僕の死亡日記

はやしかわともえ

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十三話・課題

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「なあ、詩史!課題どこまでいった?」

その日の夜、僕は小さくなって眠ってしまった獅子王をベッドに寝かせていた。どうやら獅子王には座って眠る習慣があるらしい。前線で戦う人はやっぱりすごいな。スマートフォンが急に鳴って僕は驚きで飛び上がったくらいだ。操作すると空からのメッセージだった。僕は信じられなくて何度もメッセージを読み直した。友達とこうしてスマートフォンでやり取りする日がこの僕に来るなんて。僕はハッとした。これは返信をしなければいけない。僕は課題進捗を箇条書きにした。あれ?こんな事務的でいいのか?返信の書き方が分からない。でももう既読がついてしまっている。向こうからしたら「返信来ないなー」という状態だろうし、いいや、えい。
僕は送信ボタンをタップしていた。するとまたスマートフォンが鳴る。やはり空からだ。

「もうそこまで進んでんの?スゲー!!詩史の書き方分かりやすいなー!」

空はメッセージ上でも元気だった。さすがだな。

「実は小論文がなかなか書けないんだ…」

再び空からメッセージが来る。絵文字からしてかなり困っているようだ。お兄さんに書き方を聞けないのかと尋ねたら、構成の仕方は教わったらしい。ただ何をどういう順番でと、空はかなり混乱しているそうだ。僕もまだ小論文には手を付けていなかった。僕はどうしたものかスマートフォンを見つめながら固まっていた。いやいや、いや、本当どうしよう。空を誘って一緒に課題がしたい、僕はそう思ってしまっていた。でも断られたら多分寝込む。鵺の相手だってしないといけないのにだ。僕がおろおろしていると、スマートフォンを奪われていた。

「迷わず誘えばいいじゃないか、主人」

タタタと獅子王がメッセージを勝手に打ち込んで送ってしまった。ええええ!!そんな勝手に。 
僕は獅子王からスマートフォンを奪い返す。なんて打ち込んだんだ?画面上のメッセージを見た僕は固まった。

「小論文は僕の得意分野だからどんと任せておくれよ。明日空いてるし」

すぐに空から返信が来る。

「じゃあ明日駅前で待ち合わせしようぜ!」

そんな感じでサクッと予定が決まってしまった。だ、大丈夫だろうか。

「主人、俺も行くからな!」

獅子王が笑って、僕の膝に飛び乗ってくる。小さい体なのに器用だな。

「へえ、これが課題かー」

獅子王が珍しそうに問題集のページをパラパラ捲りながら見つめている。 

「主人はやっぱりすごいな!俺にはさっぱりだ」

からからと獅子王が笑った。空と明日会えるの今からドキドキしてきた。な、何を着ていこう。暑いから半袖でいいよな。僕はクローゼットの前で散々悩んだのだった。
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