3 / 23
春 ー出会いー
助言
しおりを挟む
クラス会が終わり、杏美は先に帰ると言って早くも悠先輩の所へ行くように促した。
瑠奈が重い足を動かしながら、勧誘の案を全く考えてなかったこともあって、何か突拍子にでも案を振り絞って考えていた時だった。階段を上っているとあの声が再び聞こえた。
新藤:そんなぼーっとしてたらほんとに事故っちゃうよ
瑠奈:あ、すいません…また…
新藤:何をそんなに悩むんだか(笑)
瑠奈:今から部活の先輩と勧誘の案を出し合うことになってて…私何にも考えてないんですよ(笑)
新藤:そんなの考えてませんでした…テヘッ♡でいいんだよ(笑)
瑠奈:いやきもいです
新藤:え…何そのまじのトーン…ほんとに引いてんじゃん(笑)
瑠奈:いやすいません(笑)先生って先生っぽくないですよね、いい意味で
新藤:それは…どうも?(笑)とにかく、下向いて悩むくらいなら逆にはっちゃければいいよ
瑠奈:……それは、参考になります
気づけば瑠奈は新藤先生と一緒に階段を上り、先輩の教室へと向かっていた。
瑠奈はお礼をまず言わなきゃと思いながら、普通にたわいもない話をしていて、自然と笑っていた。
だけど再び、瑠奈はしまった…と思い口角を下げた。
悠:その様子だといい案が思いついたんだろうな
瑠奈:えーーっとどうですかね…(笑)
先輩の教室に着くなりさっそく出くわし重い言葉が投げかけられた。
悠:…てか、誰?
瑠奈:新任の先生ですよ。さっき挨拶してましたよ?
新藤:どうも、新藤です。よろしくね、じゃあ俺はここで
瑠奈:あ、ほんといろいろとありがとうございました!
新藤先生は軽く手を振ってその場を去っていった。
新藤先生でもいいからもう少し居てほしかったと瑠奈は思ったが、難を逃れることはできなかった。
悠:はぁ、あれが早速噂になってた先生ね…
瑠奈:やっぱり悠先輩のクラスでも話題なんですね
悠:女子が目を光らせていってたよ、もっと早く来てくれたら学生生活エンジョイできたってな
瑠奈:それは…何とも言えないですね…
悠:お前もその一人みたいだけどな
瑠奈:違いますよ、ちょっといろいろと助けて頂いただけです
悠:へぇ…ちょっとねー?
瑠奈:あと先輩…
悠:何だよ
瑠奈:私…案考えてなくて…ほんとすいません…テヘ♡
瑠奈はさっき新藤先生の冗談交じりの助言を思い出し、効果がない、むしろ逆効果だと思ったが、やってみることにした。
渋々顔を上げると悠先輩は、鬼の形相で瑠奈を見て、はぁーー?っと予想をはるかに超えた苛立ちをぶつけられた。
悠:そんなんで許されると思ったのか?あぁ?
瑠奈:先輩ヤクザみたいです…
悠:怒ってんだよ、見て分かんねぇか?
瑠奈:でも先輩、根は優しいですし…
悠:今からでも頭フル回転させて考えろ、いいな
おっしゃる通りと言わんばかりの言葉をかけられ、逃げ出したいほどの苦労となった。
瑠奈が重い足を動かしながら、勧誘の案を全く考えてなかったこともあって、何か突拍子にでも案を振り絞って考えていた時だった。階段を上っているとあの声が再び聞こえた。
新藤:そんなぼーっとしてたらほんとに事故っちゃうよ
瑠奈:あ、すいません…また…
新藤:何をそんなに悩むんだか(笑)
瑠奈:今から部活の先輩と勧誘の案を出し合うことになってて…私何にも考えてないんですよ(笑)
新藤:そんなの考えてませんでした…テヘッ♡でいいんだよ(笑)
瑠奈:いやきもいです
新藤:え…何そのまじのトーン…ほんとに引いてんじゃん(笑)
瑠奈:いやすいません(笑)先生って先生っぽくないですよね、いい意味で
新藤:それは…どうも?(笑)とにかく、下向いて悩むくらいなら逆にはっちゃければいいよ
瑠奈:……それは、参考になります
気づけば瑠奈は新藤先生と一緒に階段を上り、先輩の教室へと向かっていた。
瑠奈はお礼をまず言わなきゃと思いながら、普通にたわいもない話をしていて、自然と笑っていた。
だけど再び、瑠奈はしまった…と思い口角を下げた。
悠:その様子だといい案が思いついたんだろうな
瑠奈:えーーっとどうですかね…(笑)
先輩の教室に着くなりさっそく出くわし重い言葉が投げかけられた。
悠:…てか、誰?
瑠奈:新任の先生ですよ。さっき挨拶してましたよ?
新藤:どうも、新藤です。よろしくね、じゃあ俺はここで
瑠奈:あ、ほんといろいろとありがとうございました!
新藤先生は軽く手を振ってその場を去っていった。
新藤先生でもいいからもう少し居てほしかったと瑠奈は思ったが、難を逃れることはできなかった。
悠:はぁ、あれが早速噂になってた先生ね…
瑠奈:やっぱり悠先輩のクラスでも話題なんですね
悠:女子が目を光らせていってたよ、もっと早く来てくれたら学生生活エンジョイできたってな
瑠奈:それは…何とも言えないですね…
悠:お前もその一人みたいだけどな
瑠奈:違いますよ、ちょっといろいろと助けて頂いただけです
悠:へぇ…ちょっとねー?
瑠奈:あと先輩…
悠:何だよ
瑠奈:私…案考えてなくて…ほんとすいません…テヘ♡
瑠奈はさっき新藤先生の冗談交じりの助言を思い出し、効果がない、むしろ逆効果だと思ったが、やってみることにした。
渋々顔を上げると悠先輩は、鬼の形相で瑠奈を見て、はぁーー?っと予想をはるかに超えた苛立ちをぶつけられた。
悠:そんなんで許されると思ったのか?あぁ?
瑠奈:先輩ヤクザみたいです…
悠:怒ってんだよ、見て分かんねぇか?
瑠奈:でも先輩、根は優しいですし…
悠:今からでも頭フル回転させて考えろ、いいな
おっしゃる通りと言わんばかりの言葉をかけられ、逃げ出したいほどの苦労となった。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる