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試練
期待の星
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亜美:あと1時間後に試合が始まるので、皆さん気合い入れて頑張りましょう!
その言葉に、後輩たちは特に怯んでしまったようで、自信をなくしたようだった。
悠:その学校って去年は俺たちと順位も変わらないところだったよな
瑠奈:はい、でも最近の練習試合や小規模の試合などで力を上げていると話題で
''なるほどなーー期待の星的なやつか''
''俺らが頑張って勝てるかどうかは........五分五分かそれ以下だよな''
悠:気持ちで負けたら終わりなんじゃねぇの?実力上がって期待されてるっていっても去年は同レベルだったんだ。俺たちだって何もしてなかったわけじゃない。やるしかねぇよ。
ここまで熱がこもった言葉は珍しく、今度はホントにみんなの確信や想いが固まったようで、顔つきが変わった。
新藤:次決まったみたいだな!皆準備に入れるか?
そこへ新藤が明るく入り、皆の顔つきを見て新藤も安心し、声をかけた。
悠:大丈夫です、行けます。
新藤:よし、初戦以上の力を出せるように頑張ろう
これに勝てば準々決勝。悠は特に今日を乗り切りたいという想いが溢れていた。そして二回戦が始まる前、瑠奈たちマネージャーは選手たちが最善を尽くせるようにドリンクを作ったり、タオルを用意したり、ベンチで準備を始めていた。
??:へぇ、三ノ宮高校のマネージャーさんはえらいべっぴんさんやなー
そう言って瑠奈に声を掛けてきたのは、これからまさに試合を行う対戦相手の学校の人だった。
瑠奈:.......えっと.............
蓮:あぁ、ごめんな急に!俺、白菊高校サッカー部エースの大城蓮って言います。中学まで大阪に住んどってん、よぉ喋るって言われるんやけど.......いやーーあまりにも可愛い人やなー思ってん、つい話しかけてもうたわ(笑)
怒涛の勢いに瑠奈は圧倒され、返す言葉が見つからずにいた。
蓮:いやーー初対面の人には大体そんな顔されるわ(笑)何年生?
瑠奈:二年生です。あの、確か去年試合には.....
蓮:あぁ!俺今年から白菊高校来てん。親の転勤でしゃーなくな(笑)
瑠奈:今年転校..........でもさっきエースって
蓮:大阪でもエースやっててん、それでこっちの監督が見定めてエース交代して俺になったんよ
瑠奈:..........凄い監督さんですね。うちでは考えられないです(笑)
蓮:あー、ギクシャクしてると思ったやろ。うちの学校は歳とか歴とか関係なく活躍できる人が輝ける所やから。
初めて話したのに、瑠奈は今から対戦する学校をいい学校だなと思った。この人の言葉には説得力や自信があり、負けていられないという闘争心も湧いた。
瑠奈:いいチームですね。でも、うちも負けてないです。
蓮:おぉー可愛いだけやなくて強気なところもええな!
悠:うちのマネージャーに何か用?
その時、続々と他の選手が会場に集まり、そこには少しピリついた悠が蓮に向けて鋭い眼差しを向けた。
蓮:ああー!三ノ宮高校さんの!いやーーちょっとした挨拶ですよー。そーんな怖い顔せんても!(笑)
悠:挨拶なら、まず主将の私に言って欲しかったですね。三ノ宮高校サッカー部主将の神田悠です。
そう言ってさすがに礼儀正しく悠は名乗り、手を差し出した。それに先程まで笑っていた蓮も真面目な顔つきへと変わった。
蓮:どうも。白菊高校三年の大城蓮です。お手柔らかに。
悠:.......................
この空気に瑠奈もそろそろ耐えられなくなり、どうにかしようと思った時だった。白菊高校の他の選手もちょうど会場に来てこちらの様子に気づくと、慌てて瑠奈と悠の所に来た。
''あーー!おい蓮!!!初っ端から何カマかけてるんだよ!ホント、うちの大城がすいません!!''
蓮:いや何でこっちが謝っとんの(笑)ただの挨拶やて。ところでこちらのマネージャーさん可愛ない??いやーー声掛けずには........
その言葉に悠はさすがに怒りを覚えたようで握っていた拳に自然と力が入っていた。その様子に蓮は何かを察したような顔で笑った。
蓮:はぁ..........そゆこと、ね。いやーー失礼しました!じゃあ、すぐ後にまた。
悠:......................
瑠奈:ゆ、悠先輩?
悠:.............準備してくるわ
さっそく、二回戦の雲行きが怪しくなってきた。
その言葉に、後輩たちは特に怯んでしまったようで、自信をなくしたようだった。
悠:その学校って去年は俺たちと順位も変わらないところだったよな
瑠奈:はい、でも最近の練習試合や小規模の試合などで力を上げていると話題で
''なるほどなーー期待の星的なやつか''
''俺らが頑張って勝てるかどうかは........五分五分かそれ以下だよな''
悠:気持ちで負けたら終わりなんじゃねぇの?実力上がって期待されてるっていっても去年は同レベルだったんだ。俺たちだって何もしてなかったわけじゃない。やるしかねぇよ。
ここまで熱がこもった言葉は珍しく、今度はホントにみんなの確信や想いが固まったようで、顔つきが変わった。
新藤:次決まったみたいだな!皆準備に入れるか?
そこへ新藤が明るく入り、皆の顔つきを見て新藤も安心し、声をかけた。
悠:大丈夫です、行けます。
新藤:よし、初戦以上の力を出せるように頑張ろう
これに勝てば準々決勝。悠は特に今日を乗り切りたいという想いが溢れていた。そして二回戦が始まる前、瑠奈たちマネージャーは選手たちが最善を尽くせるようにドリンクを作ったり、タオルを用意したり、ベンチで準備を始めていた。
??:へぇ、三ノ宮高校のマネージャーさんはえらいべっぴんさんやなー
そう言って瑠奈に声を掛けてきたのは、これからまさに試合を行う対戦相手の学校の人だった。
瑠奈:.......えっと.............
蓮:あぁ、ごめんな急に!俺、白菊高校サッカー部エースの大城蓮って言います。中学まで大阪に住んどってん、よぉ喋るって言われるんやけど.......いやーーあまりにも可愛い人やなー思ってん、つい話しかけてもうたわ(笑)
怒涛の勢いに瑠奈は圧倒され、返す言葉が見つからずにいた。
蓮:いやーー初対面の人には大体そんな顔されるわ(笑)何年生?
瑠奈:二年生です。あの、確か去年試合には.....
蓮:あぁ!俺今年から白菊高校来てん。親の転勤でしゃーなくな(笑)
瑠奈:今年転校..........でもさっきエースって
蓮:大阪でもエースやっててん、それでこっちの監督が見定めてエース交代して俺になったんよ
瑠奈:..........凄い監督さんですね。うちでは考えられないです(笑)
蓮:あー、ギクシャクしてると思ったやろ。うちの学校は歳とか歴とか関係なく活躍できる人が輝ける所やから。
初めて話したのに、瑠奈は今から対戦する学校をいい学校だなと思った。この人の言葉には説得力や自信があり、負けていられないという闘争心も湧いた。
瑠奈:いいチームですね。でも、うちも負けてないです。
蓮:おぉー可愛いだけやなくて強気なところもええな!
悠:うちのマネージャーに何か用?
その時、続々と他の選手が会場に集まり、そこには少しピリついた悠が蓮に向けて鋭い眼差しを向けた。
蓮:ああー!三ノ宮高校さんの!いやーーちょっとした挨拶ですよー。そーんな怖い顔せんても!(笑)
悠:挨拶なら、まず主将の私に言って欲しかったですね。三ノ宮高校サッカー部主将の神田悠です。
そう言ってさすがに礼儀正しく悠は名乗り、手を差し出した。それに先程まで笑っていた蓮も真面目な顔つきへと変わった。
蓮:どうも。白菊高校三年の大城蓮です。お手柔らかに。
悠:.......................
この空気に瑠奈もそろそろ耐えられなくなり、どうにかしようと思った時だった。白菊高校の他の選手もちょうど会場に来てこちらの様子に気づくと、慌てて瑠奈と悠の所に来た。
''あーー!おい蓮!!!初っ端から何カマかけてるんだよ!ホント、うちの大城がすいません!!''
蓮:いや何でこっちが謝っとんの(笑)ただの挨拶やて。ところでこちらのマネージャーさん可愛ない??いやーー声掛けずには........
その言葉に悠はさすがに怒りを覚えたようで握っていた拳に自然と力が入っていた。その様子に蓮は何かを察したような顔で笑った。
蓮:はぁ..........そゆこと、ね。いやーー失礼しました!じゃあ、すぐ後にまた。
悠:......................
瑠奈:ゆ、悠先輩?
悠:.............準備してくるわ
さっそく、二回戦の雲行きが怪しくなってきた。
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