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【夜の治験 初級編】 そうして始まるメイドとしての日々
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グリジットはファルナの頬に触れる。そしてファルナの頬に張り付いている横髪をそっと耳にかけた。
「ファルナ、私は楽な格好で来なさいと言ったけれど、これはどういうことかな?」
さっそく夜のお薬を使うと思いきや、優しい口調で責められてファルナはへにょっと眉を下げた。
「……ごめんなさい、先生。本当は部屋着にしようと思ったんですが、色々悩み過ぎて……最終的に着すぎているなら脱げば良いかって思ってこれにしました」
これと言って、ファルナは自分のスカートの裾をちょっとだけ持ち上げる。
ちなみに今のファルナの服装は、グリジットのお仕事の手伝いをするなら、それは仕事だという結論に至ってエプロンを外したメイド服。
決して間違った選択ではない。いやむしろ真面目に考えたんだと評価すべきだ。
しかしグリジットは「なるほど」と言って頷いたけれど、その表情は不満げだった。
「次からは、もっと……そうだな、寝間着でおいで。そうすれば、そのまま眠ることができるから着替える手間が省けるだろ?」
「え?あ……はい。そうですね。では、次回からはそのようにします。ちゃんと聞いとけばよかったですね、私」
「いや、私も説明不足だった」
素直に頷くファルナを見て、グリジットは満足そうに笑う。
「では、ファルナ。着すぎているから、この服を脱ごうか」
「はい」
これもまた素直に頷くファルナだった。しかし心の中では、従順な自分に驚きを隠せない。
(あ、あれ?……私、恥ずかしくないの?ん??)
ファルナが飲んだお茶には、少量の穏やかで従順になる成分が含まれていた。もちろんそれは微量なので、効果は一時的なもの。
そんな味も良く副作用も依存性もないお茶は、初夜に怯える新妻にはうってつけの飲み物で。
つまり、もうファルナはお茶を受け取った時点で、グリジットの研究に協力していることになる。ただ、お茶の効果を調べるだけで終わるわけもない。
「ファルナ、立って。私の部屋に行こう。部屋を暖めておいたから、服を脱いでも寒くないはずだ」
「はい」
差し伸べられた手を、ファルナは何の抵抗もなく握り、立ち上がった。
次いでグリジットにエスコートされるがまま、研究室の隣にあるグリジットの私室へと足を向ける。そして、ベッドの前まで移動して足を止めた。
「……ファルナ、背中を向けて。私が脱がすから」
グリジットの声は熱を帯び、掠れていた。
でもファルナは、従順に彼に背を向け、ボタンを外しやすいように背中の中ほどまである栗色の髪を片側の胸に流す。
ファルナのうなじが白く部屋に浮かび上がった。まるで、グリジットを誘うように。
「お願いします、先生」
「……ああ」
聞きようによってはひどく素っ気ない口調で頷いたグリジットだったけれど、ファルナのメイド服を脱がすその手つきはとても慎重で、ガラス細工に触れているようだった。
「ファルナ、私は楽な格好で来なさいと言ったけれど、これはどういうことかな?」
さっそく夜のお薬を使うと思いきや、優しい口調で責められてファルナはへにょっと眉を下げた。
「……ごめんなさい、先生。本当は部屋着にしようと思ったんですが、色々悩み過ぎて……最終的に着すぎているなら脱げば良いかって思ってこれにしました」
これと言って、ファルナは自分のスカートの裾をちょっとだけ持ち上げる。
ちなみに今のファルナの服装は、グリジットのお仕事の手伝いをするなら、それは仕事だという結論に至ってエプロンを外したメイド服。
決して間違った選択ではない。いやむしろ真面目に考えたんだと評価すべきだ。
しかしグリジットは「なるほど」と言って頷いたけれど、その表情は不満げだった。
「次からは、もっと……そうだな、寝間着でおいで。そうすれば、そのまま眠ることができるから着替える手間が省けるだろ?」
「え?あ……はい。そうですね。では、次回からはそのようにします。ちゃんと聞いとけばよかったですね、私」
「いや、私も説明不足だった」
素直に頷くファルナを見て、グリジットは満足そうに笑う。
「では、ファルナ。着すぎているから、この服を脱ごうか」
「はい」
これもまた素直に頷くファルナだった。しかし心の中では、従順な自分に驚きを隠せない。
(あ、あれ?……私、恥ずかしくないの?ん??)
ファルナが飲んだお茶には、少量の穏やかで従順になる成分が含まれていた。もちろんそれは微量なので、効果は一時的なもの。
そんな味も良く副作用も依存性もないお茶は、初夜に怯える新妻にはうってつけの飲み物で。
つまり、もうファルナはお茶を受け取った時点で、グリジットの研究に協力していることになる。ただ、お茶の効果を調べるだけで終わるわけもない。
「ファルナ、立って。私の部屋に行こう。部屋を暖めておいたから、服を脱いでも寒くないはずだ」
「はい」
差し伸べられた手を、ファルナは何の抵抗もなく握り、立ち上がった。
次いでグリジットにエスコートされるがまま、研究室の隣にあるグリジットの私室へと足を向ける。そして、ベッドの前まで移動して足を止めた。
「……ファルナ、背中を向けて。私が脱がすから」
グリジットの声は熱を帯び、掠れていた。
でもファルナは、従順に彼に背を向け、ボタンを外しやすいように背中の中ほどまである栗色の髪を片側の胸に流す。
ファルナのうなじが白く部屋に浮かび上がった。まるで、グリジットを誘うように。
「お願いします、先生」
「……ああ」
聞きようによってはひどく素っ気ない口調で頷いたグリジットだったけれど、ファルナのメイド服を脱がすその手つきはとても慎重で、ガラス細工に触れているようだった。
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