上げてるはずだろう?」
「そっか、詐欺師ってそんな感じなんだ」
「まぁあいつらは自分の利益優先だし、騙された側のことなんか何とも思わないからな」
「ひっどいねー。ラヴィアン、俺、あなたを信じたいの。抱きしめるだけでもいいから」
「じゃ…じゃあ…」
ラヴィアンがルリアを抱き寄せる。そして、ぎゅっと抱き締めた。
「ラヴィアン、俺、あなたを好きでいてもいい?」
「もちろんだ。もっと好きになってくれ」
2人はそっと触れるだけのキスをしていた。
「ルリアが可愛すぎる」
「ラヴィアンも可愛いよ?」
「俺がか?!」
2人は同時に噴き出していた。
「ラヴィアン、これからもよろしくね」
「こちらこそ」
*
ルリアは自室にいる。先程ラヴィアンとしたキスの感触がまだ残っていて、体が反応していた。ルリアはそっと下半身に触れた。既に立ち上がってしまっている。
「ん…っ…」
びくり、とつい震えてしまう。右手で優しく囲い込むようにして、ゆるゆる動かした。
「ふ…はぁ……っん…あ、出ちゃう」
ルリアは慣れない刺激にすぐ達してしまった。頭がぼんやりとしている。ラヴィアンとこんなことをしたら自分はどうなってしまうのだろうと恐怖すら感じた。
片付けをしてベッドに潜り込む。
ルリアはそのまま眠りに就いていた。
*
朝になっている。ルリアはんしょ、と体を伸ばした。
そこで昨日した行為のことを思い出す。もちろんラヴィアンに触ってもらう体でした行為だ。本人と顔を合わせるのは少し気まずい。だが、腹が減っている。ルリアは渋々部屋を出て階下に降りた。
「おはようございます、ルリア様」
「おはよう、ローズ」
ローズがおや?といったような顔をした。
「ルリア様、元気ないです?」
「う、ううん、そんなことないよ、元気だから!」
「無理はなさらないでくださいね?」
「ありがとう」
ルリアは既に料理が並んだ食卓に着いた。今日も美味しそうだ。
「ルリア様、召し上がっていてくださいね」
「いただきます」
ルリアは料理に手を付けた。
「おはよう」
ラヴィアンがふらふらしながらやってくる。今日も何とか起きてきたといった様子だ。
「おはよう、ラヴィアン」
ルリアがドキドキしながら返事をすると、ラヴィアンがふと笑った。
「ルリアは今日も可愛いな」
「か、可愛くないもん」
かーっと一気に顔が熱くなる。ルリアは昨日の行為を思い出して気まずさがMAXになった。ラヴィアンに触ってもらいたい、そんな思いでした行為だ。ルリアはなるべく早く自室に戻ろうと食べ物を口に詰めて席を立った。
「ごちそうさまでした」
ルリアは自室に戻りホッと息を吐いた。だが自己嫌悪がやってくる。
「俺のバカ。ラヴィアンにちゃんと好きって言えばいいだけじゃないか」
自分でそう口に出して、ルリアはハッとなった。
「ラヴィアンに言おう、ちゃんと好きって。順番色々間違ってるけど」
昨日抱きしめてもらって軽くだがキスもした。お互いに好きだという気持ちも確かめた。だが、ルリアは恋に関しては初心者である。はっきりラヴィアンに好きだと伝えたかった。
*
ルリアはラヴィアンの部屋の前にいる。そっと中を窺うと紙が擦れる音やペンで何かを書く音がする。ラヴィアンはここのダンジョンを統率している責任者だ。仕事が上から振られてくるのだとルリアはローズから聞いていた。上というものが何かはルリアは分からなかったが、ラヴィアンが忙しいということは分かったつもりでいる。ノックをしようかどうしようか迷って、ルリアは思い切ってノックしてみた。
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