健気なΩは公爵様に愛される。

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健気なΩは公爵様に愛される。

さよなら

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エレーナのパートナーもきて、挨拶とお礼をした後別れてレイモンドを探していた。

けれど、俺はなんて運が悪いんだろう。

レイモンドは皇女様と会っていた。二人の間には幸せそうな空間ができている。俺は立ち尽くすほかなかった。

二日目は一緒にいると、約束してくれた。けど、結局皇女様が今日も自分と躍れと言えば逆らえないのだ。

もうここにいたくなかった。もとより今日の夜にはレイモンドの元を離れるのだ。それが少し早まっただけだ。

もう、この気持ちを捨てる時間だ。

アルベルトは城門の外に向かって走り出した。振り向かない。もう、この服も返すこともできない。

けれど、着ることもないだろう。ほんとはもう少しだけ、レイモンドと話したかった。嘘の優しさでもいいからまた頭を撫でて優しくキスをしてほしかった。けれど、もうそれも叶わない。

ただただ走り、街に出る。また、昨日のような目眩がする。暑さに当てられたのか、足がふらつく。
すると、後ろから声をかけられた。

「君、大丈夫かい?足がふらついてるよ。」

声をかけられて後ろを振り向く。けれど、それと同時に力がふっと抜けるような感覚に陥る。

自分がどうなったのかわからない。横からさっきの人の声が聞こえる。

そのまま俺の意識は闇に沈んでいった。
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