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2年
野営料理入門7
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「じゃあ僕たちは魚を捕ろうか? マシューよろしくね」
「おう。セインから事前にたっぷり礼を貰ったからな。よろしくされてやろう」
「なっ、何てこと言うのさぁ……」
「さてな。いったいセインは何を想像したんだろうな?」
マシューはニヤリとしてからリロイさんたちの方へ行ってしまった。マシューの言うお礼ってアレでしょ? 思い出したら恥ずかしくなってしまったよ。イジワルだなぁ。
「セイン君、顔が赤いけど大丈夫かい?」
「いえ、あの……なんでもないです」
「熱は無いよね?」
「そう言うのじゃないです。ちょっとマシューに揶揄われただけ」
「あはは。そう言やリロイも、よく顔を真っ赤にして怒ってるよね。ウィードがさ、そのうち血管が切れるんじゃないかって心配してた」
リロイさんはとても良い人だけどちょっと単純なところがあるから、ちょくちょくマシューに揶揄われてるみたい。放課後は大図書館に行くのがほとんどな僕に対して、マシューはリロイさんたちと会ってることもあるみたいなんだ。アルバイトを探しにギルドへ行くことも多いから、自然と顔を合わせる機会もあるらしい。
「早速捕るんだって?」
「はい。出来れば冒険者さんたち全員分捕りたいと思ってます」
「結構な人数だからな。一回じゃ無理じゃないか?」
「そうですね。時間を空けて二回やった方が良いかも」
「そのあたりは任せる。オレたちはどこら辺にいれば良い?」
「そうですねぇ……」
とりあえずクラスティさんが渡してくれた網を持って歩き始めた。既に木の枝も付けておいてくれたから、あとは設置するだけなんだ。以前やったのを覚えていてくれたんだね。
「マシュー、小さめの雷球を二個出せる?」
「おう。時間差でも構わないだろ?」
「問題無いよ。それじゃあ僕が合図したらよろしくね」
小川に雷球だから、念のために水に触れてる人がいないことを確認して、それからマシューに合図を送った。合図と共にマシューの所から雷球が小川へ向かって飛んで行く。雷球が予定より大きかったみたいで、水に触れたときバリバリッてすごい音がして焦ったよ。
その後は浮いてきた魚を素早く捕獲。片っ端から川岸へ放り投げておいた。雷球が大きかったのとそれぞれの球をかなり離して投げたおかげで、一度に沢山の魚を捕ることができたみたい。
「相変わらずえげつない捕り方するよなぁ」
「でも簡単でしょ?」
「まあな。だが他の冒険者たちが驚いてたぞ」
「あー、去年のクラスティさんたちみたいですね」
「ははは。まったくだ」
その後は手のあいてる人全員で捕った魚の下処理を行った。これは今日参加してる冒険者さんへの差し入れだよって伝えたら、皆快く手伝ってくれたんだ。やっぱり携帯食だけってのは寂しいもんね。
そうこうしてるうちに野草やキノコを採ってた生徒たちが戻ってきた。それをウィードさんたち先生役の冒険者さんが確認していくんだ。食用じゃない草が混じってることもあったから、確認は大切だと思う。特にキノコは危険なのも多いから、しっかりとチェックしていた。
「セイン君、ちょっと来てくれるかな?」
「僕ですか?」
「変わったキノコが混じってたんだけど、これ知ってるかな?」
のんびり寛いでたらウィードさんから呼び出し。僕が行っても良いのかなって一瞬戸惑ったけど、マシューに頷かれたので素直に向かって行った。
「このキノコは食べれますよ。普通にスープに入れても美味しいですが、焼くと香りなんかも強くなってすっごく美味しいです」
「へぇ~。つうことで、これは没収な」
「えっ、何で?」
「そりゃそうだろう。今日の実習で採って良いキノコじゃないからな。試験で言ったらハズレってことだ」
「でも食えるって言ったじゃんか!」
「偶然食えるキノコを採ってきただけだ。もしこれが猛毒キノコだったら、お前ら全員死ぬかもしれないぞ。野外実習の目的は習った野草とキノコを正しく覚えることと、食えるように料理することだからな」
ウィードさんと先輩たちのやり取りを、僕は黙って聞いてたよ。言ってることは正しいけど、食べれることを確認してから没収したのは単なるイジワルだったような気もする。まあ指摘はしないけど。他の冒険者さんたちも彼らのやりとりに口出ししなかったから、こう言う状況になった場合のことを事前に話し合ってたのかもしれない。
「う~ん……」
「どうしたんだ、セイン?」
「先生って、イジワルな仕事なのかもしれないね」
思わず零れたその言葉に、何故かマシューは大笑いしてたし。
その後はグループに分かれて調理の時間になったので、僕もマシューもヒマになってしまった。冒険者さんたちはさり気なく各グループを回ってる。携帯食ばかりで一度も料理したことが無いって生徒が多いみたいなんで、何だかんだ言って心配みたい。と言っても手伝いはせず、ヒントみたいなのを伝えるくらいだ。
「ヒマになったね」
「そうだな。昼寝でもするか?」
「さすがにそれは拙いと思うな」
「まあな」
「……あっ! そう言えば向こうの方にララベルが咲いてたよね? せっかくだから花茶をしない?」
ララベルってのは初夏に咲く花で、甘い蜜をたっぷり含んでるんだ。基本的に花びらは白だけど、突然変異で黄色やピンクの花が咲いたりすることもあるんだよ。花茶は白い花びらと葉っぱの柔らかい部分を煮だして作るお茶なんだ。前世では時々飲んだりしてたんだよねぇ。そう言えば今世では一度も飲んだことが無いや。もしかして今に伝わってない?
一応許可を取ってから移動したよ。付き添いはリロイさんとクラスティさんだ。ララベルはねぇ、蜂がたくさん集まる花なんだ。だから採るときは細心の注意が必要なんだよ。
「細心の注意って、セインの場合は魔法で一発じゃんか」
「えへへ」
雷球をね、ララベルの花の回りで動かして、避けた蜂を強風で遠くに追いやっておしまい。結界で囲っちゃうからもう蜂は入ってこれないんだ。あとはのんびり花を摘むだけってワケ。つい魔法を使っちゃったけど、離れてる場所だから多分大丈夫。もし見られてても雷球はマシューが出したって言い張るもんね。
「相変わらずセイン君の魔法はすごいなぁ」
「そうですか?」
「と言うか、セイン君みたいな魔法の使い方は聞いたことがないよ」
「別に大したことしてませんけど……」
「きっと組み合わせなんだろうな。冒険者仲間には魔法が使えるヤツもいるが、日常生活では使わないそうだ」
「えー、勿体ないですよ。日常生活こそ魔法は使うべきなのに」
花びらと葉っぱを水球の中に閉じ込めて、軽く水洗いしてただけなんだよ。僕にしてみれば魔法の使い方としては普通のことなんだけど、なかなか理解してくれる人はいないかな。ちなみに前世で僕から魔法の訓練を受けた人は、僕に倣っていろいろやってたよ。つまりは、今世も僕が伝授していかなきゃいけないってことなのかも。
花茶は一部の冒険者さんたちにこっそり提供してあげたよ。なかなか評判が良くて嬉しかった。
※※※
いろいろぼかして書いておりますが、この時代は魔道具が流通している設定です。魔道具自体は高価なものが多いですが、灯りの魔道具あたりは一般にも普及してる設定です。
魔道具ありきの時代なので、日常生活で自分で魔法を工夫してと言う考えは一般的ではありません。セインは大昔の魔導師で、かつ、魔力量も多いので、魔法でやれそうなことは全て自分で工夫してやってしまうのです。
「おう。セインから事前にたっぷり礼を貰ったからな。よろしくされてやろう」
「なっ、何てこと言うのさぁ……」
「さてな。いったいセインは何を想像したんだろうな?」
マシューはニヤリとしてからリロイさんたちの方へ行ってしまった。マシューの言うお礼ってアレでしょ? 思い出したら恥ずかしくなってしまったよ。イジワルだなぁ。
「セイン君、顔が赤いけど大丈夫かい?」
「いえ、あの……なんでもないです」
「熱は無いよね?」
「そう言うのじゃないです。ちょっとマシューに揶揄われただけ」
「あはは。そう言やリロイも、よく顔を真っ赤にして怒ってるよね。ウィードがさ、そのうち血管が切れるんじゃないかって心配してた」
リロイさんはとても良い人だけどちょっと単純なところがあるから、ちょくちょくマシューに揶揄われてるみたい。放課後は大図書館に行くのがほとんどな僕に対して、マシューはリロイさんたちと会ってることもあるみたいなんだ。アルバイトを探しにギルドへ行くことも多いから、自然と顔を合わせる機会もあるらしい。
「早速捕るんだって?」
「はい。出来れば冒険者さんたち全員分捕りたいと思ってます」
「結構な人数だからな。一回じゃ無理じゃないか?」
「そうですね。時間を空けて二回やった方が良いかも」
「そのあたりは任せる。オレたちはどこら辺にいれば良い?」
「そうですねぇ……」
とりあえずクラスティさんが渡してくれた網を持って歩き始めた。既に木の枝も付けておいてくれたから、あとは設置するだけなんだ。以前やったのを覚えていてくれたんだね。
「マシュー、小さめの雷球を二個出せる?」
「おう。時間差でも構わないだろ?」
「問題無いよ。それじゃあ僕が合図したらよろしくね」
小川に雷球だから、念のために水に触れてる人がいないことを確認して、それからマシューに合図を送った。合図と共にマシューの所から雷球が小川へ向かって飛んで行く。雷球が予定より大きかったみたいで、水に触れたときバリバリッてすごい音がして焦ったよ。
その後は浮いてきた魚を素早く捕獲。片っ端から川岸へ放り投げておいた。雷球が大きかったのとそれぞれの球をかなり離して投げたおかげで、一度に沢山の魚を捕ることができたみたい。
「相変わらずえげつない捕り方するよなぁ」
「でも簡単でしょ?」
「まあな。だが他の冒険者たちが驚いてたぞ」
「あー、去年のクラスティさんたちみたいですね」
「ははは。まったくだ」
その後は手のあいてる人全員で捕った魚の下処理を行った。これは今日参加してる冒険者さんへの差し入れだよって伝えたら、皆快く手伝ってくれたんだ。やっぱり携帯食だけってのは寂しいもんね。
そうこうしてるうちに野草やキノコを採ってた生徒たちが戻ってきた。それをウィードさんたち先生役の冒険者さんが確認していくんだ。食用じゃない草が混じってることもあったから、確認は大切だと思う。特にキノコは危険なのも多いから、しっかりとチェックしていた。
「セイン君、ちょっと来てくれるかな?」
「僕ですか?」
「変わったキノコが混じってたんだけど、これ知ってるかな?」
のんびり寛いでたらウィードさんから呼び出し。僕が行っても良いのかなって一瞬戸惑ったけど、マシューに頷かれたので素直に向かって行った。
「このキノコは食べれますよ。普通にスープに入れても美味しいですが、焼くと香りなんかも強くなってすっごく美味しいです」
「へぇ~。つうことで、これは没収な」
「えっ、何で?」
「そりゃそうだろう。今日の実習で採って良いキノコじゃないからな。試験で言ったらハズレってことだ」
「でも食えるって言ったじゃんか!」
「偶然食えるキノコを採ってきただけだ。もしこれが猛毒キノコだったら、お前ら全員死ぬかもしれないぞ。野外実習の目的は習った野草とキノコを正しく覚えることと、食えるように料理することだからな」
ウィードさんと先輩たちのやり取りを、僕は黙って聞いてたよ。言ってることは正しいけど、食べれることを確認してから没収したのは単なるイジワルだったような気もする。まあ指摘はしないけど。他の冒険者さんたちも彼らのやりとりに口出ししなかったから、こう言う状況になった場合のことを事前に話し合ってたのかもしれない。
「う~ん……」
「どうしたんだ、セイン?」
「先生って、イジワルな仕事なのかもしれないね」
思わず零れたその言葉に、何故かマシューは大笑いしてたし。
その後はグループに分かれて調理の時間になったので、僕もマシューもヒマになってしまった。冒険者さんたちはさり気なく各グループを回ってる。携帯食ばかりで一度も料理したことが無いって生徒が多いみたいなんで、何だかんだ言って心配みたい。と言っても手伝いはせず、ヒントみたいなのを伝えるくらいだ。
「ヒマになったね」
「そうだな。昼寝でもするか?」
「さすがにそれは拙いと思うな」
「まあな」
「……あっ! そう言えば向こうの方にララベルが咲いてたよね? せっかくだから花茶をしない?」
ララベルってのは初夏に咲く花で、甘い蜜をたっぷり含んでるんだ。基本的に花びらは白だけど、突然変異で黄色やピンクの花が咲いたりすることもあるんだよ。花茶は白い花びらと葉っぱの柔らかい部分を煮だして作るお茶なんだ。前世では時々飲んだりしてたんだよねぇ。そう言えば今世では一度も飲んだことが無いや。もしかして今に伝わってない?
一応許可を取ってから移動したよ。付き添いはリロイさんとクラスティさんだ。ララベルはねぇ、蜂がたくさん集まる花なんだ。だから採るときは細心の注意が必要なんだよ。
「細心の注意って、セインの場合は魔法で一発じゃんか」
「えへへ」
雷球をね、ララベルの花の回りで動かして、避けた蜂を強風で遠くに追いやっておしまい。結界で囲っちゃうからもう蜂は入ってこれないんだ。あとはのんびり花を摘むだけってワケ。つい魔法を使っちゃったけど、離れてる場所だから多分大丈夫。もし見られてても雷球はマシューが出したって言い張るもんね。
「相変わらずセイン君の魔法はすごいなぁ」
「そうですか?」
「と言うか、セイン君みたいな魔法の使い方は聞いたことがないよ」
「別に大したことしてませんけど……」
「きっと組み合わせなんだろうな。冒険者仲間には魔法が使えるヤツもいるが、日常生活では使わないそうだ」
「えー、勿体ないですよ。日常生活こそ魔法は使うべきなのに」
花びらと葉っぱを水球の中に閉じ込めて、軽く水洗いしてただけなんだよ。僕にしてみれば魔法の使い方としては普通のことなんだけど、なかなか理解してくれる人はいないかな。ちなみに前世で僕から魔法の訓練を受けた人は、僕に倣っていろいろやってたよ。つまりは、今世も僕が伝授していかなきゃいけないってことなのかも。
花茶は一部の冒険者さんたちにこっそり提供してあげたよ。なかなか評判が良くて嬉しかった。
※※※
いろいろぼかして書いておりますが、この時代は魔道具が流通している設定です。魔道具自体は高価なものが多いですが、灯りの魔道具あたりは一般にも普及してる設定です。
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