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3章 職業体験…おお、学校っぽい! でも俺が行く職場って…
5話 推理
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「だからえっと...その犯人がその喫茶店でどんなことをしていたかとかは聞いていませんか?」
「おう。きいたぜ。その容疑者は『コップを落として割ってしまった』らしい」
「では、その容疑者はわざとコップを落としたことになります。その場にいた全員にアリバイを証明してもらうために」
「なるほどな。じゃあどうやったら2か所に同時に現れることができるんだ?」
「えっとそれは...」
「ねえリック君」
「どうしたんですか」
「今から質問するけど、全部YESで答えてね」
「わかりました」
「他人を分身させる人は存在する?」
「はい」
「その人はこの事件に関与してる?」
「はい」
「目撃があった時刻、喫茶店に容疑者本体は存在していた?」
「はい」
「うん。ありがと」
「なんなんですか?」
「今君にした質問は、君は知らなくても質問だから君が嘘をつけば僕にはわかるんだ。だから、今思考上で確かめられる事実として僕の魔法で審議を調べたのさ」
なるほど。
「裏どりは自警団側でよろしくね」
「うっ、毎度のことだ。わかってる」
「で、どれが嘘でどれが本当だったんですか?」
「言いにくいんだけど、2番目以外が本当...」
「それで何がわかったんですか?」
俺がそういうと、ルークは目をそらした。
「まさかルークさん...」
「僕の中ではもう迷宮入りだよ...」
「...僕に考えがあります」
「なんだいリックくん...」
「よく聞いてください。その時刻、犯人本体は喫茶店に存在していました」
「今のは嘘...うん?今のが嘘ってことは、今犯人だと思ってる人は犯人じゃないってことかい?」
「おいまてまて、話が読めないんだが。同じ内容でなんで真偽がわかれるんだよ」
「ポイントは犯人と容疑者です」
「おんなじじゃないのか?」
「いいえ。犯人は犯行をした人。容疑者は犯行の疑いがある人」
「つまり、喫茶店にいた奴は犯行をしたやつとは別人やったってことか?」
「そうなります」
「そのうえで、分身させる魔法を使うものは関与していないから、分身以外の方法で喫茶店にいる人に存在を知らせたことになります」
「それはどうにかなりそうだけど。いったいどんな能力なのかな?」
「あくまで俺の仮定ありきの推測ですが...」
俺の推理はこうだ。
仮定:犯人は「物体に別の見た目を投影する」ことができる。
容疑者は喫茶店で本当に偶然コップを割ってしまった。それに対し犯人は、容疑者を自分に投影して犯行に及んだ。すると、容疑者は同時に犯行現場と喫茶店で目撃されることになる。つまり犯人は容疑者に何らかの恨みを持っているか少なくとも容疑者のことを知っている人物で、物体に別の物体の見た目を投影できる能力を持っている人物になる。
「ほっほー、面白い推理やんけ。でも自分で言ったこと自分で覆すとはな」
「すいません...」
「いや、自分の否を認めるのは簡単にできんよ。なあルーク、これで決まりじゃねえか?」
ルークは難しい顔をして考え込んでいる。
「犯人と容疑者が仲間って線はないの?」
「はい。それだとわざわざ自分の格好をさせる意味がありませんから」
「そうだね。まあ及第点かな」
「...お前最初からわかっとったやろ」
「べつにい?」
「ウソわかる魔法は使えんけど今のはわかるぞ!わかっとるんなら早く言えや!」
そういってルークに掴みかかった。大の大人がじゃれあってんの、なんか変だな。
しばらく揉みあって、気が済んだか金を渡してこちらを向いた。
「じゃ、リックだったな。ありがとな。お元気で」
「はい。またいつか」
俺と挨拶を交わして去っていった。
ドアが閉まると、代金が入った封筒を机の上に立ててルークがはしゃぎだす。
「やったー。特に働かずにお金が手に入ったぞー。これで2週間生活できる」
「...どこでわかったんですか」
代金を入れた袋が自立するほど分厚いのと、それを2週間で使い切るということは突っ込まずに引っかかったことを尋ねる。
「うーん、事件詳細を聞いてたあたりかなあ」
「同じことを俺も聞いてましたけど...あれで何がわかるんですか」
「だって僕嘘はわかるもん。『犯人と同じ人間を喫茶店で見た』って証言が嘘だったのがわかってたから、なんとなくそうかなあって」
「...なるほど」
「説明も面倒だし、君も職業体験に来てるから探偵ごっこしてもらおうと思って」
「そうですか」
「何か言いたいことでも?」
「めんどくさい人だって言われません?」
「誉め言葉だね」
「言われるんですね」
「おう。きいたぜ。その容疑者は『コップを落として割ってしまった』らしい」
「では、その容疑者はわざとコップを落としたことになります。その場にいた全員にアリバイを証明してもらうために」
「なるほどな。じゃあどうやったら2か所に同時に現れることができるんだ?」
「えっとそれは...」
「ねえリック君」
「どうしたんですか」
「今から質問するけど、全部YESで答えてね」
「わかりました」
「他人を分身させる人は存在する?」
「はい」
「その人はこの事件に関与してる?」
「はい」
「目撃があった時刻、喫茶店に容疑者本体は存在していた?」
「はい」
「うん。ありがと」
「なんなんですか?」
「今君にした質問は、君は知らなくても質問だから君が嘘をつけば僕にはわかるんだ。だから、今思考上で確かめられる事実として僕の魔法で審議を調べたのさ」
なるほど。
「裏どりは自警団側でよろしくね」
「うっ、毎度のことだ。わかってる」
「で、どれが嘘でどれが本当だったんですか?」
「言いにくいんだけど、2番目以外が本当...」
「それで何がわかったんですか?」
俺がそういうと、ルークは目をそらした。
「まさかルークさん...」
「僕の中ではもう迷宮入りだよ...」
「...僕に考えがあります」
「なんだいリックくん...」
「よく聞いてください。その時刻、犯人本体は喫茶店に存在していました」
「今のは嘘...うん?今のが嘘ってことは、今犯人だと思ってる人は犯人じゃないってことかい?」
「おいまてまて、話が読めないんだが。同じ内容でなんで真偽がわかれるんだよ」
「ポイントは犯人と容疑者です」
「おんなじじゃないのか?」
「いいえ。犯人は犯行をした人。容疑者は犯行の疑いがある人」
「つまり、喫茶店にいた奴は犯行をしたやつとは別人やったってことか?」
「そうなります」
「そのうえで、分身させる魔法を使うものは関与していないから、分身以外の方法で喫茶店にいる人に存在を知らせたことになります」
「それはどうにかなりそうだけど。いったいどんな能力なのかな?」
「あくまで俺の仮定ありきの推測ですが...」
俺の推理はこうだ。
仮定:犯人は「物体に別の見た目を投影する」ことができる。
容疑者は喫茶店で本当に偶然コップを割ってしまった。それに対し犯人は、容疑者を自分に投影して犯行に及んだ。すると、容疑者は同時に犯行現場と喫茶店で目撃されることになる。つまり犯人は容疑者に何らかの恨みを持っているか少なくとも容疑者のことを知っている人物で、物体に別の物体の見た目を投影できる能力を持っている人物になる。
「ほっほー、面白い推理やんけ。でも自分で言ったこと自分で覆すとはな」
「すいません...」
「いや、自分の否を認めるのは簡単にできんよ。なあルーク、これで決まりじゃねえか?」
ルークは難しい顔をして考え込んでいる。
「犯人と容疑者が仲間って線はないの?」
「はい。それだとわざわざ自分の格好をさせる意味がありませんから」
「そうだね。まあ及第点かな」
「...お前最初からわかっとったやろ」
「べつにい?」
「ウソわかる魔法は使えんけど今のはわかるぞ!わかっとるんなら早く言えや!」
そういってルークに掴みかかった。大の大人がじゃれあってんの、なんか変だな。
しばらく揉みあって、気が済んだか金を渡してこちらを向いた。
「じゃ、リックだったな。ありがとな。お元気で」
「はい。またいつか」
俺と挨拶を交わして去っていった。
ドアが閉まると、代金が入った封筒を机の上に立ててルークがはしゃぎだす。
「やったー。特に働かずにお金が手に入ったぞー。これで2週間生活できる」
「...どこでわかったんですか」
代金を入れた袋が自立するほど分厚いのと、それを2週間で使い切るということは突っ込まずに引っかかったことを尋ねる。
「うーん、事件詳細を聞いてたあたりかなあ」
「同じことを俺も聞いてましたけど...あれで何がわかるんですか」
「だって僕嘘はわかるもん。『犯人と同じ人間を喫茶店で見た』って証言が嘘だったのがわかってたから、なんとなくそうかなあって」
「...なるほど」
「説明も面倒だし、君も職業体験に来てるから探偵ごっこしてもらおうと思って」
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めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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