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上の人
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「おーい、ルリアー!」
誰かが大声で自分を呼んでいる。客の相手を終えたルリアがそちらを見ると、親しい友人であるオータだった。彼は元々ルリアと同じモーリ出身である。騎士になりたいと半年前にモーリを出ていた。ルリアは今まで、彼と数回程手紙のやり取りをしている。
「オータ、久しぶり!騎士のお仕事は?」
ルリアが応じるとオータが笑う。
「今日は非番なんだ。可愛い薬師が薬売ってるって聞いてもしかしてって」
「可愛くないから」
「ルリア、モーリを出たって本当か?」
「うん、今はダンジョンに住んでいてね」
「あー、ラヴィアン様かぁ」
「知ってるの?」
「いや、禁則事項だから答えられない」
「えー、騎士って厳しいんだね」
ルリアは少し寂しい気持ちになった。オータが急に知らない人間のように感じたからだ。
「ルリア」
「あ、ラヴィアン!」
ラヴィアンが駆け寄ってくる。ぎゅっとラヴィアンに肩を抱き寄せられて、ルリアはドキッとした。だが、今はそれどころではない。
「あ、えーと、ラヴィアン、オータだよ。俺の親友なの」
「どうも、ラヴィアン様。騎士のオータです。何かあった際はすぐに声を掛けてください」
「ありがとう、オータ君。普段は城にいるのかな?」
「はい。俺は主に城の警備をしています。ダンジョンの警戒も少し」
オータは言いにくそうだ。
「ご苦労さま。ダンジョンには守護霊がついているけれどそうやって警戒してもらえると助かる」
オータが、ぱあと笑顔になった。
「良かった。先輩たちがラヴィアン様はすごく怖い人って言ってたけど俺をビビらせるためだったんすね」
「オータ、そうやって騎士団内の情報を漏らすな」
「げ!?隊長?」
ルリアは隊長と呼ばれたその人を見て驚いた。騎士というには小柄だったからだ。オータとラヴィアンが特別大きいからというのもある。
「ラヴィアン様、こちらを」
彼が懐から取り出したもの。それは封筒だった。ルリアはふと奇妙な感覚を覚える。封筒からその気配がした。
「では、私はこれで」
「隊長!俺とお茶しましょうよ!」
「非番なんだからどこかで遊んできなさい」
2人のやりとりを見てルリアはなにかを悟った。
「ラヴィアン、あの2人付き合ってるよ」
「あー、やっぱりそうなのかぁ。不思議だなとは思っていたけれど」
ルリアはラヴィアンに顔を寄せた。小声で尋ねる。
「それ、なんの封筒なの?」
「そうか、ルリアにはもう分かるんだな。上の人からの仕事だよ」
「え!直接仕事を持ってくるわけじゃないの?」
「ダンジョン界隈は色々規則が厳しくてね。多分この封筒は直接城に出向けって言う指令だろうな。あと細かな雑務と」
「え!ラヴィアン、お城に行くの?」
「もうすぐ国王陛下の誕生祭も迫ってきているし、多分な。ルリアも来るか?」
「え?いいの?」
「いいも何も君は俺の好きな人なんだから周りに紹介したいだろう?」
好きな人というワードが嬉しい。ルリアは体を揺らした。
「ルリア?トイレか?」
「違う!嬉しかったの!」
「そうか、それはよかった。薬も全部売れたんだな」
「うん!ギルドにもいくつか入れてきたよ」
「なら今夜はみっちり訓練するか」
「お願いします」
ルリアはぐっと拳を握った。
誰かが大声で自分を呼んでいる。客の相手を終えたルリアがそちらを見ると、親しい友人であるオータだった。彼は元々ルリアと同じモーリ出身である。騎士になりたいと半年前にモーリを出ていた。ルリアは今まで、彼と数回程手紙のやり取りをしている。
「オータ、久しぶり!騎士のお仕事は?」
ルリアが応じるとオータが笑う。
「今日は非番なんだ。可愛い薬師が薬売ってるって聞いてもしかしてって」
「可愛くないから」
「ルリア、モーリを出たって本当か?」
「うん、今はダンジョンに住んでいてね」
「あー、ラヴィアン様かぁ」
「知ってるの?」
「いや、禁則事項だから答えられない」
「えー、騎士って厳しいんだね」
ルリアは少し寂しい気持ちになった。オータが急に知らない人間のように感じたからだ。
「ルリア」
「あ、ラヴィアン!」
ラヴィアンが駆け寄ってくる。ぎゅっとラヴィアンに肩を抱き寄せられて、ルリアはドキッとした。だが、今はそれどころではない。
「あ、えーと、ラヴィアン、オータだよ。俺の親友なの」
「どうも、ラヴィアン様。騎士のオータです。何かあった際はすぐに声を掛けてください」
「ありがとう、オータ君。普段は城にいるのかな?」
「はい。俺は主に城の警備をしています。ダンジョンの警戒も少し」
オータは言いにくそうだ。
「ご苦労さま。ダンジョンには守護霊がついているけれどそうやって警戒してもらえると助かる」
オータが、ぱあと笑顔になった。
「良かった。先輩たちがラヴィアン様はすごく怖い人って言ってたけど俺をビビらせるためだったんすね」
「オータ、そうやって騎士団内の情報を漏らすな」
「げ!?隊長?」
ルリアは隊長と呼ばれたその人を見て驚いた。騎士というには小柄だったからだ。オータとラヴィアンが特別大きいからというのもある。
「ラヴィアン様、こちらを」
彼が懐から取り出したもの。それは封筒だった。ルリアはふと奇妙な感覚を覚える。封筒からその気配がした。
「では、私はこれで」
「隊長!俺とお茶しましょうよ!」
「非番なんだからどこかで遊んできなさい」
2人のやりとりを見てルリアはなにかを悟った。
「ラヴィアン、あの2人付き合ってるよ」
「あー、やっぱりそうなのかぁ。不思議だなとは思っていたけれど」
ルリアはラヴィアンに顔を寄せた。小声で尋ねる。
「それ、なんの封筒なの?」
「そうか、ルリアにはもう分かるんだな。上の人からの仕事だよ」
「え!直接仕事を持ってくるわけじゃないの?」
「ダンジョン界隈は色々規則が厳しくてね。多分この封筒は直接城に出向けって言う指令だろうな。あと細かな雑務と」
「え!ラヴィアン、お城に行くの?」
「もうすぐ国王陛下の誕生祭も迫ってきているし、多分な。ルリアも来るか?」
「え?いいの?」
「いいも何も君は俺の好きな人なんだから周りに紹介したいだろう?」
好きな人というワードが嬉しい。ルリアは体を揺らした。
「ルリア?トイレか?」
「違う!嬉しかったの!」
「そうか、それはよかった。薬も全部売れたんだな」
「うん!ギルドにもいくつか入れてきたよ」
「なら今夜はみっちり訓練するか」
「お願いします」
ルリアはぐっと拳を握った。
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