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第3章*婚約期
18初めての・・・
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バージルは早急に神殿に使いを出しマリーが病に伏せているので当分の間祈りに行かれないと伝えた。
神官長は納得しなかったがフォルヴァが自ら説得に行くと言い出したので任せる事にしました。
突然現れた聖獣に神殿内は騒然とした。神官たちでさえ聖獣の事は知ってはいても自分たちの前に姿を現すなんて思いもしない事だったのですから。
聖女が居ない間は我が守るのでお主たちはしっかり祈れという聖獣の言葉をあっさりと受け入れました。
聖獣凄い!
そしてマリーの再教育が始まりました。
最初の数か月は癇癪を起し部屋に閉じ籠ったりで手が付けられなかったマリーも先生たちの努力が実を結び褒められることに少しずつ喜びを感じるようになってからと云うものは目覚ましく成長していったのでした。
「ジュリアンナお姉さま、今日はバージルお兄様はいらっしゃないのですか?」
久しぶりにガゼボでお茶をしているとマリーが駆け寄って来ました。
とても半年前のマリーとは思えません。
「どうでしょう?王妃教育を終えてここにいる事は伝わっていると思うけど、エスメラルダ王国の王女様の訪問の準備が大変みたいですよ」
そうです。隣国の王女の訪問は聖女の体調不良と云う事で半年後に延期されたのです。
「エスメラルダの王女様ってデオドールお兄様に一目惚れしたんですよね?」
「まぁ、マリー様はよくご存じなのね」
大好きなデオドールを追いかけてくる王女の事を話しても今のところ邪気は出て来ていない。
「ええ、どんな人かお兄様に聞いたら元気があり過ぎる人って言ってました」
「デオドール殿下ったらそんな事を?」
思わず笑ってしまう。
「お兄様は女性らしい方が好きだと言っていたのでせっかく来てもフラれちゃいますね」
「そうかもしれないわね」
今ではバージルの婚約者としてアンナの事もお姉さまと呼ぶようになったマリー。随分大人になりましたね。
「そうだわ、今度バージル様に手作りのランチをお作りする事になっているんだけど、良かったらマリー様も一緒にいかが?」
「えっ、ジュリアンナお姉さまが作るの?」
マリーの顔がパァーと明るく輝く。
「そうよ、私が作るの」
「すごいわー!・・・でも」
「ん?」
「お兄様とのランチデートを邪魔したら・・・」
うわぁ、こんな可愛い事も言えるようになったなんて。
アンナは思わずマリーの事を抱きしめる。
「大丈夫よ。毎日お勉強を頑張ってるマリー様にご褒美ですわ。バージル様には私から伝えておくから安心して」
「うれしい♪ジュリアンナお姉さまのお料理をみんなで食べるの楽しみです。マリーももっとお勉強頑張ります!」
マリーの嬉しそうな子供らしい笑顔を見て私もほっこりとした気分になりました。
そ日の内にバージルへその旨を伝える手紙を書き翌日の朝に渡してもらいました。
午後いつもの図書室ではなく別棟の図書館で本を読んでいると前触れもなくバージルが現れ驚かされます。
「アンナ」
突然の第二王子殿下の訪問に館内はざわめきます。
この図書館は王城内の一角にある貴族の子息令嬢の為の学院に隣接しているために多くの学生が利用しているのですが、そんな事はお構いなしのバージルはアンナを抱き寄せ額にキスを落としました。
「ジル様、みんなが見ています!」
周りの視線が痛く感じ、恥かしさでバージルを押しのけようとするアンナですが、ガッチリとホールドされ振りほどくことが出来ません。
バージルは片腕でしっかりアンナを抱いたままもう片方の手を挙げ
「やぁ、みんな。私たちの事は気にせず勉強を続けてくれたまえ」
と二人の姿を見入る学生たちに笑顔で告げたのです。
いわれた学生は無言で目線をノートや本へと落としたのは言うまでもありません。
「ジル様とりあえず座りましょう」
アンナの言葉に渋々隣の席に腰を下ろすバージル。とても二十歳の大人という気がしませんね。
「お手紙見て下さいましたでしょうか?」
二人の時はもっと砕けた口調だが人前では令嬢らしくきちんと話をします。
「ああ、読んだよ。それで君に会いに来た」
「お忙しいならお返事だけで良かったですのに」
「王城内での君の行動は全部報告させているからね。丁度キリが付いたので会いに来たんだ」
それって誰かに見張らせているって事でしょうか。ストーカーされてますかわたし?
でもあまり触れないでおこうと思う。
「マリー様は本当に成長されましたね。それでランチにお誘いしたんですが宜しかったでしょうか」
「うん、本当は君の料理を独り占めしたいところだが、問題無いよ」
「良かったです」
こうして話している間も私の手を握ったまま離さないジル様。
何故か見つめてくるジル様の眼差しがいつもより熱く感じるのは気の所為でしょうか。
「ところで久しぶりに会えたのだから少し散歩をしないか?」
「はい」
図書館内にいてチラチラ見られるよりは外の方が良いと思い同意します。
手を繋がれたまま部屋を出る時に振り返りお辞儀をすると学生全員が立ち上り深々と礼をされちょっとビビったアンナでした。
中庭を抜けバラ庭園へと向かい入り口に立つ兵士にバージルは片手を挙げて挨拶をし、中に入ると繋いでいた手を離してエスコートするように腰に手を回してきました。ドキッと心臓が跳ねてしまうアンナ。
迷路のようなバラの小道を歩いていると急に足を止めたバージルに抱き寄せられます。
「ジル様?」
「アンナ切れ。充電させて」
とバージルはアンナの肩に顔を埋めきました。
「ジル様・・・」
「アンナ好きだ」
耳元で囁き首筋に唇を落とすバージル。
「ひゃっ!」
思わず変な声を出してしまいました。
「大丈夫、じっとしていて」
言われなくても動く事も出来ません。
心臓が壊れてしまうのではないかと思うくらいに鼓動が早く打ち始めた。
両手で頬を挟まれ段々と近づいて来るジル様の美しい顔。
これってキスされちゃうって事で間違いなんでしょうか?
目は?目は瞑るの?
そんな事を考えている内に暖かいものが唇に触れて来て暫くして離れていった。もう何が何だか分からずジル様の顔を見つめていると
「アンナ、キスするときは目は閉じるんだよ」
ジル様に言われ我に返る。
「な、慣れていないもので」
ジル様はフッと笑うともう一度顔を寄せてきました。
えっ、またするんですか?声に出す間に唇を奪われ思わずぎゅっと目を閉じ。
さっきより長い・・・息が・・・ボーッとしてきたとき唇が離れ目を開けると
「良い子だ」
だと微笑まれ
「愛してるよアンナ。君に求婚してから十カ月だ。もうすぐアンナも成人を迎える。そろそろ私も限界が近い。これからはこうして少しずつ私の物だと伝えて行こうと思う。でも婚姻までは君の全部を奪う事はしないから安心して」
と。今度は力強く抱きしめられる。
どうしよう・・・そんな事全然頭に無かった。
でもそうだよね、成人を迎えたらすぐに結婚の準備を始めると言われたんだ。ウェディングドレスも作り始めるって言ってた。
否、そんな事より式が終わったら初夜だよね。そうよ初夜だよ、どうしよう。。。
「アンナ?」
「はっ、はい」
一人で変な妄想をして真っ赤になっているアンナを心配そうに見つめるバージル。
「大丈夫か?嫌じゃなかった?」
コクンと頷くとホッとしたようにまた微笑み手を繋いで歩き始めました。
迎えに来た馬車迄送ってくれて乗り込んでもまだ動悸は収まりません。
馬車の中で待っていたビオラが具合が悪いの?と心配してくれましたが頭を左右に振る事しか出来ないアンナでした。
神官長は納得しなかったがフォルヴァが自ら説得に行くと言い出したので任せる事にしました。
突然現れた聖獣に神殿内は騒然とした。神官たちでさえ聖獣の事は知ってはいても自分たちの前に姿を現すなんて思いもしない事だったのですから。
聖女が居ない間は我が守るのでお主たちはしっかり祈れという聖獣の言葉をあっさりと受け入れました。
聖獣凄い!
そしてマリーの再教育が始まりました。
最初の数か月は癇癪を起し部屋に閉じ籠ったりで手が付けられなかったマリーも先生たちの努力が実を結び褒められることに少しずつ喜びを感じるようになってからと云うものは目覚ましく成長していったのでした。
「ジュリアンナお姉さま、今日はバージルお兄様はいらっしゃないのですか?」
久しぶりにガゼボでお茶をしているとマリーが駆け寄って来ました。
とても半年前のマリーとは思えません。
「どうでしょう?王妃教育を終えてここにいる事は伝わっていると思うけど、エスメラルダ王国の王女様の訪問の準備が大変みたいですよ」
そうです。隣国の王女の訪問は聖女の体調不良と云う事で半年後に延期されたのです。
「エスメラルダの王女様ってデオドールお兄様に一目惚れしたんですよね?」
「まぁ、マリー様はよくご存じなのね」
大好きなデオドールを追いかけてくる王女の事を話しても今のところ邪気は出て来ていない。
「ええ、どんな人かお兄様に聞いたら元気があり過ぎる人って言ってました」
「デオドール殿下ったらそんな事を?」
思わず笑ってしまう。
「お兄様は女性らしい方が好きだと言っていたのでせっかく来てもフラれちゃいますね」
「そうかもしれないわね」
今ではバージルの婚約者としてアンナの事もお姉さまと呼ぶようになったマリー。随分大人になりましたね。
「そうだわ、今度バージル様に手作りのランチをお作りする事になっているんだけど、良かったらマリー様も一緒にいかが?」
「えっ、ジュリアンナお姉さまが作るの?」
マリーの顔がパァーと明るく輝く。
「そうよ、私が作るの」
「すごいわー!・・・でも」
「ん?」
「お兄様とのランチデートを邪魔したら・・・」
うわぁ、こんな可愛い事も言えるようになったなんて。
アンナは思わずマリーの事を抱きしめる。
「大丈夫よ。毎日お勉強を頑張ってるマリー様にご褒美ですわ。バージル様には私から伝えておくから安心して」
「うれしい♪ジュリアンナお姉さまのお料理をみんなで食べるの楽しみです。マリーももっとお勉強頑張ります!」
マリーの嬉しそうな子供らしい笑顔を見て私もほっこりとした気分になりました。
そ日の内にバージルへその旨を伝える手紙を書き翌日の朝に渡してもらいました。
午後いつもの図書室ではなく別棟の図書館で本を読んでいると前触れもなくバージルが現れ驚かされます。
「アンナ」
突然の第二王子殿下の訪問に館内はざわめきます。
この図書館は王城内の一角にある貴族の子息令嬢の為の学院に隣接しているために多くの学生が利用しているのですが、そんな事はお構いなしのバージルはアンナを抱き寄せ額にキスを落としました。
「ジル様、みんなが見ています!」
周りの視線が痛く感じ、恥かしさでバージルを押しのけようとするアンナですが、ガッチリとホールドされ振りほどくことが出来ません。
バージルは片腕でしっかりアンナを抱いたままもう片方の手を挙げ
「やぁ、みんな。私たちの事は気にせず勉強を続けてくれたまえ」
と二人の姿を見入る学生たちに笑顔で告げたのです。
いわれた学生は無言で目線をノートや本へと落としたのは言うまでもありません。
「ジル様とりあえず座りましょう」
アンナの言葉に渋々隣の席に腰を下ろすバージル。とても二十歳の大人という気がしませんね。
「お手紙見て下さいましたでしょうか?」
二人の時はもっと砕けた口調だが人前では令嬢らしくきちんと話をします。
「ああ、読んだよ。それで君に会いに来た」
「お忙しいならお返事だけで良かったですのに」
「王城内での君の行動は全部報告させているからね。丁度キリが付いたので会いに来たんだ」
それって誰かに見張らせているって事でしょうか。ストーカーされてますかわたし?
でもあまり触れないでおこうと思う。
「マリー様は本当に成長されましたね。それでランチにお誘いしたんですが宜しかったでしょうか」
「うん、本当は君の料理を独り占めしたいところだが、問題無いよ」
「良かったです」
こうして話している間も私の手を握ったまま離さないジル様。
何故か見つめてくるジル様の眼差しがいつもより熱く感じるのは気の所為でしょうか。
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迷路のようなバラの小道を歩いていると急に足を止めたバージルに抱き寄せられます。
「ジル様?」
「アンナ切れ。充電させて」
とバージルはアンナの肩に顔を埋めきました。
「ジル様・・・」
「アンナ好きだ」
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ジル様はフッと笑うともう一度顔を寄せてきました。
えっ、またするんですか?声に出す間に唇を奪われ思わずぎゅっと目を閉じ。
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「良い子だ」
だと微笑まれ
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と。今度は力強く抱きしめられる。
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でもそうだよね、成人を迎えたらすぐに結婚の準備を始めると言われたんだ。ウェディングドレスも作り始めるって言ってた。
否、そんな事より式が終わったら初夜だよね。そうよ初夜だよ、どうしよう。。。
「アンナ?」
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一人で変な妄想をして真っ赤になっているアンナを心配そうに見つめるバージル。
「大丈夫か?嫌じゃなかった?」
コクンと頷くとホッとしたようにまた微笑み手を繋いで歩き始めました。
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