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何を成し遂げる為に与えられた力なのか
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一人の女の子は俺の前に立つ。
「……ミュンタル」
俺が小さい声でその名を呼ぶと彼女は俺を見て優しく笑い、炎に対して息を一つフッと吐く。
『絶え堕えなる息吹』
刹那、彼女の口から青白い炎がブワッと吹き出し、俺の視界を全て包み返した。
黒壁の放った炎とミュンタルの息吹はやがて相まみえる。
壮絶な衝撃音を響かせて二つは交じり合う。
どちらとも引けを取らない。威力はほぼ互角だろうか。
「ッチぃ!面倒だ!」
黒壁白星は苦虫を嚙み潰したような顔をして剣を今一度構え直した。
「まあ、今のお前が私に適うとは到底思えんがなッ!!」
と、炎は一瞬にして止み、ミュンタルに斬りかかる黒壁の姿が目に映る。
「ミュンタル!!」
結局俺は言葉を掛けること以外何も出来ない。
「大丈夫だよ」
彼女は笑ってそう答える。
黒壁はいつの間にかミュンタルの目の前に立ち、横に剣を振るった。
「!?」
しかしそう驚いたのはミュンタルではなく黒壁の方だ。
「……化け物が!!」
そして黒壁は噛み締める様にそう言葉を発する。
「ミュンタル、大丈夫なのか……」
「大丈夫だよ……。ありがとう」
ミュンタルは黒壁の剣を淡々と右腕で掴みそう答えた。
「くっ!」
黒壁は苛立ちを交えながら剣をミュンタルの手から引っこ抜く。
俺は蚊帳の外で傍観する。
ミュンタルの手は人間を辞めていた。
鉤爪を生やし真っ白な雪の様な鱗に覆われた右腕は正しく龍だった。
「なっ!?」
その腕はいとも簡単に剣を粉々に砕く。
黒壁は一度下がって体制を整える。ミュンタルは深追いはせず俺の前に立ちすくむだけだった。
「貴様っ!何故そこまで力を上げた!!先程までとは比べ物にならない……。何をっ!」
「私は本気だよ。本気でこの人を守りたいから抵抗してるだけ……」
「化け物が……。ではなぜ私の守りたいものを壊したんだ!!」
「……そんな!私は「黙れ!!」」
何のことだ?わからないまま話は進んでいく。
黒壁の怒りが有頂天に達するのにそこまで時間を有さなかった。
「ふざけるなぁっ!」
「……ミュンタル」
俺が小さい声でその名を呼ぶと彼女は俺を見て優しく笑い、炎に対して息を一つフッと吐く。
『絶え堕えなる息吹』
刹那、彼女の口から青白い炎がブワッと吹き出し、俺の視界を全て包み返した。
黒壁の放った炎とミュンタルの息吹はやがて相まみえる。
壮絶な衝撃音を響かせて二つは交じり合う。
どちらとも引けを取らない。威力はほぼ互角だろうか。
「ッチぃ!面倒だ!」
黒壁白星は苦虫を嚙み潰したような顔をして剣を今一度構え直した。
「まあ、今のお前が私に適うとは到底思えんがなッ!!」
と、炎は一瞬にして止み、ミュンタルに斬りかかる黒壁の姿が目に映る。
「ミュンタル!!」
結局俺は言葉を掛けること以外何も出来ない。
「大丈夫だよ」
彼女は笑ってそう答える。
黒壁はいつの間にかミュンタルの目の前に立ち、横に剣を振るった。
「!?」
しかしそう驚いたのはミュンタルではなく黒壁の方だ。
「……化け物が!!」
そして黒壁は噛み締める様にそう言葉を発する。
「ミュンタル、大丈夫なのか……」
「大丈夫だよ……。ありがとう」
ミュンタルは黒壁の剣を淡々と右腕で掴みそう答えた。
「くっ!」
黒壁は苛立ちを交えながら剣をミュンタルの手から引っこ抜く。
俺は蚊帳の外で傍観する。
ミュンタルの手は人間を辞めていた。
鉤爪を生やし真っ白な雪の様な鱗に覆われた右腕は正しく龍だった。
「なっ!?」
その腕はいとも簡単に剣を粉々に砕く。
黒壁は一度下がって体制を整える。ミュンタルは深追いはせず俺の前に立ちすくむだけだった。
「貴様っ!何故そこまで力を上げた!!先程までとは比べ物にならない……。何をっ!」
「私は本気だよ。本気でこの人を守りたいから抵抗してるだけ……」
「化け物が……。ではなぜ私の守りたいものを壊したんだ!!」
「……そんな!私は「黙れ!!」」
何のことだ?わからないまま話は進んでいく。
黒壁の怒りが有頂天に達するのにそこまで時間を有さなかった。
「ふざけるなぁっ!」
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