大好きなセフレと結ばれる話

もちもちたまご

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「やっほー、類」
「げ、またきてたのかよ彰馬」
溢れんばかりの笑顔を称えたイケメンがバイト帰りの俺を出迎えた。寸分の狂いもなく整った顔面に平均よりだいぶ高い身長、その上同じ黒髪のはずなのに彰馬の髪は光を反射し美しく輝いていた。ドライヤーをさぼってパサついた自分の髪とは大違いだ。
彰馬、相川彰馬は同い年の幼馴染で、セフレ。高校で一度持った関係がズルズルと続いている。俺は彰馬のこと好きだけど、彰馬は彼女取っ替え引っ替えしてるらしいし。
「俺、メシ食って帰ってきてるんだけど」
「いや、そういうわけじゃなくて…あー、えっとさ、その、」
「なんだよ、歯切れ悪りぃな」
うーんと唸りながら彰馬が顔をぽっと赤くした
「え?なに、ヤりたいの?」
「そうじゃなくて!!」
そこまでいうと彰馬は急に真面目な顔になった
「俺と…その……付き合ってほしいんだ」
最後だけ勢いよく言い切ると彰馬はうつむいた。あいつが恥ずかしい時によくやる癖だ。デカい図体の成人男性が自分のTシャツぎゅっと握りしめながら俯いてもなんもかわいくないぞ。
「いや、お前彼女いるじゃん。昨日も一緒に家帰ってただろ?」
「か、彼女?!」
そんな初めて聞きましたみたいな素っ頓狂な声上げられても…
「金髪ツインテールで地雷系の女の子!お前昨日一緒に歩いてただろ?」
親しげに話して、お前はその女の子の腰にまで手を回してたじゃないか、そこまで言うとやっと彰馬は気づいたかのように。
「あー!あれ俺の姉ちゃんだよ!」
「はぁ?!香澄さんはもっと清楚な感じだろうが!」
「いや、姉ちゃん、最近アイドルにハマってさー。推しが金髪で地雷系が好きって言うからって先週くらいに染めたんだよ。で、昨日姉ちゃんの推しの熱愛が出ちゃって。姉ちゃんヤケ酒してべろんべろんだったから支えてただけだよ」
まじかよ……
「それで、俺の告白なんだけど…。俺のこときらい?やだ?」
「え、いや…。そんなことないっていうか、おれもおまえのこと…」
最後の方は恥ずかしすぎて言えなかった。え?と彰馬が聞き返す。
「あーもう!!俺もお前のこと好きだよ!高校の時からずっとな!!!」
そう言うなり彰馬はガバッと抱きついてきた
「まじで?!じゃあ俺たち両思いってこと?!」
そのままちゅっとキスされて舌を絡められた。ふわふわする、気持ちいぃ。そう思っていると彰馬が笑う。
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