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真司×千晶&千尋×加那太
スポーツアクティビティに挑戦!②みんなでゆるくキャンプしてみた
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「はい。四人でよろしくお願いします」
その日、家に帰ってきて真司はナキを撫でながらくつろいでいる。
千晶がキャンプ場に電話で予約を入れていた。ちょうどキャンセルがあったようで、無事に予約が出来たようだ。千晶が嬉しそうにニコニコしている。
久しぶりに彼のこんな笑顔を見た。最近の千晶は忙しさを理由に、趣味にしているブログも書けていなかった。そのフラストレーションもあっただろう。
「楽しみです!!しっかり荷造りしなきゃ!
あの、キャンプ場の人に勧められてスポーツアクティビティってやつにも予約してみました」
「あー、アスレチックみたいなやつか?」
「はい。皆で遊びましょう」
加那太と千尋は千晶の誘いを快諾してくれた。
千尋が車で二人を迎えに来てくれると言ってくれている。
「お弁当何にしよう?かなさん、沢山食べるし足りるかな?」
千晶が首を捻っている。
「おにぎりなら俺も握れる」
真司がそう申し出ると、千晶が笑う。キャンプ場には本当に何も持っていかなくていいようだ。コテージはホテルとほぼ変わらない。バーベキュー用の食材も全て用意されているらしい。真司もだんだん楽しみになってきた。
千晶が冷蔵庫の中身をチラチラ見ながらメモを作っている。
「千晶、それなんだ?」
「お弁当の食材です。買い忘れのないように」
「お、じゃあ行く日の前日に買い物行くか」
「はい」
そんなこんなで出かける日の前日になった。
「あきくーん!」
「かなさん!」
千晶に向かって走り寄ってきたのは加那太だ。千尋も手を軽く振って、こちらにやってくる。これからスーパーに買い物に行くと千晶がメールで加那太に報せたのだ。たまたま加那太たちも近くにいたらしく、来てくれた。
千尋も何品かおかずを作って持ってきてくれるらしい。こうして四人で一緒に買い物をするのは初めてだ。
「久しぶりー!」
「本当ですね!俺たちもバタバタしちゃって」
「分かる…」
うんうん、と加那太が頷いている。
「加那、あき、暑いから早く店に入ろう」
千尋の言葉に二人は頷いた。
店内は冷房が効いて涼しい。カートを押して千晶は歩いている。
「かなさん、なにか食べたいおかずとかありますか?」
「唐揚げとー、ミートボールとー」
「茶色いもんばっかりだな」
千尋が冷静につっこむ。千晶はそれに噴き出しそうになってしまった。
「でも俺もそれ食べたいな」
真司がそう言って場が収まる。
四人でこうしているとなんだか安心感がある。
「分かりました。野菜はえーとキュウリ…」
「キュウリはちくわに突っ込めばいいな」
千尋が容赦なくキュウリとプチトマトをカゴに入れる。千晶は少し千尋が苦手だ。
彼がイケメン過ぎて、どう接したらいいか分からない。だが、彼が優しいこともちゃんと理解している。
「あき、お前、クリームコロッケ食えるか?」
千尋に唐突に尋ねられて、千晶は頷いた。
「ならでかいの揚げてきてやる」
千尋によれば、普段行く店に巨大なクリームコロッケが売られているらしい。
一度試してみたかったと千尋は言った。
加那太が千尋のことを好きになる理由も分かる気がする。千尋は常に誰かの為に動いてくれる。
「千晶、梅干し買うだろ?」
真司が漬物のコーナーで言う。
おにぎりに入れるなら甘いものより、酸っぱい方が美味い。千晶はしばらく迷って一つをカゴに入れた。
「あ、飲み物欲しいー!お菓子も!」
「加那、お菓子は食いきれる分だけにしとけよ」
「はーい」
こうして買い物も無事に済んだ。
明日は道の混雑を予想して朝早くに出る予定だ。
家に帰ってきて、千晶は弁当のおかずを今から作って、冷凍しておくことにした。
慌てて作って失敗するのは悲しい。
千晶は玉子焼きを作り弁当箱に詰めた。鶏のもも肉は軽く味付けをして、明日早起きして揚げる。
おにぎりもまた然りだ。米を研いで炊飯器にセットする。
千尋はクリームコロッケ以外に、ミートボールとマカロニサラダを作ってきてくれるらしい。今から楽しみだ。
「俺がキャンプに行くなんて思いもしなかった」
真司の言葉がまさにその通りで、千晶も頷く。まさか自分がこんなにアクティブに動けるようになるとは思わなかった。
兄を亡くして、もう大分経つ。その傷は深く、未だに千晶を苦しめるが、だんだん良くなってきているのを感じる。
千晶が後ろから真司に抱き着くと、真司が優しく頭を撫でてくれた。
大好きな人たちに囲まれている自分を兄はどう思っているだろうか。優しい兄の笑顔を千晶はこれからも忘れない。
その日、家に帰ってきて真司はナキを撫でながらくつろいでいる。
千晶がキャンプ場に電話で予約を入れていた。ちょうどキャンセルがあったようで、無事に予約が出来たようだ。千晶が嬉しそうにニコニコしている。
久しぶりに彼のこんな笑顔を見た。最近の千晶は忙しさを理由に、趣味にしているブログも書けていなかった。そのフラストレーションもあっただろう。
「楽しみです!!しっかり荷造りしなきゃ!
あの、キャンプ場の人に勧められてスポーツアクティビティってやつにも予約してみました」
「あー、アスレチックみたいなやつか?」
「はい。皆で遊びましょう」
加那太と千尋は千晶の誘いを快諾してくれた。
千尋が車で二人を迎えに来てくれると言ってくれている。
「お弁当何にしよう?かなさん、沢山食べるし足りるかな?」
千晶が首を捻っている。
「おにぎりなら俺も握れる」
真司がそう申し出ると、千晶が笑う。キャンプ場には本当に何も持っていかなくていいようだ。コテージはホテルとほぼ変わらない。バーベキュー用の食材も全て用意されているらしい。真司もだんだん楽しみになってきた。
千晶が冷蔵庫の中身をチラチラ見ながらメモを作っている。
「千晶、それなんだ?」
「お弁当の食材です。買い忘れのないように」
「お、じゃあ行く日の前日に買い物行くか」
「はい」
そんなこんなで出かける日の前日になった。
「あきくーん!」
「かなさん!」
千晶に向かって走り寄ってきたのは加那太だ。千尋も手を軽く振って、こちらにやってくる。これからスーパーに買い物に行くと千晶がメールで加那太に報せたのだ。たまたま加那太たちも近くにいたらしく、来てくれた。
千尋も何品かおかずを作って持ってきてくれるらしい。こうして四人で一緒に買い物をするのは初めてだ。
「久しぶりー!」
「本当ですね!俺たちもバタバタしちゃって」
「分かる…」
うんうん、と加那太が頷いている。
「加那、あき、暑いから早く店に入ろう」
千尋の言葉に二人は頷いた。
店内は冷房が効いて涼しい。カートを押して千晶は歩いている。
「かなさん、なにか食べたいおかずとかありますか?」
「唐揚げとー、ミートボールとー」
「茶色いもんばっかりだな」
千尋が冷静につっこむ。千晶はそれに噴き出しそうになってしまった。
「でも俺もそれ食べたいな」
真司がそう言って場が収まる。
四人でこうしているとなんだか安心感がある。
「分かりました。野菜はえーとキュウリ…」
「キュウリはちくわに突っ込めばいいな」
千尋が容赦なくキュウリとプチトマトをカゴに入れる。千晶は少し千尋が苦手だ。
彼がイケメン過ぎて、どう接したらいいか分からない。だが、彼が優しいこともちゃんと理解している。
「あき、お前、クリームコロッケ食えるか?」
千尋に唐突に尋ねられて、千晶は頷いた。
「ならでかいの揚げてきてやる」
千尋によれば、普段行く店に巨大なクリームコロッケが売られているらしい。
一度試してみたかったと千尋は言った。
加那太が千尋のことを好きになる理由も分かる気がする。千尋は常に誰かの為に動いてくれる。
「千晶、梅干し買うだろ?」
真司が漬物のコーナーで言う。
おにぎりに入れるなら甘いものより、酸っぱい方が美味い。千晶はしばらく迷って一つをカゴに入れた。
「あ、飲み物欲しいー!お菓子も!」
「加那、お菓子は食いきれる分だけにしとけよ」
「はーい」
こうして買い物も無事に済んだ。
明日は道の混雑を予想して朝早くに出る予定だ。
家に帰ってきて、千晶は弁当のおかずを今から作って、冷凍しておくことにした。
慌てて作って失敗するのは悲しい。
千晶は玉子焼きを作り弁当箱に詰めた。鶏のもも肉は軽く味付けをして、明日早起きして揚げる。
おにぎりもまた然りだ。米を研いで炊飯器にセットする。
千尋はクリームコロッケ以外に、ミートボールとマカロニサラダを作ってきてくれるらしい。今から楽しみだ。
「俺がキャンプに行くなんて思いもしなかった」
真司の言葉がまさにその通りで、千晶も頷く。まさか自分がこんなにアクティブに動けるようになるとは思わなかった。
兄を亡くして、もう大分経つ。その傷は深く、未だに千晶を苦しめるが、だんだん良くなってきているのを感じる。
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