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1年
魔物の森へ6
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「よう。まさかこんなに直ぐ君たちに会うとは思ってなかったぜ」
魔物の森の入り口である受付前に行くと、そこには既にリロイさんとミンツさんが待っていた。
「おはようございます。今日は依頼を受けてくださってありがとうございました」
「ハハハ。あんな可愛い依頼は拒否する方が難しいってな。それに食いしん坊はキライじゃないぜ」
「あー、えーっと、ありがとうございます?」
「おう。でだ……、今日の依頼はオレとミンツになった。場所が場所だから二人で十分だと思ってな。人数はこっちで決めて良いと契約書に書いてあったから知ってると思う。一応フィラー氏とは話し合って決めたんだが、それで問題無いか?」
「問題ありません。今日はよろしくお願いいたします」
今回の人選だけど、リロイさんはリーダーだからってことで確定で、もうひとりは植物やキノコの知識があるってことでミンツさんになったんだって。理由は僕が前回珍しい猛毒キノコを見つけたから。そしてミンツさんについてはフィラー先生の要望でもあったみたい。先生は何かを期待してるみたいだけど、あのときはたまたまだっただけで、あんなのはもう無いと思うんだけどな。だから期待には応えられない……と思う。
ミンツさんもミンツさんなんだよ。護衛対象が僕だからって、採取用の袋を三枚も持ったんだって。僕ならやりかねないと思ってるのが怖いよ。僕はエンダルベリーを食べに行くだけなのにね。もう、ヒドイなぁ……。
「ところでその荷物は何だい?」
「小鍋とか砂糖とかです。今日はデザートを作るつもりなので」
「うわぁ、本格的だねぇ。まあいいや。その荷物はオレが持ってあげよう。大した量じゃないし、それに荷物が無い方が君も速く歩けるだろう」
「あ、ありがとうございます!」
ミンツさんて優しいね。荷物はそんなには重くないけれど、持って貰えるならそれはそれでやっぱり嬉しい。是非デザートはおすそ分けしてあげよう。
今日は先頭にリロイさん、次が僕とマシュー、後ろにミンツさんて並びで歩いたよ。特に会話もせずに静かに歩いたからか、前回とは違って小動物もよく目にした。一部小動物とは言えない類のもいたけど。
「あ、でかウサギ」
「あれを捕まえたら、お腹いっぱいシチューが食べれるね」
「じゃあベリーはやめて、でかウサギを捕まえるか?」
「さあ歩こう。僕たちの目的地はベリーのあるところだ」
「ククッ」
ヒドイなぁ、マシューは……。でかウサギはシチューにしたら美味しいけどね、でも今はエンダルベリーだよ。だって今日を逃したらもう来年まで食べれないんだもの。と言うか、来年も絶対リロイさんたちを雇って食べにくる気満々なんだ。それはもう心に決めてるの。
「ふふっ。君は本当に面白いね。リーダー、でかウサギはムリだけど、普通のウサギがいたら狩りませんか? 昼メシにしましょうよ」
「あー、そうだな。万が一移動中に遭遇して、上手いこと狩れたらな」
「りょーかい。でもそれが一番難しいんだよなぁ」
結局、ウサギとは遭遇しなかった。残念。
「あの……、もしよかったら、魚を捕りましょうか?」
リロイさんたちは携帯食しか持ってきて無いんだって。と言うか、僕たちも朝早かったから携帯食なんだ。でもそれだけだと味気ないしね、せっかくだからもっとちゃんとしたものが食べたいじゃないか。
「あー、気持ちは有り難いけどな。網も竿も無いから無理だろう」
「とっておきのやり方があるんで大丈夫です」
「とっておきねぇ……。そこまで言うならお願いしようか。興味出てきた」
僕は魚を釣るなんて一言も言ってないしね。魚は釣るんじゃなくて拾い上げるだけなんだよ。まあその為にはちょっとした細工は必要だけど。
「セイン、もしかしてアレをやるのか?」
「うん! 魔石持ってきたから大丈夫だよ」
「陣じゃなく魔石でやるのか。まあ、なら問題無いか」
マシューが気にしてたのは、きっと僕が陣を使って魔法を発動させると思ったからだね。さすがにそれはしないよ。フィラー先生にバレたらものすごく困ったことになりそうだからね。あ、でも僕が契約者なんだから、内緒にしてもらうことは出来るかも?
「あの、僕とリロイさんたちって、契約したってことは守秘義務があるんですよね?」
「お、難しい言葉を知ってるなぁ。今回はセイン君と直接契約ってことだから守秘義務はあるな。ただし君が危険なことをやろうとするならば、たとえ守秘義務があっても止めるし学校へも報告もするぞ。これは大人としての正しい行いだな」
マシューと一緒に事前準備をしながらふと思ったので、急いでリロイさんのところへ戻って聞いてみた。事前準備はね、何故か持ってる幅広のリボンの両端に小枝をつけて、その枝を小川の両端に刺すだけだ。リボンはギリギリ水に浸らないくらいにしたよ。
守秘義務のことを聞いたのはね、それがあるなら少しくらい僕が魔法を使っても問題無いかなって思ったからなんだ。リロイさんたちは学園と契約してる冒険者グループだから、人物的にも大丈夫だとも思ったのもあるかな。学園側としては、契約する前に人物評価とかしてるハズだしね。
「危ないことをするつもりは無いので、そこは安心してください。じゃあとりあえず、今日ここであったことは内緒にしてくださいね。帰るときに改めて内緒にすることを確認しあいましょう」
「承った。と言うか、君は本当に1年生なのか?」
「えーっと、間違い無く1年生です。もうすぐ十歳になる九歳です」
「うーん……、見た目はそうなんだが、もっと大人な雰囲気もあるなぁ」
パシッとマシューに頭を叩かれてしまった。マシューの目が語ってる、目立たないようにするって言いながら真逆の行動をしてるって。全く反論出来ないや。
「あ、えーっと、とりあえず魚を捕るのを手伝ってくれませんか?」
「分かった。どうすれば良い?」
「マシューに付いてってください。それと、マシューが良いと言うまで、絶対に川に手や足を入れないでくださいね」
「良く分からないが、分かった。じゃあオレたちはそっちにいれば良いんだな?」
「ハイ。よろしくお願いします」
「あ、じゃあリーダーはそっちをお願いします。オレはセイン君に付いて行きますね。一応護衛なんで」
そう言えば彼らは僕たちの護衛だったっけ。ミンツさんの言葉にその事実をすっかり忘れてたことに気が付いた。と言うことで、マシューとリロイさんはリボンのところ、僕とミンツさんはそれよりも少し上流の方へ歩いてった。
「どうやって魚を捕るんだい? 何かで追い込むのかな?」
「追い込むと言うか、これを使います」
「石?」
「そう。この石をね、こうドボンと川に投げ入れるんです」
石は魔石だよ。それにお約束の雷の陣を刻んでるの。僕はその陣を起動したと同時に川に投げ入れたんだ。川に魔石が落ちた途端に少々音がして、それから少ししたら魚が浮いてきた。小さな川だから沢山はいないけど、でも僕たちが食べる分くらいは捕れるからね。前世の頃はニノがよくここで魚を捕ってたよ。と言うか僕が教えたんだけど。
ミンツさんの驚きの声を聞きながら、僕は真剣に川の中を見つめていた。だって魔石がもったいないじゃないか。だから絶対拾って帰るつもりだよ。本当は陣で雷球を作りたかったんだけどね、さすがにそこまでは見せたくなかったんだ。
「どうだった?」
「六匹。丁度良いんじゃないか」
「そうだね。成功成功」
マシューと嬉しそうに話してる僕の顔を、リロイさんは何とも言えないような表情で見ていた……みたいだよ。ふふっ。
※※※
何故かリボンを持っていたとセインは言ってますが、実際は準備してました。
魔物の森の入り口である受付前に行くと、そこには既にリロイさんとミンツさんが待っていた。
「おはようございます。今日は依頼を受けてくださってありがとうございました」
「ハハハ。あんな可愛い依頼は拒否する方が難しいってな。それに食いしん坊はキライじゃないぜ」
「あー、えーっと、ありがとうございます?」
「おう。でだ……、今日の依頼はオレとミンツになった。場所が場所だから二人で十分だと思ってな。人数はこっちで決めて良いと契約書に書いてあったから知ってると思う。一応フィラー氏とは話し合って決めたんだが、それで問題無いか?」
「問題ありません。今日はよろしくお願いいたします」
今回の人選だけど、リロイさんはリーダーだからってことで確定で、もうひとりは植物やキノコの知識があるってことでミンツさんになったんだって。理由は僕が前回珍しい猛毒キノコを見つけたから。そしてミンツさんについてはフィラー先生の要望でもあったみたい。先生は何かを期待してるみたいだけど、あのときはたまたまだっただけで、あんなのはもう無いと思うんだけどな。だから期待には応えられない……と思う。
ミンツさんもミンツさんなんだよ。護衛対象が僕だからって、採取用の袋を三枚も持ったんだって。僕ならやりかねないと思ってるのが怖いよ。僕はエンダルベリーを食べに行くだけなのにね。もう、ヒドイなぁ……。
「ところでその荷物は何だい?」
「小鍋とか砂糖とかです。今日はデザートを作るつもりなので」
「うわぁ、本格的だねぇ。まあいいや。その荷物はオレが持ってあげよう。大した量じゃないし、それに荷物が無い方が君も速く歩けるだろう」
「あ、ありがとうございます!」
ミンツさんて優しいね。荷物はそんなには重くないけれど、持って貰えるならそれはそれでやっぱり嬉しい。是非デザートはおすそ分けしてあげよう。
今日は先頭にリロイさん、次が僕とマシュー、後ろにミンツさんて並びで歩いたよ。特に会話もせずに静かに歩いたからか、前回とは違って小動物もよく目にした。一部小動物とは言えない類のもいたけど。
「あ、でかウサギ」
「あれを捕まえたら、お腹いっぱいシチューが食べれるね」
「じゃあベリーはやめて、でかウサギを捕まえるか?」
「さあ歩こう。僕たちの目的地はベリーのあるところだ」
「ククッ」
ヒドイなぁ、マシューは……。でかウサギはシチューにしたら美味しいけどね、でも今はエンダルベリーだよ。だって今日を逃したらもう来年まで食べれないんだもの。と言うか、来年も絶対リロイさんたちを雇って食べにくる気満々なんだ。それはもう心に決めてるの。
「ふふっ。君は本当に面白いね。リーダー、でかウサギはムリだけど、普通のウサギがいたら狩りませんか? 昼メシにしましょうよ」
「あー、そうだな。万が一移動中に遭遇して、上手いこと狩れたらな」
「りょーかい。でもそれが一番難しいんだよなぁ」
結局、ウサギとは遭遇しなかった。残念。
「あの……、もしよかったら、魚を捕りましょうか?」
リロイさんたちは携帯食しか持ってきて無いんだって。と言うか、僕たちも朝早かったから携帯食なんだ。でもそれだけだと味気ないしね、せっかくだからもっとちゃんとしたものが食べたいじゃないか。
「あー、気持ちは有り難いけどな。網も竿も無いから無理だろう」
「とっておきのやり方があるんで大丈夫です」
「とっておきねぇ……。そこまで言うならお願いしようか。興味出てきた」
僕は魚を釣るなんて一言も言ってないしね。魚は釣るんじゃなくて拾い上げるだけなんだよ。まあその為にはちょっとした細工は必要だけど。
「セイン、もしかしてアレをやるのか?」
「うん! 魔石持ってきたから大丈夫だよ」
「陣じゃなく魔石でやるのか。まあ、なら問題無いか」
マシューが気にしてたのは、きっと僕が陣を使って魔法を発動させると思ったからだね。さすがにそれはしないよ。フィラー先生にバレたらものすごく困ったことになりそうだからね。あ、でも僕が契約者なんだから、内緒にしてもらうことは出来るかも?
「あの、僕とリロイさんたちって、契約したってことは守秘義務があるんですよね?」
「お、難しい言葉を知ってるなぁ。今回はセイン君と直接契約ってことだから守秘義務はあるな。ただし君が危険なことをやろうとするならば、たとえ守秘義務があっても止めるし学校へも報告もするぞ。これは大人としての正しい行いだな」
マシューと一緒に事前準備をしながらふと思ったので、急いでリロイさんのところへ戻って聞いてみた。事前準備はね、何故か持ってる幅広のリボンの両端に小枝をつけて、その枝を小川の両端に刺すだけだ。リボンはギリギリ水に浸らないくらいにしたよ。
守秘義務のことを聞いたのはね、それがあるなら少しくらい僕が魔法を使っても問題無いかなって思ったからなんだ。リロイさんたちは学園と契約してる冒険者グループだから、人物的にも大丈夫だとも思ったのもあるかな。学園側としては、契約する前に人物評価とかしてるハズだしね。
「危ないことをするつもりは無いので、そこは安心してください。じゃあとりあえず、今日ここであったことは内緒にしてくださいね。帰るときに改めて内緒にすることを確認しあいましょう」
「承った。と言うか、君は本当に1年生なのか?」
「えーっと、間違い無く1年生です。もうすぐ十歳になる九歳です」
「うーん……、見た目はそうなんだが、もっと大人な雰囲気もあるなぁ」
パシッとマシューに頭を叩かれてしまった。マシューの目が語ってる、目立たないようにするって言いながら真逆の行動をしてるって。全く反論出来ないや。
「あ、えーっと、とりあえず魚を捕るのを手伝ってくれませんか?」
「分かった。どうすれば良い?」
「マシューに付いてってください。それと、マシューが良いと言うまで、絶対に川に手や足を入れないでくださいね」
「良く分からないが、分かった。じゃあオレたちはそっちにいれば良いんだな?」
「ハイ。よろしくお願いします」
「あ、じゃあリーダーはそっちをお願いします。オレはセイン君に付いて行きますね。一応護衛なんで」
そう言えば彼らは僕たちの護衛だったっけ。ミンツさんの言葉にその事実をすっかり忘れてたことに気が付いた。と言うことで、マシューとリロイさんはリボンのところ、僕とミンツさんはそれよりも少し上流の方へ歩いてった。
「どうやって魚を捕るんだい? 何かで追い込むのかな?」
「追い込むと言うか、これを使います」
「石?」
「そう。この石をね、こうドボンと川に投げ入れるんです」
石は魔石だよ。それにお約束の雷の陣を刻んでるの。僕はその陣を起動したと同時に川に投げ入れたんだ。川に魔石が落ちた途端に少々音がして、それから少ししたら魚が浮いてきた。小さな川だから沢山はいないけど、でも僕たちが食べる分くらいは捕れるからね。前世の頃はニノがよくここで魚を捕ってたよ。と言うか僕が教えたんだけど。
ミンツさんの驚きの声を聞きながら、僕は真剣に川の中を見つめていた。だって魔石がもったいないじゃないか。だから絶対拾って帰るつもりだよ。本当は陣で雷球を作りたかったんだけどね、さすがにそこまでは見せたくなかったんだ。
「どうだった?」
「六匹。丁度良いんじゃないか」
「そうだね。成功成功」
マシューと嬉しそうに話してる僕の顔を、リロイさんは何とも言えないような表情で見ていた……みたいだよ。ふふっ。
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