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ヴァルド×ローズ
わがまま姫は獣に抱かれる5(日常編3)
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「ほら、うんちを出すんだよ」
ローゼとヴァルドはこの間生まれたばかりの子猫たちの世話をしている。子猫たちは数時間おきにミルクをやる必要があり、ローゼたちはここ数日、てんやわんやしていた。
「ローゼ、上手くなったね」
「僕がやればこれくらい簡単なものさ」
「ふふ、そうだね」
ヴァルドはローゼを褒めるのが上手い。おかげで無駄にプライドが高いローゼもとりあえずやってみようとやる気になるのだった。
「この子たちを皆あげてしまうのかい?」
「うん、もうもらい手が決まったからね」
「ノーラは了承している?」
ノーラは母猫だ。
「うん、ノーラは分かっていたからローゼに子猫たちを見せたんだよ」
「そうだったんだね。僕は猫の生態に詳しくないからね。まだまだ勉強が必要だよ」
「ローゼは熱心だから教え甲斐があるよ。よし、とりあえず一旦おしまいかな。ローゼ、もうすぐ朝だから一眠りしたら?」
「ヴァルドは寝ないのかい?」
「俺は畑に行くから。ローゼは眠たそうだし疲れたよね」
ローゼは言い返せなかった。時々だが、ヴァルドの方が自分の状態を分かっている時がある。
「それなら少し眠ることにするよ。でもちゃんと起こしてくれるかい?」
「うん、もちろん。朝ごはんが出来たら起こすね」
「お願いするよ」
ローゼは自室に戻った。ベッドに横になり、目を閉じる。ローゼは眠りに落ちていた。
*
「みゃおん」
「ん?」
ローゼは自分の腹に何かが乗っているのに気が付いた。目を開けると、見たことがない猫がいる。
「君は?」
「あ、ロダンいた」
ヴァルドが部屋に入ってくる。ローゼを起こしに来てくれたのだろう。
「ヴァルド、この子は?」
「ロダン。ノーラの旦那さん」
「父親かい?」
「そう。よし、ロダンもご飯にしよう」
ヴァルドがロダンを抱き上げる。かなり大きな猫だ。ローゼは重みがなくなりホッとした。
「ローゼもご飯にしようね」
「あぁ」
食卓に着くといつも通り朝食が置かれている。今日はサンドイッチとサラダ、スープだった。いつものお茶もある。
「いただきます」
「召し上がれ」
ローゼはサンドイッチを持ち上げた。ローストされた分厚いハムと野菜が挟んである。齧り付くと具まで辿り着けなかった。だが、このパンもヴァルドが焼いたものだ。甘みがあり美味しいのである。
「美味しい?ローゼ」
「あぁ、今日も美味しいよ」
良かった、とヴァルドが笑う。ローゼは幸せを感じていた。
*
「ローゼ、収穫してみる?」
ローゼはヴァルドと共に畑にいる。今日は汚れてもいいように作業着を着ていた。
「いいのかい?」
「農家の楽しさを知ってもらわなくちゃ」
「1番面白いところだものね」
「そう」
ヴァルドの指示に従い、ローゼは収穫を始めた。
「ローゼ、今日は…」
「満月だね。君の部屋に行くよ」
満月の晩、ヴァルドは狼男の姿に変貌する。彼はローゼに並々ならぬ愛を抱いている。普段のヴァルドももちろんローゼを愛している。ローゼはどちらのヴァルドも愛していた。
*
夜になっている。ローゼはヴァルドの部屋を訪れていた。
「ヴァルド…来たよ」
「ローゼ、おいで」
ヴァルドに抱き上げられ、ベッドに押し倒される。
ここに来るということは性交をするということだ。
狼男に化したヴァルドはローゼの全てを愛したがる。普段はほとんど体を重ねない2人である。ローゼはこの日を期待していた。ヴァルドがローゼのネグリジェを脱がし始めた。
窓から月の光が差し込み、ローゼの体を照らしている。
「あ、ヴァルド、そこは」
ヴァルドがローゼの性器を咥え、吸い始めた。
「や、やら、吸っちゃ!!」
舌でいいように嬲られて、ローゼはガクガクと震えた。あっさり達してしまう。
「あ…はぁはぁ…」
「ローゼ、もっとお前を味わいたい」
「っ!!」
「いいか?ローゼ」
「構わないよ。明日は面倒を見ておくれ」
「ふ…分かった」
2人の情事は続く。
おわり
ローゼとヴァルドはこの間生まれたばかりの子猫たちの世話をしている。子猫たちは数時間おきにミルクをやる必要があり、ローゼたちはここ数日、てんやわんやしていた。
「ローゼ、上手くなったね」
「僕がやればこれくらい簡単なものさ」
「ふふ、そうだね」
ヴァルドはローゼを褒めるのが上手い。おかげで無駄にプライドが高いローゼもとりあえずやってみようとやる気になるのだった。
「この子たちを皆あげてしまうのかい?」
「うん、もうもらい手が決まったからね」
「ノーラは了承している?」
ノーラは母猫だ。
「うん、ノーラは分かっていたからローゼに子猫たちを見せたんだよ」
「そうだったんだね。僕は猫の生態に詳しくないからね。まだまだ勉強が必要だよ」
「ローゼは熱心だから教え甲斐があるよ。よし、とりあえず一旦おしまいかな。ローゼ、もうすぐ朝だから一眠りしたら?」
「ヴァルドは寝ないのかい?」
「俺は畑に行くから。ローゼは眠たそうだし疲れたよね」
ローゼは言い返せなかった。時々だが、ヴァルドの方が自分の状態を分かっている時がある。
「それなら少し眠ることにするよ。でもちゃんと起こしてくれるかい?」
「うん、もちろん。朝ごはんが出来たら起こすね」
「お願いするよ」
ローゼは自室に戻った。ベッドに横になり、目を閉じる。ローゼは眠りに落ちていた。
*
「みゃおん」
「ん?」
ローゼは自分の腹に何かが乗っているのに気が付いた。目を開けると、見たことがない猫がいる。
「君は?」
「あ、ロダンいた」
ヴァルドが部屋に入ってくる。ローゼを起こしに来てくれたのだろう。
「ヴァルド、この子は?」
「ロダン。ノーラの旦那さん」
「父親かい?」
「そう。よし、ロダンもご飯にしよう」
ヴァルドがロダンを抱き上げる。かなり大きな猫だ。ローゼは重みがなくなりホッとした。
「ローゼもご飯にしようね」
「あぁ」
食卓に着くといつも通り朝食が置かれている。今日はサンドイッチとサラダ、スープだった。いつものお茶もある。
「いただきます」
「召し上がれ」
ローゼはサンドイッチを持ち上げた。ローストされた分厚いハムと野菜が挟んである。齧り付くと具まで辿り着けなかった。だが、このパンもヴァルドが焼いたものだ。甘みがあり美味しいのである。
「美味しい?ローゼ」
「あぁ、今日も美味しいよ」
良かった、とヴァルドが笑う。ローゼは幸せを感じていた。
*
「ローゼ、収穫してみる?」
ローゼはヴァルドと共に畑にいる。今日は汚れてもいいように作業着を着ていた。
「いいのかい?」
「農家の楽しさを知ってもらわなくちゃ」
「1番面白いところだものね」
「そう」
ヴァルドの指示に従い、ローゼは収穫を始めた。
「ローゼ、今日は…」
「満月だね。君の部屋に行くよ」
満月の晩、ヴァルドは狼男の姿に変貌する。彼はローゼに並々ならぬ愛を抱いている。普段のヴァルドももちろんローゼを愛している。ローゼはどちらのヴァルドも愛していた。
*
夜になっている。ローゼはヴァルドの部屋を訪れていた。
「ヴァルド…来たよ」
「ローゼ、おいで」
ヴァルドに抱き上げられ、ベッドに押し倒される。
ここに来るということは性交をするということだ。
狼男に化したヴァルドはローゼの全てを愛したがる。普段はほとんど体を重ねない2人である。ローゼはこの日を期待していた。ヴァルドがローゼのネグリジェを脱がし始めた。
窓から月の光が差し込み、ローゼの体を照らしている。
「あ、ヴァルド、そこは」
ヴァルドがローゼの性器を咥え、吸い始めた。
「や、やら、吸っちゃ!!」
舌でいいように嬲られて、ローゼはガクガクと震えた。あっさり達してしまう。
「あ…はぁはぁ…」
「ローゼ、もっとお前を味わいたい」
「っ!!」
「いいか?ローゼ」
「構わないよ。明日は面倒を見ておくれ」
「ふ…分かった」
2人の情事は続く。
おわり
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