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2章 え…交流会?初耳なんだが…って、なんか変じゃね?
1話 エントリー
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第一演習場、他クラスの生徒も見に来ている。俺の前には明日の他学年交流会の実行委員会長のクリス・U・クレバー先輩が立っている。
「いやあ転校生君、前夜祭に協力してくれてありがとう」
「礼には及びませんよ。僕も新しい戦術を試したいところだったのでね」
「この僕が実験台扱いか...まあいいだろう。転校初日に誘拐魔を捕まえた君の実力、見せてみたまえ。まあ、前年度優勝者の僕にはかなわないだろうけどね」
30秒後
「...クリス・U・クレバー場外。勝者、リック・ニュートン」
審判の声が響く。
「このっ...この僕が後輩なんかに...たった数十秒で...」
クリス先輩の顔に苦悶が浮かぶ。
「ありがと先輩。いい実践投入の練習ができましたよ」
「この僕がからくりがわからないままやられるなんて...」
「リック君!!」
ハルが駆け寄ってきた。
「お疲れ」
「おう。ありがと」
「ところで、大丈夫なの?」
「何が?」
ハルがクリス先輩のほうを見る。
「クリス先輩、貴族生まれでプライド高いからこんなとこで勝っちゃって大丈夫かなって」
「...まあ大丈夫だろ。なんかしてきたら返り討ちにしてやるよ」
「大丈夫かなあ...」
ヘーキヘーキ。大丈夫だろ。
「リック君、明日の他学年交流会の競技はどれに出るか決めたかい?」
「ん?他学年交流会?なんだそりゃ」
「今朝前夜祭に出ていただろう。あれは明日の大会のためのデモンストレーションなのだ」
「へー。知らんかった」
「知らずに出ていたのか...」
「お前は何に出るか決めたのか?」
「俺は射撃だ。2チームで既定の数の的を狙うのだ。去年はこのクラスが優勝したんだぞ」
「ほ~。てか何個競技があんのよ?」
「4つだな。俺が出る射撃と、障害物競走、今朝君がやった決闘と今年から追加された精密調整だな」
割とあるんだな。勝手がわからない競技はやりたくないし、決闘かな。
「去年は決闘で一回戦敗退しているのだ。期待のホープのリック君に出てもらえるとありがたいのだが...」
「ああ、いいよ。ほかの競技よくわかんないし」
「本当か!ありがとうリック君!」
会話を聞きつけたのか、周りもざわつき始める。
「転校生出るのか?」「出るみたいだな」「クリス先輩に勝ったし、期待できるよな」
パっと見るとハルが駆け寄ってきた。
「ほんとに大丈夫なの?クリスさん怒ってないかな?」
「大丈夫だろう。プライドのある先輩だ。おかしなことはせんだろう」
「うん...」
ハルはしっくり来ていないようだった。
「では、エントリーは"決闘"でよろしいですね」
「ああ」
実行委員会に参加希望書を出しに行った。いやがらせかってくらい二年の教室から遠い。二年が三階に教室があるのに対して、生徒会室が一階にあるのだ。なんで一年は生徒会の仕事ないのに一階にあんのや。
「ところで、精密調整は今年から追加されたって聞いたんだが、なんでまた?」
「あら?知りませんか?昨年アダムさんが」
「...またあいつか」
「開始1.2秒で炎で全部倒してしまって、競技自体が成立しなくなったのでアダムさんでは何もできない競技を追加したんです。競技への参加は強制ではありませんし、生徒の士気が下がるとこちらとしては企画倒れですので」
「うちのアダムが迷惑かけたようで...」
運営委員会の女の子は苦笑いを浮かべた。
ところでため口でよかったのか?三年生だったらどうしよ。
「――今朝といい、なめやがって」
その声は俺には聞こえなかった。
「いやあ転校生君、前夜祭に協力してくれてありがとう」
「礼には及びませんよ。僕も新しい戦術を試したいところだったのでね」
「この僕が実験台扱いか...まあいいだろう。転校初日に誘拐魔を捕まえた君の実力、見せてみたまえ。まあ、前年度優勝者の僕にはかなわないだろうけどね」
30秒後
「...クリス・U・クレバー場外。勝者、リック・ニュートン」
審判の声が響く。
「このっ...この僕が後輩なんかに...たった数十秒で...」
クリス先輩の顔に苦悶が浮かぶ。
「ありがと先輩。いい実践投入の練習ができましたよ」
「この僕がからくりがわからないままやられるなんて...」
「リック君!!」
ハルが駆け寄ってきた。
「お疲れ」
「おう。ありがと」
「ところで、大丈夫なの?」
「何が?」
ハルがクリス先輩のほうを見る。
「クリス先輩、貴族生まれでプライド高いからこんなとこで勝っちゃって大丈夫かなって」
「...まあ大丈夫だろ。なんかしてきたら返り討ちにしてやるよ」
「大丈夫かなあ...」
ヘーキヘーキ。大丈夫だろ。
「リック君、明日の他学年交流会の競技はどれに出るか決めたかい?」
「ん?他学年交流会?なんだそりゃ」
「今朝前夜祭に出ていただろう。あれは明日の大会のためのデモンストレーションなのだ」
「へー。知らんかった」
「知らずに出ていたのか...」
「お前は何に出るか決めたのか?」
「俺は射撃だ。2チームで既定の数の的を狙うのだ。去年はこのクラスが優勝したんだぞ」
「ほ~。てか何個競技があんのよ?」
「4つだな。俺が出る射撃と、障害物競走、今朝君がやった決闘と今年から追加された精密調整だな」
割とあるんだな。勝手がわからない競技はやりたくないし、決闘かな。
「去年は決闘で一回戦敗退しているのだ。期待のホープのリック君に出てもらえるとありがたいのだが...」
「ああ、いいよ。ほかの競技よくわかんないし」
「本当か!ありがとうリック君!」
会話を聞きつけたのか、周りもざわつき始める。
「転校生出るのか?」「出るみたいだな」「クリス先輩に勝ったし、期待できるよな」
パっと見るとハルが駆け寄ってきた。
「ほんとに大丈夫なの?クリスさん怒ってないかな?」
「大丈夫だろう。プライドのある先輩だ。おかしなことはせんだろう」
「うん...」
ハルはしっくり来ていないようだった。
「では、エントリーは"決闘"でよろしいですね」
「ああ」
実行委員会に参加希望書を出しに行った。いやがらせかってくらい二年の教室から遠い。二年が三階に教室があるのに対して、生徒会室が一階にあるのだ。なんで一年は生徒会の仕事ないのに一階にあんのや。
「ところで、精密調整は今年から追加されたって聞いたんだが、なんでまた?」
「あら?知りませんか?昨年アダムさんが」
「...またあいつか」
「開始1.2秒で炎で全部倒してしまって、競技自体が成立しなくなったのでアダムさんでは何もできない競技を追加したんです。競技への参加は強制ではありませんし、生徒の士気が下がるとこちらとしては企画倒れですので」
「うちのアダムが迷惑かけたようで...」
運営委員会の女の子は苦笑いを浮かべた。
ところでため口でよかったのか?三年生だったらどうしよ。
「――今朝といい、なめやがって」
その声は俺には聞こえなかった。
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めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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