14 / 51
1章【我が家に天使がやって来た】
※女狐令嬢と夢と欲情
しおりを挟む
今、俺は王城のサロンで開かれているパーティーに母をエスコートして強制参加させれている。
公爵家という立場上立っているだけで次から次へと向こうから挨拶にやって来るのだが、こういう時の母は息子ながら尊敬し自分の未熟さを思い知らされるのだった。
女公爵として男どもに負けてはいないし、領地経営の話から社交界の噂話迄全てこなしてしまう。
領地経営に関しては俺も普段いない母の代わりに公爵補佐をしているので話も通じるが、こと社交界については母の隣に立ち作り笑いをしているしかないのだ。
時々母が扇で口元を隠し
「今から挨拶に来ようとしているのはマデリート侯爵よ。あの方とは親しくして置いた方が良いわ」と次期公爵として繋がりを持って置くべき相手の振り分けをしてくれるのだ。
挨拶も一通り終わり飲み物を取りに席を外した。
グラスに手を伸ばすと同時に後ろから声を掛けられる。
「アクセル・ウェルズ様、やっとお出でになって下さいましたのね」
振り向くと一人の令嬢が立っていた。
「私に御用ですか?」
「ごきげんようアクセル・ウェルズ様。わたくしソフィア・トライスターと申します」
令嬢はドレスを摘み礼取った。
「ああトライスター侯爵殿のご令嬢ですか」
「はい、父をご存じで?嬉しいです。宜しかったら少しだけで良いのでアクセル様のお時間を戴けませんか?」
「あっ、否、私は・・・」
「お願い致します、少しだけで良いのでお話させてください」
仕方なく令嬢に促されバルコニーへと出た。
この令嬢は以前にも何度か騎士団の訓練場に押しかけて来たので顔には見覚えがあった。やたらと側に寄って来て化粧と香水の匂いが鼻につき気分が悪くなった記憶が蘇る。
「どういったお話を?」
「わたくし是非アクセル様と仲良くして頂きたくお願いに上がりましたの」
「・・・私と仲良く?」
「はい」
「仲良くと云われましても私に婚約者がいる事はご存知でしょう?」
「ええ、それはもちろん承知しております」
「でしたら仲良くという言葉は受け入れらませんね」
「ご婚約者様はまだ幼いと聞いております。こういった社交の場にはまだお出になれないのでございましょう?」
「ええ、まだデビュタントしていませんからね」
「ですからご婚約者様の代わりに社交場でのパートナーをさせて頂けたらと思いまして」
「はい?」
「アクセル様は次期公爵様としてこれから表に出る事も多くなると思います。やはりそういった場ではお一人でおられるよりパートナーが横にいた方が宜しいのではないかと思いますの」
「・・・」
「わたくしでしたら次期モントレー公爵様であるアクセル様とも釣り合うと思いますのよ。父も侯爵家として多くの人脈を持っておりますしあらゆる方面に融通が利きます、ですからこれからのアクセル様のお役に立てるかと。それに・・・アクセル様も男盛りですし幼いご婚約者様では出来ないお相手も」
令嬢はじっとりとした目でアクセルを見て扇で隠していた口元を緩めた。
話を聞いていてだんだん気分が悪くなり怒りのような物が込み上げ自然と口調も変わってしまう。
「ほう、君はただその場だけの相手ではなく次期公爵の婚約者の代わりとなる立場で私の隣に立ち、役割も果たすことが出来る上に私的な部分でも私を満足させらると。君の言うパートナーと云うのは第二夫人もしくは傍妻でも良いという意味か?」
「そのように受け取って頂いても構いません。望むところはもちろん第一ですがご婚約者様を大事にされておられるアクセル様でございましょうからそこは妥協致します」
「はぁ?妥協だと?君は自分の言っていることが判っているのか?」
ゾワゾワと悪寒が走る。
「もちろんですわ。何でしたらご婚約者様が成人なさるまでの間だけでも」
「なるほど・・・くだらない申し出だな。侯爵令嬢ならいくらでも良い相手が見つかるだろうに」
「そんなことありませんわ。もう何年も前からわたくしはアクセル様一筋ですし他にはこんな好条件の殿方はおりせんもの」
「好条件か。はっ、馬鹿々々しい。生憎私はそう言う相手は望んではいない。婚約者を蔑ろにしての社交場でのパートナーもいらないし閨だけの相手も必要ない。諦めて他の殿方を見つけた方が良いのでは?その方が君のいう女盛りの時間を無駄にしないで済むと思うが?」
侯爵令嬢はこれだけ言っても怯む事もなく甘えた声を出し俺の腕に絡みついて来た。
「そんな事仰らずに。暫くお付き合いしてみたら気がお変わりになるかも知れませんよ?」
猫撫で声を出して縋るような目をしてくるのを見て侯爵令嬢としてのプライドは無いのかと呆れてしまう。
「もう結構だ。無駄な時間を取らされた。それから言わせて貰うが私は貴女にファーストネームを呼ばせる許可は出していない。これ以降声は掛けないでくれたまえ。失礼する」
絡みつく腕を振り解き母の方へと足を向ける。
「アクセルさまぁぁぁ・・・」
背中に名を呼ばれ鳥肌が立った。
帰りの馬車で不機嫌な俺を見て母がため息をつく。
「上手く流せなかったようね」
「お察しの通りです。今後トライスター侯爵とのお付き合いは控えた方がいいですよ」
「しょうがないわね。でもそこまで侯爵令嬢が言うとは予想外だったわ。それだけあなたに価値があるという事よ。ヴィヴィちゃんがデビュタントするまで、いいえ成人するまでそう言う類がまた出て来そうね」
「冗談じゃない」
◇◇◇
その夜夢を見た。
成人したヴィヴィが目の前にいる。
頬を撫でるとうなじ迄ほんのり赤く染まった。
ゆっくりと顔を近づけ口付けをしそのまま首筋に唇を這わせ・・・
――――はっ!夢か。こんな夢を見るなんてどうかしてる。きっとあの女狐の所為だ。何が閨の相手で俺を満足さられる?あんなに香水のにおいをぷんぷんさせて冗談じゃない。――――
天井を見ながらヴィヴィ早く大きくなってくれと思う。
十年後君は美しい女性に成長している筈だ。
瞼を閉じるとさっきの夢を思い出して続きを想像してしまい俺は焦った。
――――ヤ、ヤバイ!――――
主張してきた己に戸惑う。
――――幼い少女に対してどうした俺?いやいや夢の中のヴィヴィは成人していたからセーフか?――――
(否アウトでしょう)
静まらない熱を冷ます為に冷たいシャワーを浴びに行く。
ここのところそう言った行為をしていなかったから欲求不満なのか知れない。
――――娼館にでも行ってくるか――――
____________________________________
※お読み下さりありがとうございます。
丁度キリが良いので夜に短いものを1話アップし、第1章を終わろうと思います。
明日から第2章に入らせて頂きます_(._.)_
公爵家という立場上立っているだけで次から次へと向こうから挨拶にやって来るのだが、こういう時の母は息子ながら尊敬し自分の未熟さを思い知らされるのだった。
女公爵として男どもに負けてはいないし、領地経営の話から社交界の噂話迄全てこなしてしまう。
領地経営に関しては俺も普段いない母の代わりに公爵補佐をしているので話も通じるが、こと社交界については母の隣に立ち作り笑いをしているしかないのだ。
時々母が扇で口元を隠し
「今から挨拶に来ようとしているのはマデリート侯爵よ。あの方とは親しくして置いた方が良いわ」と次期公爵として繋がりを持って置くべき相手の振り分けをしてくれるのだ。
挨拶も一通り終わり飲み物を取りに席を外した。
グラスに手を伸ばすと同時に後ろから声を掛けられる。
「アクセル・ウェルズ様、やっとお出でになって下さいましたのね」
振り向くと一人の令嬢が立っていた。
「私に御用ですか?」
「ごきげんようアクセル・ウェルズ様。わたくしソフィア・トライスターと申します」
令嬢はドレスを摘み礼取った。
「ああトライスター侯爵殿のご令嬢ですか」
「はい、父をご存じで?嬉しいです。宜しかったら少しだけで良いのでアクセル様のお時間を戴けませんか?」
「あっ、否、私は・・・」
「お願い致します、少しだけで良いのでお話させてください」
仕方なく令嬢に促されバルコニーへと出た。
この令嬢は以前にも何度か騎士団の訓練場に押しかけて来たので顔には見覚えがあった。やたらと側に寄って来て化粧と香水の匂いが鼻につき気分が悪くなった記憶が蘇る。
「どういったお話を?」
「わたくし是非アクセル様と仲良くして頂きたくお願いに上がりましたの」
「・・・私と仲良く?」
「はい」
「仲良くと云われましても私に婚約者がいる事はご存知でしょう?」
「ええ、それはもちろん承知しております」
「でしたら仲良くという言葉は受け入れらませんね」
「ご婚約者様はまだ幼いと聞いております。こういった社交の場にはまだお出になれないのでございましょう?」
「ええ、まだデビュタントしていませんからね」
「ですからご婚約者様の代わりに社交場でのパートナーをさせて頂けたらと思いまして」
「はい?」
「アクセル様は次期公爵様としてこれから表に出る事も多くなると思います。やはりそういった場ではお一人でおられるよりパートナーが横にいた方が宜しいのではないかと思いますの」
「・・・」
「わたくしでしたら次期モントレー公爵様であるアクセル様とも釣り合うと思いますのよ。父も侯爵家として多くの人脈を持っておりますしあらゆる方面に融通が利きます、ですからこれからのアクセル様のお役に立てるかと。それに・・・アクセル様も男盛りですし幼いご婚約者様では出来ないお相手も」
令嬢はじっとりとした目でアクセルを見て扇で隠していた口元を緩めた。
話を聞いていてだんだん気分が悪くなり怒りのような物が込み上げ自然と口調も変わってしまう。
「ほう、君はただその場だけの相手ではなく次期公爵の婚約者の代わりとなる立場で私の隣に立ち、役割も果たすことが出来る上に私的な部分でも私を満足させらると。君の言うパートナーと云うのは第二夫人もしくは傍妻でも良いという意味か?」
「そのように受け取って頂いても構いません。望むところはもちろん第一ですがご婚約者様を大事にされておられるアクセル様でございましょうからそこは妥協致します」
「はぁ?妥協だと?君は自分の言っていることが判っているのか?」
ゾワゾワと悪寒が走る。
「もちろんですわ。何でしたらご婚約者様が成人なさるまでの間だけでも」
「なるほど・・・くだらない申し出だな。侯爵令嬢ならいくらでも良い相手が見つかるだろうに」
「そんなことありませんわ。もう何年も前からわたくしはアクセル様一筋ですし他にはこんな好条件の殿方はおりせんもの」
「好条件か。はっ、馬鹿々々しい。生憎私はそう言う相手は望んではいない。婚約者を蔑ろにしての社交場でのパートナーもいらないし閨だけの相手も必要ない。諦めて他の殿方を見つけた方が良いのでは?その方が君のいう女盛りの時間を無駄にしないで済むと思うが?」
侯爵令嬢はこれだけ言っても怯む事もなく甘えた声を出し俺の腕に絡みついて来た。
「そんな事仰らずに。暫くお付き合いしてみたら気がお変わりになるかも知れませんよ?」
猫撫で声を出して縋るような目をしてくるのを見て侯爵令嬢としてのプライドは無いのかと呆れてしまう。
「もう結構だ。無駄な時間を取らされた。それから言わせて貰うが私は貴女にファーストネームを呼ばせる許可は出していない。これ以降声は掛けないでくれたまえ。失礼する」
絡みつく腕を振り解き母の方へと足を向ける。
「アクセルさまぁぁぁ・・・」
背中に名を呼ばれ鳥肌が立った。
帰りの馬車で不機嫌な俺を見て母がため息をつく。
「上手く流せなかったようね」
「お察しの通りです。今後トライスター侯爵とのお付き合いは控えた方がいいですよ」
「しょうがないわね。でもそこまで侯爵令嬢が言うとは予想外だったわ。それだけあなたに価値があるという事よ。ヴィヴィちゃんがデビュタントするまで、いいえ成人するまでそう言う類がまた出て来そうね」
「冗談じゃない」
◇◇◇
その夜夢を見た。
成人したヴィヴィが目の前にいる。
頬を撫でるとうなじ迄ほんのり赤く染まった。
ゆっくりと顔を近づけ口付けをしそのまま首筋に唇を這わせ・・・
――――はっ!夢か。こんな夢を見るなんてどうかしてる。きっとあの女狐の所為だ。何が閨の相手で俺を満足さられる?あんなに香水のにおいをぷんぷんさせて冗談じゃない。――――
天井を見ながらヴィヴィ早く大きくなってくれと思う。
十年後君は美しい女性に成長している筈だ。
瞼を閉じるとさっきの夢を思い出して続きを想像してしまい俺は焦った。
――――ヤ、ヤバイ!――――
主張してきた己に戸惑う。
――――幼い少女に対してどうした俺?いやいや夢の中のヴィヴィは成人していたからセーフか?――――
(否アウトでしょう)
静まらない熱を冷ます為に冷たいシャワーを浴びに行く。
ここのところそう言った行為をしていなかったから欲求不満なのか知れない。
――――娼館にでも行ってくるか――――
____________________________________
※お読み下さりありがとうございます。
丁度キリが良いので夜に短いものを1話アップし、第1章を終わろうと思います。
明日から第2章に入らせて頂きます_(._.)_
12
あなたにおすすめの小説
行き遅れ王女、重すぎる軍団長に肉で釣られる
春月もも
恋愛
25歳、独身、第四王女システィーナ。
夜会でも放置されがちな行き遅れ王女の前に、ある夜突然現れたのは、ローストビーフを差し出す重すぎる第三軍団長だった。
形のない愛は信じない。
でも、出来立ての肉は信じてしまう。
肉に釣られ、距離を詰められ、気づけば下賜され、そして初夜へ。
これは、行き遅れ王女が重たい愛で満たされるまでの、ちょっとおかしなお話。
責任を取らなくていいので溺愛しないでください
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
漆黒騎士団の女騎士であるシャンテルは任務の途中で一人の男にまんまと美味しくいただかれてしまった。どうやらその男は以前から彼女を狙っていたらしい。
だが任務のため、そんなことにはお構いなしのシャンテル。むしろ邪魔。その男から逃げながら任務をこなす日々。だが、その男の正体に気づいたとき――。
※2023.6.14:アルファポリスノーチェブックスより書籍化されました。
※ノーチェ作品の何かをレンタルしますと特別番外編(鍵付き)がお読みいただけます。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
唯一の味方だった婚約者に裏切られ失意の底で顔も知らぬ相手に身を任せた結果溺愛されました
ララ
恋愛
侯爵家の嫡女として生まれた私は恵まれていた。優しい両親や信頼できる使用人、領民たちに囲まれて。
けれどその幸せは唐突に終わる。
両親が死んでから何もかもが変わってしまった。
叔父を名乗る家族に騙され、奪われた。
今では使用人以下の生活を強いられている。そんな中で唯一の味方だった婚約者にまで裏切られる。
どうして?ーーどうしてこんなことに‥‥??
もう嫌ーー
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
このたび、あこがれ騎士さまの妻になりました。
若松だんご
恋愛
「リリー。アナタ、結婚なさい」
それは、ある日突然、おつかえする王妃さまからくだされた命令。
まるで、「そこの髪飾りと取って」とか、「窓を開けてちょうだい」みたいなノリで発せられた。
お相手は、王妃さまのかつての乳兄弟で護衛騎士、エディル・ロードリックさま。
わたしのあこがれの騎士さま。
だけど、ちょっと待って!! 結婚だなんて、いくらなんでもそれはイキナリすぎるっ!!
「アナタたちならお似合いだと思うんだけど?」
そう思うのは、王妃さまだけですよ、絶対。
「試しに、二人で暮らしなさい。これは命令です」
なーんて、王妃さまの命令で、エディルさまの妻(仮)になったわたし。
あこがれの騎士さまと一つ屋根の下だなんてっ!!
わたし、どうなっちゃうのっ!? 妻(仮)ライフ、ドキドキしすぎで心臓がもたないっ!!
むにゃむにゃしてたら私にだけ冷たい幼馴染と結婚してました~お飾り妻のはずですが溺愛しすぎじゃないですか⁉~
景華
恋愛
「シリウス・カルバン……むにゃむにゃ……私と結婚、してぇ……むにゃむにゃ」
「……は?」
そんな寝言のせいで、すれ違っていた二人が結婚することに!?
精霊が作りし国ローザニア王国。
セレンシア・ピエラ伯爵令嬢には、国家機密扱いとなるほどの秘密があった。
【寝言の強制実行】。
彼女の寝言で発せられた言葉は絶対だ。
精霊の加護を持つ王太子ですらパシリに使ってしまうほどの強制力。
そしてそんな【寝言の強制実行】のせいで結婚してしまった相手は、彼女の幼馴染で公爵令息にして副騎士団長のシリウス・カルバン。
セレンシアを元々愛してしまったがゆえに彼女の前でだけクールに装ってしまうようになっていたシリウスは、この結婚を機に自分の本当の思いを素直に出していくことを決意し自分の思うがままに溺愛しはじめるが、セレンシアはそれを寝言のせいでおかしくなっているのだと勘違いをしたまま。
それどころか、自分の寝言のせいで結婚してしまっては申し訳ないからと、3年間白い結婚をして離縁しようとまで言い出す始末。
自分の思いを信じてもらえないシリウスは、彼女の【寝言の強制実行】の力を消し去るため、どこかにいるであろう魔法使いを探し出す──!!
大人になるにつれて離れてしまった心と身体の距離が少しずつ縮まって、絡まった糸が解けていく。
すれ違っていた二人の両片思い勘違い恋愛ファンタジー!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる