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1年
モーグ狩りへ行こう2
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僕たちが魔物の森でのモーグ狩りを決めたのは、後期試験直前のことだ。試験勉強なんて一切しない僕たちだから、その日は久しぶりにリロイさんたち『刃の光』と会ってたんだ。場所はギルドの貸切訓練場。試験のことをかなり心配されたけど、元々僕たちはそんなものはしないし成績も悪くないからって言ったら、一応は納得してくれたよ。上級生になったら少しは試験勉強すると思うけど、1年生の今は本当に不要なんだ。
今回の目的はゲーム……じゃなく、魔法攻撃についての確認、と言うか、講習みたいなものだ。リロイさんたちは学園の契約冒険者であると共に、今はサポート講師でもあるんだって。2年生以上の剣の授業では、必ずサポート講師ってのが数名付くそうなんだ。先生一人じゃ指導も難しいからね、良い仕組みだと思うよ。
来年度からリロイさんたちが担当するクラスの中に、魔法剣士を目指す人たちのクラスがあるらしい。だから剣の他に魔法での攻撃もあるってワケ。魔法攻撃については魔道具もあることから一応は知ってるものの、本物の魔法剣士を見たことは数えるくらいしか無いそうなんだ。で、そこで僕の出番ってワケ。話しの流れで一応全魔法が使えるって言ったことがあったから、簡単なデモをして欲しいってお願いされたの。
この話を受けてきたのは、僕じゃなくマシューだよ。お礼は僕たちに晩ごはんをごちそうすることと、マシューに剣の稽古をつけること。それってマシューばかりが得をしてるって思わない? だけど、最終的には僕自身もマシューに丸め込まれてしまったんだよね。思いっきり魔法を使えるんだから良いじゃんて。もう過ぎたことだけど、うーん……。
モーグの話が出たのは、その後の晩ごはんのときだ。リロイさんたちの行きつけのお店に、珍しくモーグのステーキがあったんだ。でもすっごく高いの。モーグのステーキがあんなに高いなんて、僕初めて知ったよ。
「うわあ、食いて―。でも高すぎだ」
「さすがにアレを食ったら、当分パンと水の生活だな」
「オレ、一口しか食ったこと無い」
「いいなぁ。オレは一度も食ったことが無いっすよー」
リロイさんたちが口々にそう零す。店内を見て見ると、モーグのステーキを食べてる人はごく僅かで、顔にはちょっとした優越感が見てとれた。周りの人が羨ましそうに見てたから、そうなるのは仕方ないかも。
でも本当にモーグのステーキって美味しいんだよねぇ。考えてみたら、僕も今世では数えるくらいしか食べたことがない。お祝いとか、そんな特別な日にほんのちょっとだけ。モーグって、いつからこんなに高級になったんだろう? 昔はここらへんだけで食べられてる、郷土料理みたいなものだったのにね。
「……何か僕も食べたくなっちゃった」
「旨いもんな。実を言うとオレも食べたい」
「おっ、注文するのか? さすが学生様は金持ちだ」
「いや、ムリッ」
「期待させんなよー。横からかっ攫おうと思ってたのに」
クラスティさんの言葉に、全員が突っ込みを入れたのは言うまでもない。
「モーグのステーキが高いならさ、狩ってくれば良いんじゃないか?」
「それは良い案だ!って言いたいとこだけどなぁ、マシュー。モーグはなかなか見つからないんだぞ。絶滅したんじゃないかってウワサが出たくらいなんだから」
「絶滅は無いんじゃないですか? モーグって魔物ですし、ここには魔物の森がありますから」
「セイン君はよく知ってるなぁ。でも個体数が減ったのは本当だ。一時期、冒険者がこぞってモーグ狩りに精を出したのが原因だな」
「もしモーグを狩れたら、今は高額で引き取ってもらえるってこと?」
「おう」
「だからさぁ、さっきの話だけど、狩りに行けば良いじゃん。ここにはセインがいるんだぞ。以前言ってたじゃん。モーグは銀髪に反応するって」
直後、全員の目が僕に注がれた。正確には僕の頭に……。
そっから先は早かった。モーグのステーキを食べたいと言う男たちの情熱はすぐさま緻密な計画を練り上げ、完璧なモーグ狩り計画が企てられた。……なんてことは無く、ならちょっくら行ってみっかぁと、あっさりと決まってしまったんだ。丁度試験休みが三日間あったのも都合が良かったしね。そんなワケで、この日は普通のごはんを食べつつ頭の中ではモーグの味を想像すると言う、なんか奇妙な味がしたような晩ごはんだったよ。
モーグ狩りに行くってことは魔物の森に入るってことで、学園生である僕とマシューは先生の許可が必要なんだ。事前の準備も何もせず普通にフィラー先生の所へ行ったら、拒否されると同時にお説教まで貰っちゃった。そんな危険なことを1年生に許可できるワケが無いと……。その日は時間も遅くなっちゃったんで、すごすごと寮に戻ったよ。マシューの方はギルドに伝言を置きに行ったけどね。きっと既にマシューの中では、打開策が考えられてたんだと思う。
次に僕たちがフィラー先生の部屋に呼ばれたのは二日後だ。ちなみに試験前日だったりする。フィラー先生の部屋にはリロイさんたちもいて、改めて詳しい話を僕たちにしたんだ。僕たちが魔物の森に入るにあたり、結界の魔道具を持って行くこと。夜はその結界の中から僕たちを出さないこと。僕たちの安全は最優先で、ケガひとつ無く戻すと言う誓約書を既に学園側に提出していること。そんなことをだ。最後にフィラー先生は許可証にサインをしてくれたよ。リロイさんたちの言うことをちゃんと聞くって、約束させられたりもしたんだ。
ものすごい大事になっちゃったよね。先生も試験の準備で忙しい時期なのに、いろいろ心配とかかけちゃったし。でもね、考えてみて欲しいんだ。この計画は単にモーグのステーキが食べたいってのが発端なんだよ。高尚な目的なんかじゃないんだ。あるのは食欲と言う、最もシンプルな欲求だけ。なのにその為に突き進んじゃう僕たちって、傍から見たら呆れるレベルのものだよね。でもまあ、くだらないことに情熱を傾けるのが男ってものなんだ。
ちなみに学園側には、魔物の森で野営を体験したいってだけしか言ってないよ。リロイさんたちがサポートしてくれるってのは付け加えたけど。モーグが食べたいなんてのは一言も言ってない。
試験期間中の僕たちは結構忙しかった。試験は午前中で終わりだったから、残りの時間は全て野営の準備に費やしたんだ。マシューは寝袋を買いに行ったりとか、主に買い物系の準備をしてくれた。僕がやったのは魔石に陣を彫ることだ。別に魔石さえあれば陣を彫らなくても何とかなるんだけど、先々のことを考えて今から準備しておくのも悪くないって思ったんだ。マシューも賛成してくれたしね。
今回は三重の結界にするから、陣を彫った魔石は三個。リロイさんたちが持ってくる結界の魔道具は使わないよ。と言うか使えない。あれは遮断しちゃうタイプの結界らしいから、今回の目的には都合が悪いんだ。でも表向きは使ったことにする予定だけどね。魔石に魔力を籠めるのは出来るってフィラー先生にも言ったから、使った後に魔力を補充したってことにするつもりだ。
「そろそろ行こうか?」
「そうだね。のんびり歩いたら丁度良い時間だね」
「よしっ!」
待ち合わせの場所は魔物の森の入り口、受付があるところだ。
いざ行かん! 絶対モーグを捕まえてステーキを食べるんだ。前世の僕の実績はダテじゃないよ。
※※※
【実績】セインと一緒に野営すると、高確率でモーグが寄って来る
一部では、『モーグに愛されるオトコ』と呼ばれていたとかいないとか。
セインにとっては嬉しくない名ですが、肉を愛する男どもには非常に有難い人物だったようです。
今回の目的はゲーム……じゃなく、魔法攻撃についての確認、と言うか、講習みたいなものだ。リロイさんたちは学園の契約冒険者であると共に、今はサポート講師でもあるんだって。2年生以上の剣の授業では、必ずサポート講師ってのが数名付くそうなんだ。先生一人じゃ指導も難しいからね、良い仕組みだと思うよ。
来年度からリロイさんたちが担当するクラスの中に、魔法剣士を目指す人たちのクラスがあるらしい。だから剣の他に魔法での攻撃もあるってワケ。魔法攻撃については魔道具もあることから一応は知ってるものの、本物の魔法剣士を見たことは数えるくらいしか無いそうなんだ。で、そこで僕の出番ってワケ。話しの流れで一応全魔法が使えるって言ったことがあったから、簡単なデモをして欲しいってお願いされたの。
この話を受けてきたのは、僕じゃなくマシューだよ。お礼は僕たちに晩ごはんをごちそうすることと、マシューに剣の稽古をつけること。それってマシューばかりが得をしてるって思わない? だけど、最終的には僕自身もマシューに丸め込まれてしまったんだよね。思いっきり魔法を使えるんだから良いじゃんて。もう過ぎたことだけど、うーん……。
モーグの話が出たのは、その後の晩ごはんのときだ。リロイさんたちの行きつけのお店に、珍しくモーグのステーキがあったんだ。でもすっごく高いの。モーグのステーキがあんなに高いなんて、僕初めて知ったよ。
「うわあ、食いて―。でも高すぎだ」
「さすがにアレを食ったら、当分パンと水の生活だな」
「オレ、一口しか食ったこと無い」
「いいなぁ。オレは一度も食ったことが無いっすよー」
リロイさんたちが口々にそう零す。店内を見て見ると、モーグのステーキを食べてる人はごく僅かで、顔にはちょっとした優越感が見てとれた。周りの人が羨ましそうに見てたから、そうなるのは仕方ないかも。
でも本当にモーグのステーキって美味しいんだよねぇ。考えてみたら、僕も今世では数えるくらいしか食べたことがない。お祝いとか、そんな特別な日にほんのちょっとだけ。モーグって、いつからこんなに高級になったんだろう? 昔はここらへんだけで食べられてる、郷土料理みたいなものだったのにね。
「……何か僕も食べたくなっちゃった」
「旨いもんな。実を言うとオレも食べたい」
「おっ、注文するのか? さすが学生様は金持ちだ」
「いや、ムリッ」
「期待させんなよー。横からかっ攫おうと思ってたのに」
クラスティさんの言葉に、全員が突っ込みを入れたのは言うまでもない。
「モーグのステーキが高いならさ、狩ってくれば良いんじゃないか?」
「それは良い案だ!って言いたいとこだけどなぁ、マシュー。モーグはなかなか見つからないんだぞ。絶滅したんじゃないかってウワサが出たくらいなんだから」
「絶滅は無いんじゃないですか? モーグって魔物ですし、ここには魔物の森がありますから」
「セイン君はよく知ってるなぁ。でも個体数が減ったのは本当だ。一時期、冒険者がこぞってモーグ狩りに精を出したのが原因だな」
「もしモーグを狩れたら、今は高額で引き取ってもらえるってこと?」
「おう」
「だからさぁ、さっきの話だけど、狩りに行けば良いじゃん。ここにはセインがいるんだぞ。以前言ってたじゃん。モーグは銀髪に反応するって」
直後、全員の目が僕に注がれた。正確には僕の頭に……。
そっから先は早かった。モーグのステーキを食べたいと言う男たちの情熱はすぐさま緻密な計画を練り上げ、完璧なモーグ狩り計画が企てられた。……なんてことは無く、ならちょっくら行ってみっかぁと、あっさりと決まってしまったんだ。丁度試験休みが三日間あったのも都合が良かったしね。そんなワケで、この日は普通のごはんを食べつつ頭の中ではモーグの味を想像すると言う、なんか奇妙な味がしたような晩ごはんだったよ。
モーグ狩りに行くってことは魔物の森に入るってことで、学園生である僕とマシューは先生の許可が必要なんだ。事前の準備も何もせず普通にフィラー先生の所へ行ったら、拒否されると同時にお説教まで貰っちゃった。そんな危険なことを1年生に許可できるワケが無いと……。その日は時間も遅くなっちゃったんで、すごすごと寮に戻ったよ。マシューの方はギルドに伝言を置きに行ったけどね。きっと既にマシューの中では、打開策が考えられてたんだと思う。
次に僕たちがフィラー先生の部屋に呼ばれたのは二日後だ。ちなみに試験前日だったりする。フィラー先生の部屋にはリロイさんたちもいて、改めて詳しい話を僕たちにしたんだ。僕たちが魔物の森に入るにあたり、結界の魔道具を持って行くこと。夜はその結界の中から僕たちを出さないこと。僕たちの安全は最優先で、ケガひとつ無く戻すと言う誓約書を既に学園側に提出していること。そんなことをだ。最後にフィラー先生は許可証にサインをしてくれたよ。リロイさんたちの言うことをちゃんと聞くって、約束させられたりもしたんだ。
ものすごい大事になっちゃったよね。先生も試験の準備で忙しい時期なのに、いろいろ心配とかかけちゃったし。でもね、考えてみて欲しいんだ。この計画は単にモーグのステーキが食べたいってのが発端なんだよ。高尚な目的なんかじゃないんだ。あるのは食欲と言う、最もシンプルな欲求だけ。なのにその為に突き進んじゃう僕たちって、傍から見たら呆れるレベルのものだよね。でもまあ、くだらないことに情熱を傾けるのが男ってものなんだ。
ちなみに学園側には、魔物の森で野営を体験したいってだけしか言ってないよ。リロイさんたちがサポートしてくれるってのは付け加えたけど。モーグが食べたいなんてのは一言も言ってない。
試験期間中の僕たちは結構忙しかった。試験は午前中で終わりだったから、残りの時間は全て野営の準備に費やしたんだ。マシューは寝袋を買いに行ったりとか、主に買い物系の準備をしてくれた。僕がやったのは魔石に陣を彫ることだ。別に魔石さえあれば陣を彫らなくても何とかなるんだけど、先々のことを考えて今から準備しておくのも悪くないって思ったんだ。マシューも賛成してくれたしね。
今回は三重の結界にするから、陣を彫った魔石は三個。リロイさんたちが持ってくる結界の魔道具は使わないよ。と言うか使えない。あれは遮断しちゃうタイプの結界らしいから、今回の目的には都合が悪いんだ。でも表向きは使ったことにする予定だけどね。魔石に魔力を籠めるのは出来るってフィラー先生にも言ったから、使った後に魔力を補充したってことにするつもりだ。
「そろそろ行こうか?」
「そうだね。のんびり歩いたら丁度良い時間だね」
「よしっ!」
待ち合わせの場所は魔物の森の入り口、受付があるところだ。
いざ行かん! 絶対モーグを捕まえてステーキを食べるんだ。前世の僕の実績はダテじゃないよ。
※※※
【実績】セインと一緒に野営すると、高確率でモーグが寄って来る
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