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第6章*聖女の派遣と新婚旅行
53*皇帝サミュエルの想い
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国境の関所を通り無事友好国であるアリア領へと入った一行はそのまま南に下って領内を斜めに下りここで1泊しさらに南に下ります。
南に下るとそこは美しい港町でした。
海沿いの町を眺めながら馬車列は帝国の中心であるドルチェ領へと入って行きました。
「港町って良いですね~」
アンナは窓から見える町と先にある海を見ています。窓から入って来る潮風に髪が少したなびきプラチナピンクの髪が輝きます。バージルは美しいなとアンナの顔にかかった髪を梳くい耳に掛けてあげます。
「えっ?」
「アンナの髪が綺麗だと言ったんだ」
そう言いながら髪を自分の口元に持って行き口づけをします。
いつまでたってもこのドキドキ感には慣れる事はありません。アンナは動揺を気付かれないようにまた窓の外の風景に目を向けますが、耳が赤く染まっているのを見てバージルは嬉しそうに口元を少し上げたのでした。
五日掛けてドルチェ帝国の王城に着いた一行。
聖女が来てくれたという事で城内は尋常でない程の歓迎ぶりでした。
最初に降りて来た金髪を後ろで一纏めにしたデオドール第一王子の美丈夫な容姿に出迎えの為に並んでいた人々(特に女性)からため息が漏れた。
そのデオドールに手を引かれ馬車が下りてくる愛らしい黒髪でおかっぱ頭の少女聖女マリーに歓声が上がり目の前を通る際には女性はカーテシーをとり、男性は片腕を胸に当て頭を下げた。
宮殿の入り口には皇帝であるサミュエル・キャメロンが正装で待ち構えています。
次の馬車から第二王子バージルが降りるとまた女性達からため息が漏れる。
その銀髪で金瞳の麗しき王子に手を差し出され黒塗り王宮馬車から降りて来たまだ少女とも思える様な第二王子妃を見てすべての人が息を呑んだ。
小柄なその女性はドルチェ帝国では見た事も無いプラチナピンクの髪と瞳を持ちまるで女神が降臨したのではと思わせる美しさとオーラを纏っていた。
美しすぎる二人を見て何故か涙する人たちまで居たのでした。
「はじめてお目に掛かる。私は皇帝のサミュエル・キャメロンだ。聖女殿には遥々お出で頂き感謝する」
「ごきげんよう。サミュエル・キャメロン皇帝陛下。聖女マリーと申します」
マリーは膝を折り頭を下げます。
「何と愛らしい聖女殿なんだ。長旅で疲れたであろう。まずは部屋でゆっくりと寛がれると良い」
「はい。ありがとうございます」
子供のいない皇帝はマリーの事を愛しむように目を細めて微笑んだ。
「デオドール王太子殿下も我が帝国の願いを聞き入れて下さり心より感謝いたします」
サミュエル・キャメロンはデオドールよりも一回りも上にも関わらず深々と頭下げ、皇妃の為に聖女を連れて来てくれたことに感謝した。
「デオドールで結構ですキャメロン陛下。先ぶれの通り聖女がお役に立てるかどうか分りませんが少しでも皇妃さまの御心が癒されるよう願っております」
「ありがとう、デオドール殿。では私の事も名の方で呼んで欲しい」
皇帝はブルーの精悍な瞳を涙で滲ませたのでした。
一行はそれぞれぞれの部屋に案内され取敢えず一息つく。
勿論アンナとバージルは夫婦なので同室です。
「五日間も馬車に揺られているとやっぱり腰に来ますね」
「そんなに長い時間乗ることは無いからね。どれ、横になってごらん、マッサージしてあげるよ」
バージルがアンナに手を伸ばしてきました。
「だ、大丈夫です!バージルだってお疲れでしょう?喉が渇きました、とりあえずお茶にしませんか」
さっと身をよけアンナがビオラを呼び、ビオラがバージル達に付くメイドにお茶の仕度を頼みました。
「遠慮することは無いだろうに・・・」
少しいじけ気味のバージルでしたが気を取り直し、渋々兄の部屋へと向かったのでありました。
「ふぅ、危なかったわ」
額の汗をぬぐうアンナを見てビオラが笑います。
「ぷっ、馬車の中でも良い子にしていたから着いて気が緩んだんじゃないの。アンナに触れたくて仕方ないのよ」
「だからって昼夜問わないのは身が持たないわよ」
膨れながら頬を染めるアンナの頭をイイコ、イイコと撫でるビオラ。
「そういえばフォルヴァとドロップは何処へ行ったのかしら?」
「えっと、にゃんこ二匹は聖女の大事な友達だからと言って王宮内に入れる許可を取ったんですって。見た目はペットだけど、マリーの護衛代わりに一緒にいて貰うとバージルが言ってたわ」
「なるほど、あの二人がマリー様に付いててくれれば心配無用ね」
「精霊と聖獣に守られてるなんてマリーも聖女らしく見えるかも」
「でも周りにはあの二匹がそうだと見えてないでしょうけれど」
アンナとビオラは顔を見合わせて笑った。
歓迎の晩さん会は疲れが取れた翌日にするとの連絡を受けゆっくりと湯に浸かり疲れを取った。
今夜は皇帝と近しい者たちだけでの食事となりました。
「疲れているところ申し訳ない。皇妃の状態だけでも早めに伝えて置いた方が良いと思っての事なので許して欲しい」
「いえ、私たちはその為に参りましたので頭をお上げ下さい」
「ありがとう、バージル殿。ささ、まずは食事を」
長時間座りっぱなしで馬車に揺られた後で重い料理は身体が受け付けないと考えていた一同は思っていたよりもあっさりと質素な料理で安堵した。
きっと皇帝の気づかいの表れなのだろうとアンナは思いました。
皇帝は背丈はバージルよりも高く一九〇センチはあるだろうと思われる。
大柄で筋肉質な彼は一見厳つく見えるが優しい目をしていて怖いという印象は無かった。
「皇妃陛下はどのような具合なのでしょうか?」
食事を終えたデオドールが口を開くと、その優しい瞳が悲しみに沈んだ瞳に変わった。
「私と皇妃の間に子供がいないのは承知されていると思う。私は子が居なくても一向に構わないと思っており授からない事に苦しむナリスに気に病むなと言い続けて来た。王族と違い世襲制でなければならないというものでもないし、我が子が継いだとしても統率力と力が無ければ蹴り落とされ他の者が皇帝になる事もある。だから子が無くても良いとあれほど言ったのに・・・」
「サミュエル皇帝」
「あっ、否すまぬ。ナリスはそれでもどうしても子が欲しかったのだであろう。私には勿論。周りに気付かれないように魔女から妊娠しやすくなる薬を作って貰い、魔術師に術まで掛けてさせた挙句その副作用で起きる事もままならぬ身体になってしまった」
ここへ来てまた魔女の話が出て来るとは思わなかった。
でもどうしても子供が欲しかった妃の気持ちも分からなくはない。何とかしてあげたいとアンナは思いました。
聖女であるマリーはきょとんとした顔で皇帝の話を聞いていました。
「聖女殿、どうかよろしくお願いします」
九才の少女に頭を下げる皇帝。
「一生懸命祈ります」
マリーも皇帝に頭を下げる。
しかし、ここにいるサミュエル皇帝以外のアデライトから来た王族、そして後ろに控えるビオラとダニエルはマリーの力ではどうにもならない事を知っていたのでした。
「明日はナリスに会って貰おうと思う。宜しくお頼みます」
サミュエル皇帝の切実な思いが伝わって来る。
部屋に戻ったバージルとアンナはため息を吐いた。
「サミュエル皇帝のお気持ちが余りにも切なくて・・・」
「うん、私も同じだ」
「どうしてもお子が欲しかったのですね。私にはまだ実感がないので分からないけど」
「これから先、万が一私たちの間に子供が授からなくてアンナは皇妃の様に気に病むことは無いからね。サミュエル殿と同じく私は子が無くてもアンナがいてくれればそれでいい。本当にそう思っているから」
「バージル様」
二人はお互いを愛しむように優しく抱き合ったのでした。
南に下るとそこは美しい港町でした。
海沿いの町を眺めながら馬車列は帝国の中心であるドルチェ領へと入って行きました。
「港町って良いですね~」
アンナは窓から見える町と先にある海を見ています。窓から入って来る潮風に髪が少したなびきプラチナピンクの髪が輝きます。バージルは美しいなとアンナの顔にかかった髪を梳くい耳に掛けてあげます。
「えっ?」
「アンナの髪が綺麗だと言ったんだ」
そう言いながら髪を自分の口元に持って行き口づけをします。
いつまでたってもこのドキドキ感には慣れる事はありません。アンナは動揺を気付かれないようにまた窓の外の風景に目を向けますが、耳が赤く染まっているのを見てバージルは嬉しそうに口元を少し上げたのでした。
五日掛けてドルチェ帝国の王城に着いた一行。
聖女が来てくれたという事で城内は尋常でない程の歓迎ぶりでした。
最初に降りて来た金髪を後ろで一纏めにしたデオドール第一王子の美丈夫な容姿に出迎えの為に並んでいた人々(特に女性)からため息が漏れた。
そのデオドールに手を引かれ馬車が下りてくる愛らしい黒髪でおかっぱ頭の少女聖女マリーに歓声が上がり目の前を通る際には女性はカーテシーをとり、男性は片腕を胸に当て頭を下げた。
宮殿の入り口には皇帝であるサミュエル・キャメロンが正装で待ち構えています。
次の馬車から第二王子バージルが降りるとまた女性達からため息が漏れる。
その銀髪で金瞳の麗しき王子に手を差し出され黒塗り王宮馬車から降りて来たまだ少女とも思える様な第二王子妃を見てすべての人が息を呑んだ。
小柄なその女性はドルチェ帝国では見た事も無いプラチナピンクの髪と瞳を持ちまるで女神が降臨したのではと思わせる美しさとオーラを纏っていた。
美しすぎる二人を見て何故か涙する人たちまで居たのでした。
「はじめてお目に掛かる。私は皇帝のサミュエル・キャメロンだ。聖女殿には遥々お出で頂き感謝する」
「ごきげんよう。サミュエル・キャメロン皇帝陛下。聖女マリーと申します」
マリーは膝を折り頭を下げます。
「何と愛らしい聖女殿なんだ。長旅で疲れたであろう。まずは部屋でゆっくりと寛がれると良い」
「はい。ありがとうございます」
子供のいない皇帝はマリーの事を愛しむように目を細めて微笑んだ。
「デオドール王太子殿下も我が帝国の願いを聞き入れて下さり心より感謝いたします」
サミュエル・キャメロンはデオドールよりも一回りも上にも関わらず深々と頭下げ、皇妃の為に聖女を連れて来てくれたことに感謝した。
「デオドールで結構ですキャメロン陛下。先ぶれの通り聖女がお役に立てるかどうか分りませんが少しでも皇妃さまの御心が癒されるよう願っております」
「ありがとう、デオドール殿。では私の事も名の方で呼んで欲しい」
皇帝はブルーの精悍な瞳を涙で滲ませたのでした。
一行はそれぞれぞれの部屋に案内され取敢えず一息つく。
勿論アンナとバージルは夫婦なので同室です。
「五日間も馬車に揺られているとやっぱり腰に来ますね」
「そんなに長い時間乗ることは無いからね。どれ、横になってごらん、マッサージしてあげるよ」
バージルがアンナに手を伸ばしてきました。
「だ、大丈夫です!バージルだってお疲れでしょう?喉が渇きました、とりあえずお茶にしませんか」
さっと身をよけアンナがビオラを呼び、ビオラがバージル達に付くメイドにお茶の仕度を頼みました。
「遠慮することは無いだろうに・・・」
少しいじけ気味のバージルでしたが気を取り直し、渋々兄の部屋へと向かったのでありました。
「ふぅ、危なかったわ」
額の汗をぬぐうアンナを見てビオラが笑います。
「ぷっ、馬車の中でも良い子にしていたから着いて気が緩んだんじゃないの。アンナに触れたくて仕方ないのよ」
「だからって昼夜問わないのは身が持たないわよ」
膨れながら頬を染めるアンナの頭をイイコ、イイコと撫でるビオラ。
「そういえばフォルヴァとドロップは何処へ行ったのかしら?」
「えっと、にゃんこ二匹は聖女の大事な友達だからと言って王宮内に入れる許可を取ったんですって。見た目はペットだけど、マリーの護衛代わりに一緒にいて貰うとバージルが言ってたわ」
「なるほど、あの二人がマリー様に付いててくれれば心配無用ね」
「精霊と聖獣に守られてるなんてマリーも聖女らしく見えるかも」
「でも周りにはあの二匹がそうだと見えてないでしょうけれど」
アンナとビオラは顔を見合わせて笑った。
歓迎の晩さん会は疲れが取れた翌日にするとの連絡を受けゆっくりと湯に浸かり疲れを取った。
今夜は皇帝と近しい者たちだけでの食事となりました。
「疲れているところ申し訳ない。皇妃の状態だけでも早めに伝えて置いた方が良いと思っての事なので許して欲しい」
「いえ、私たちはその為に参りましたので頭をお上げ下さい」
「ありがとう、バージル殿。ささ、まずは食事を」
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きっと皇帝の気づかいの表れなのだろうとアンナは思いました。
皇帝は背丈はバージルよりも高く一九〇センチはあるだろうと思われる。
大柄で筋肉質な彼は一見厳つく見えるが優しい目をしていて怖いという印象は無かった。
「皇妃陛下はどのような具合なのでしょうか?」
食事を終えたデオドールが口を開くと、その優しい瞳が悲しみに沈んだ瞳に変わった。
「私と皇妃の間に子供がいないのは承知されていると思う。私は子が居なくても一向に構わないと思っており授からない事に苦しむナリスに気に病むなと言い続けて来た。王族と違い世襲制でなければならないというものでもないし、我が子が継いだとしても統率力と力が無ければ蹴り落とされ他の者が皇帝になる事もある。だから子が無くても良いとあれほど言ったのに・・・」
「サミュエル皇帝」
「あっ、否すまぬ。ナリスはそれでもどうしても子が欲しかったのだであろう。私には勿論。周りに気付かれないように魔女から妊娠しやすくなる薬を作って貰い、魔術師に術まで掛けてさせた挙句その副作用で起きる事もままならぬ身体になってしまった」
ここへ来てまた魔女の話が出て来るとは思わなかった。
でもどうしても子供が欲しかった妃の気持ちも分からなくはない。何とかしてあげたいとアンナは思いました。
聖女であるマリーはきょとんとした顔で皇帝の話を聞いていました。
「聖女殿、どうかよろしくお願いします」
九才の少女に頭を下げる皇帝。
「一生懸命祈ります」
マリーも皇帝に頭を下げる。
しかし、ここにいるサミュエル皇帝以外のアデライトから来た王族、そして後ろに控えるビオラとダニエルはマリーの力ではどうにもならない事を知っていたのでした。
「明日はナリスに会って貰おうと思う。宜しくお頼みます」
サミュエル皇帝の切実な思いが伝わって来る。
部屋に戻ったバージルとアンナはため息を吐いた。
「サミュエル皇帝のお気持ちが余りにも切なくて・・・」
「うん、私も同じだ」
「どうしてもお子が欲しかったのですね。私にはまだ実感がないので分からないけど」
「これから先、万が一私たちの間に子供が授からなくてアンナは皇妃の様に気に病むことは無いからね。サミュエル殿と同じく私は子が無くてもアンナがいてくれればそれでいい。本当にそう思っているから」
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