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真司×千晶
緊張★接待
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「うわぁあ」
夜、PCの画面を見ながら千晶が急に唸りだしたので、真司は何事かと顔を上げた。ナキが寂しそうに鳴くので、手は彼女の背中を撫でている。
「どうした?千晶?」
千晶は真司の方へPCの画面を向ける。そこには寿司屋のホームページが映し出されていた。
「見てください、これ。ネタが全部時価って書いてあります。今度ここで接待しろって」
「おぉ、味しなさそうだな」
千晶もそれに頷く。
「接待しろって言われるのはいいんですけど、高いところだと緊張しちゃいます」
「あー、でも千晶はニコニコしてれば場が持つからな」
「え?」
真司の言葉に千晶は首を傾げる。
「ほら、千晶は可愛いからおじさんは和むんだよ」
「俺だっておじさんです」
むすっと返されて真司は噴き出してしまった。笑いながら言う。
「千晶がおじさんなら世の中のおじさん、全員可哀相だから」
「そんなに笑わないでください!」
真司はようやく笑いが収まってきた。涙を拭きながら言う。
「なら練習に明日の昼、寿司屋行くか?回らないやつ」
「え?でも高いんじゃ…」
「いや、安くて美味いとこあるから」
「ふぁ、真司さんすごいです」
千晶が目をキラキラさせている。
「田中が詳しかったんだよ。
とにかく美味いから来いって言われてさ」
「わぁ、先輩らしいなあ、懐かしい」
彼は今、別の支社にいる。真司は会議で時々一緒になっていた。
「千晶頑張ってるかって気にしてたよ。めちゃくちゃ頑張ってるって言っておいた」
「俺、まだまだだから」
千晶が目を伏せる。
「千晶は一人じゃないし、困ったら誰でもいいから頼れよ」
「はい」
今日も夜は更けていく。
おわり
夜、PCの画面を見ながら千晶が急に唸りだしたので、真司は何事かと顔を上げた。ナキが寂しそうに鳴くので、手は彼女の背中を撫でている。
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今日も夜は更けていく。
おわり
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