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真司×千晶&千尋×加那太
加那太のゲーム部屋③
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元日でもお店が普通に営業している。皆が休みの時に働いてくれている人には本当に頭が上がらない。だから他の人に対して感謝の気持ちを忘れてはならないと思う。それは、特別な時だけじゃなくて、どんな時でもなんだけどね。
店員さんもお客さんも人間だ。お客様は神様っていう言葉もあるけど、そもそも店員さんがいてお店が成り立ってるんだから、お互い様かなぁなんて思う。
できることならお互いにウィンウィンの関係でいたい。
僕は真っ直ぐレジに向かった。
「あの、予約をお願いしていた本田です」
「本田様…下のお名前を」
「あ、加那太です」
「少々お待ちくださいませ」
店員さんがそれを持って現れる。そう、ゲーミングPCだ。
あきくんが持ってきてくれたパンフレットの中から厳選した。あきくんにも何度も質問したりして、すごく手伝ってもらった。
色はホワイトにした。
僕はドキドキが止まらなかった。
ついにこの僕がPCデビューをしてしまうのだから。
お金はクレジットカードで払った。こんなに一気にお金を使うのは初めてだ。クレジットカードが止まらないか心配だ。
無事に決済出来たようでホッとした。PCを受け取る。
僕は本当に買ってしまったのだ。
「かなさん、買えたんですね!」
あきくんがニコニコしている。
「うん、買っちゃったよ。
なんか夢みたい」
「ずっと楽しみにしていたもんな」
真司さんが言う。ここまですごく頑張った。僕、偉いぞ。
「とりあえず昼飯に弁当でも買って帰るか。PC、無線LANに接続しないとな。あき、ゲームのダウンロードとか頼んでいいか?」
あきくんがとん、と胸を叩く。
「はい、任せてください」
僕達は家から近いスーパーに寄った。今日は元日というだけあって、オードブルやフライドチキンなんかが売られていた。
僕がそれを見ていたら、千尋が躊躇なくオードブルをカゴに入れたので驚いた。あのドケチなことで有名な千尋が。
「あきや真司さんがいるんだから弁当だけってわけにはいかないだろ」
「うん」
僕は嬉しくてニコニコしてしまった。手にはPCを持ってるし、お昼は美味しいものが食べられる。
今まで生きてきた中で、一番幸せな元日を過ごしているかもしれない。
「加那、行くぞ」
「はーい」
家に帰ってみんなでお弁当を食べた。僕はハンバーグ弁当だ。ボリュームがたっぷりなのにめちゃくちゃ安いというもので、お弁当を買う際にはよくお世話になる。オードブルも美味しかった。揚げ物ってなんでこんなに美味しいんだろう。不思議だ。
「じゃあ接続しましょうか」
いよいよ僕にゲーム部屋が出来るんだ。ゲーミングチェアもヘッドホンもクリスマスプレゼントにって千尋が買ってくれた。まだ一回も開けたことがない。もしかしたら今日から使えるのかな。
あきくんが机にPCを設置した。電源ケーブルを挿す。これで起動できるのかな。電源ボタンをあきくんが押すと画面が白くなった。動いた。
「スタートアップが必要なので、ちょっと待ってくださいね」
「ありがとう」
あきくんは僕がやりたいと思っていたゲームについてもかなり調べてくれていた。
「配信は著作権とかに引っかかるとまずいので、先に会社のガイドラインを見てくださいね」
「うん、気を付けるよ」
ゲームのダウンロードが完了する。いよいよ遊べるのかな?
「あ、このゲーム、今福袋がありますね」
はい?あきくんが言うには、課金アイテムに福袋が売っているらしい。限定スキン付きのキャラクターがランダムで入手できるというなんともワクワクするものだった。後で買ってみてもいいかも。
あきくんは最後まで細かな動作を確認してくれた。
「かなさんの配信楽しみにしていますね」
「本当にありがとう。バレンタインは荷物持ちするからまた誘って」
「え!いいんですか?」
「うん、僕もチョコレート売り場行ってみたい」
「わ、楽しみにしてます!戦場ですよ」
「すごいなぁ!」
ゲーミングチェアをPCの前にでん、と置いたらますますゲーム部屋になった。すっごーい。
ヘッドフォンは充電する。
よーし、夜は張り切ってゲームするぞー!
今年もいい年になりますように。
ううん、してみせるぞ!
まずは千尋にお守りを渡してこようっと。
おわり
店員さんもお客さんも人間だ。お客様は神様っていう言葉もあるけど、そもそも店員さんがいてお店が成り立ってるんだから、お互い様かなぁなんて思う。
できることならお互いにウィンウィンの関係でいたい。
僕は真っ直ぐレジに向かった。
「あの、予約をお願いしていた本田です」
「本田様…下のお名前を」
「あ、加那太です」
「少々お待ちくださいませ」
店員さんがそれを持って現れる。そう、ゲーミングPCだ。
あきくんが持ってきてくれたパンフレットの中から厳選した。あきくんにも何度も質問したりして、すごく手伝ってもらった。
色はホワイトにした。
僕はドキドキが止まらなかった。
ついにこの僕がPCデビューをしてしまうのだから。
お金はクレジットカードで払った。こんなに一気にお金を使うのは初めてだ。クレジットカードが止まらないか心配だ。
無事に決済出来たようでホッとした。PCを受け取る。
僕は本当に買ってしまったのだ。
「かなさん、買えたんですね!」
あきくんがニコニコしている。
「うん、買っちゃったよ。
なんか夢みたい」
「ずっと楽しみにしていたもんな」
真司さんが言う。ここまですごく頑張った。僕、偉いぞ。
「とりあえず昼飯に弁当でも買って帰るか。PC、無線LANに接続しないとな。あき、ゲームのダウンロードとか頼んでいいか?」
あきくんがとん、と胸を叩く。
「はい、任せてください」
僕達は家から近いスーパーに寄った。今日は元日というだけあって、オードブルやフライドチキンなんかが売られていた。
僕がそれを見ていたら、千尋が躊躇なくオードブルをカゴに入れたので驚いた。あのドケチなことで有名な千尋が。
「あきや真司さんがいるんだから弁当だけってわけにはいかないだろ」
「うん」
僕は嬉しくてニコニコしてしまった。手にはPCを持ってるし、お昼は美味しいものが食べられる。
今まで生きてきた中で、一番幸せな元日を過ごしているかもしれない。
「加那、行くぞ」
「はーい」
家に帰ってみんなでお弁当を食べた。僕はハンバーグ弁当だ。ボリュームがたっぷりなのにめちゃくちゃ安いというもので、お弁当を買う際にはよくお世話になる。オードブルも美味しかった。揚げ物ってなんでこんなに美味しいんだろう。不思議だ。
「じゃあ接続しましょうか」
いよいよ僕にゲーム部屋が出来るんだ。ゲーミングチェアもヘッドホンもクリスマスプレゼントにって千尋が買ってくれた。まだ一回も開けたことがない。もしかしたら今日から使えるのかな。
あきくんが机にPCを設置した。電源ケーブルを挿す。これで起動できるのかな。電源ボタンをあきくんが押すと画面が白くなった。動いた。
「スタートアップが必要なので、ちょっと待ってくださいね」
「ありがとう」
あきくんは僕がやりたいと思っていたゲームについてもかなり調べてくれていた。
「配信は著作権とかに引っかかるとまずいので、先に会社のガイドラインを見てくださいね」
「うん、気を付けるよ」
ゲームのダウンロードが完了する。いよいよ遊べるのかな?
「あ、このゲーム、今福袋がありますね」
はい?あきくんが言うには、課金アイテムに福袋が売っているらしい。限定スキン付きのキャラクターがランダムで入手できるというなんともワクワクするものだった。後で買ってみてもいいかも。
あきくんは最後まで細かな動作を確認してくれた。
「かなさんの配信楽しみにしていますね」
「本当にありがとう。バレンタインは荷物持ちするからまた誘って」
「え!いいんですか?」
「うん、僕もチョコレート売り場行ってみたい」
「わ、楽しみにしてます!戦場ですよ」
「すごいなぁ!」
ゲーミングチェアをPCの前にでん、と置いたらますますゲーム部屋になった。すっごーい。
ヘッドフォンは充電する。
よーし、夜は張り切ってゲームするぞー!
今年もいい年になりますように。
ううん、してみせるぞ!
まずは千尋にお守りを渡してこようっと。
おわり
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