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1章 転生したは良いものの…これでどう戦うんだあ!!
4話 遭遇
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「すげーぜ転校生!あのアダムを捕まえちまうなんてよ」「ああ、すげーぜどうやったんだ?教えてくれよ」
なんとなくハルが褒められてないのが気になるが...クラスには溶け込めそうでよかった。
「俺もうれしいぞリック!」
「捕まえられて喜ぶなんてドМかよ」
「どえむ...?リックがいた国の言葉か?」
「いや、何でもない...」
「俺が喜んでるのは俺を捕まえられるものが現れたからでは無い。あまり大きな声ではいえないのだが...」
アダムが俺の耳元で声を潜めて言う。
「ハル君だが、友達が少ないというか、いないというか、言ってしまえば無視されているんだ。君はそうしなかったようで安心したよ」
そういうのって異世界にもあるんだな。
「ま、俺は捕獲向きの能力じゃないし、ハルがいて助かったよ」
他のやつらに聞こえるように言ってみたが、聞いちゃいない。案出したのは転校生だろ、とでも思ってるんだろ。まあその通りだけど。
「面倒がない程度にハルとも仲良くしとくよ。補い合える関係なのに間違いはないさ」
アダムは笑顔で去っていった。なんか見透かされてそうでいい気分ではないが、理解されてはいるようだ。
「あっリック!あとで君の能力も教えてくれな!俺のは火を起こして自由に操る能力だ」
知ってる。知らなきゃあんな作戦立てないもの。
「なあ転校生、ハルに関わるの、よくないぜ」
モブAみたいのが話しかけてきた。
「なんでだ?やたら差別的だが」
「別の国から来たなら知らないかもしれないが、この国は実力至上主義だから小動物を操れる程度の能力者は迫害される運命なんだよ」
「ふーん...」
生かし方が悪いだけだと思うけどな。
「では、行こう。町の探検へ!」
探検つって、お前らは町のことおおよそ知ってんだろうが。
ちなみに今は放課後。授業抜け出して遊びに行くとかはしない。決して。
「アダム、ハルも連れてっていいよな?」
「どうした、もうそんなに仲良くなったか」
「ああ、それに三人くらいいると遊んでる感出るだろ?」
「雰囲気も大事だな。ハル君、いいかい?」
「うん!」
ハルが笑顔で答える。俺も思わず笑顔になる。
「では出発するか!」
「「おー」」
「あれが商店街だな。この辺はチンピラが多いからぼさっとしてるとカツアゲにあうぞ」
「俺は気づいたらここにいたからそりゃあ知ってるよ」
「はっはっは、身をもって体験済みだったか!」
「僕は通るたびにカツアゲされるよ...」
「はっはっは、ハル君も女の子なんだから気を付けたほうがいいぞ」
ん?今なんて?
「でも僕と一緒に帰ってくれる人なんていなくて」
「困ったなあ。俺は帰る方向が真逆だしなあ」
聞き間違いだよな。
「かといって女の子を一人帰らせるのは危ないし...」
「まった!!」
「おっ、どうした?まさかハル君と一緒に帰ってくれるのか?」
「ああ喜んで引き受けようとも」
男だと思ってた詫びとかではない。それだけは否定しておこう。嘘をついていないといえばそれは否定しないが。
「ほんと?ありがとうリック君!」
うん..わかったからその純朴な笑顔をしまっておくれ。罪悪感で人は死ぬのだから。いいや俺は悪くない。アダムが君付けで呼ぶのが悪いんだ。ハルが僕っ子なのが悪いんだ。
「そろそろ町の中心だな。町の中心には教会があってだな」
「あ、それは知ってる。俺教会に居候してるし」
「えっ、そうなの!?僕教会の隣に住んでるんだ」
「そうか、ますますよかったじゃないか二人とも」
「まっ、まあ、そんなことはいいから次はどこにいくんだ?町なんだし他にもいろいろ紹介するところはあるんだろ?」
「...」
アダムは俺の声なんて聞こえてないみたいに目線を別の方向に向けている。
「おい、どうしたんだよ、無視なんてお前らしくないじゃないか」
アダムにはまだ反応がない。一点を見つめて微動だにしない。何か、おかしい。
「キャーッ!」
割れんばかりの悲鳴が起こる。
アダムの視線の先を見ると、黒いローブを着た何者か...いや、何か?
その男の右手には...顔...頭? その下には...頭がない体...つまり...
「逃げよう」
アダムがつぶやいた。
「逃げるぞ。早く!!」
アダムが俺とハルの腕をつかんで教会に駆け込んだ。
なんとなくハルが褒められてないのが気になるが...クラスには溶け込めそうでよかった。
「俺もうれしいぞリック!」
「捕まえられて喜ぶなんてドМかよ」
「どえむ...?リックがいた国の言葉か?」
「いや、何でもない...」
「俺が喜んでるのは俺を捕まえられるものが現れたからでは無い。あまり大きな声ではいえないのだが...」
アダムが俺の耳元で声を潜めて言う。
「ハル君だが、友達が少ないというか、いないというか、言ってしまえば無視されているんだ。君はそうしなかったようで安心したよ」
そういうのって異世界にもあるんだな。
「ま、俺は捕獲向きの能力じゃないし、ハルがいて助かったよ」
他のやつらに聞こえるように言ってみたが、聞いちゃいない。案出したのは転校生だろ、とでも思ってるんだろ。まあその通りだけど。
「面倒がない程度にハルとも仲良くしとくよ。補い合える関係なのに間違いはないさ」
アダムは笑顔で去っていった。なんか見透かされてそうでいい気分ではないが、理解されてはいるようだ。
「あっリック!あとで君の能力も教えてくれな!俺のは火を起こして自由に操る能力だ」
知ってる。知らなきゃあんな作戦立てないもの。
「なあ転校生、ハルに関わるの、よくないぜ」
モブAみたいのが話しかけてきた。
「なんでだ?やたら差別的だが」
「別の国から来たなら知らないかもしれないが、この国は実力至上主義だから小動物を操れる程度の能力者は迫害される運命なんだよ」
「ふーん...」
生かし方が悪いだけだと思うけどな。
「では、行こう。町の探検へ!」
探検つって、お前らは町のことおおよそ知ってんだろうが。
ちなみに今は放課後。授業抜け出して遊びに行くとかはしない。決して。
「アダム、ハルも連れてっていいよな?」
「どうした、もうそんなに仲良くなったか」
「ああ、それに三人くらいいると遊んでる感出るだろ?」
「雰囲気も大事だな。ハル君、いいかい?」
「うん!」
ハルが笑顔で答える。俺も思わず笑顔になる。
「では出発するか!」
「「おー」」
「あれが商店街だな。この辺はチンピラが多いからぼさっとしてるとカツアゲにあうぞ」
「俺は気づいたらここにいたからそりゃあ知ってるよ」
「はっはっは、身をもって体験済みだったか!」
「僕は通るたびにカツアゲされるよ...」
「はっはっは、ハル君も女の子なんだから気を付けたほうがいいぞ」
ん?今なんて?
「でも僕と一緒に帰ってくれる人なんていなくて」
「困ったなあ。俺は帰る方向が真逆だしなあ」
聞き間違いだよな。
「かといって女の子を一人帰らせるのは危ないし...」
「まった!!」
「おっ、どうした?まさかハル君と一緒に帰ってくれるのか?」
「ああ喜んで引き受けようとも」
男だと思ってた詫びとかではない。それだけは否定しておこう。嘘をついていないといえばそれは否定しないが。
「ほんと?ありがとうリック君!」
うん..わかったからその純朴な笑顔をしまっておくれ。罪悪感で人は死ぬのだから。いいや俺は悪くない。アダムが君付けで呼ぶのが悪いんだ。ハルが僕っ子なのが悪いんだ。
「そろそろ町の中心だな。町の中心には教会があってだな」
「あ、それは知ってる。俺教会に居候してるし」
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「そうか、ますますよかったじゃないか二人とも」
「まっ、まあ、そんなことはいいから次はどこにいくんだ?町なんだし他にもいろいろ紹介するところはあるんだろ?」
「...」
アダムは俺の声なんて聞こえてないみたいに目線を別の方向に向けている。
「おい、どうしたんだよ、無視なんてお前らしくないじゃないか」
アダムにはまだ反応がない。一点を見つめて微動だにしない。何か、おかしい。
「キャーッ!」
割れんばかりの悲鳴が起こる。
アダムの視線の先を見ると、黒いローブを着た何者か...いや、何か?
その男の右手には...顔...頭? その下には...頭がない体...つまり...
「逃げよう」
アダムがつぶやいた。
「逃げるぞ。早く!!」
アダムが俺とハルの腕をつかんで教会に駆け込んだ。
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めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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