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4章 友達と遊びに行くってのも久々かもな。でも嫌な予感…
1話 出発
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ゴンゴンゴン
早朝に、ドアをたたく音がした。昨日もこんなんあったような気がする。でも、今回は起きている。
前々から計画していたことだったからだ。発端は昨日、アダムが職業体験先で旅行券をもらってきたのが始まりだった。二人分もらったらしいのだが、あと一人分は自警団側で出してくれることになったらしい。申し訳ないが、ご厚意には甘えようということで三人で旅行に行こうとなったようだ。
「リックくーん、迎えに来たよー」
その声はハルか。こっちも準備はしている。
「おう、今行く」
パカラッパカラッパカラッ
馬の足音がした。いやな予感もした。
玄関を出ると、玄関の前にハル、その向こうに馬車に乗ったアダムともう一人知らない女性が見えた。
「いやな予感的中か...」
「やあリック君、この人に誘われて今日は遊びに行くのだ。行こうではないか」
隣の人が笑顔で手を振っている。
なんか事件が起きるぞ...
だんだんと、その予感も敏感になっているようで少し顔をしかめてしまった俺だった。
「この人が今回1泊2日に招待してくれたアリア・ド・グレアムさんだ」
「ふふ。よろしくね」
見た目は優しそうなお姉さんといった感じだ。
「この人は俺が行った自警団の団長なんだ」
「そうなの。特殊戦闘用の部署で、あまり駆り出されることはないのでこうやって遊んでるんだ」
大丈夫かそれ...町が平和ってことでいいのか。
「でもなんでまたいきなり旅行になんて?」
「俺とアリアさんが昔からの知り合いでな」
「年が離れた従姉弟になるのかな」
ほ~。
「ペアの旅行券をもらったんだ、うちの男衆は独り身ばっかで誰も欲しがらなかったから、そこの女の子とリック君で使ってもらえたらなって」
アダムの分は出してくれたのか。
「それはまた、ありがとうございます」
「これはこれは礼儀正しくどうも。馬車をもう一台用意してあるから、あのの子と乗って」
「ああ、ありがとうございます」
よく見ると、二人が乗っている馬車の後ろにもう一台馬車(馬なし)が連結してあった。
馬の力すげえな。
「じゃあ乗ろうか、ハル」
「うっうん」
こうして馬車に揺られ、四人旅が始まった。
「うみだあああらああああああ!」
俺は柄にもなくはしゃいでいた。何を隠そう地元は群馬なもんで、海にはあまり縁がないのだ。
「リック君、海好きなの?」
「前住んでたとこには海なかったからな」
「リック君、前の記憶はないって...」
「あっ」
口が滑った。
「記憶が戻ってるんだね!?早く思い出すといいね!」
あっぶねえ。
「二人とももう楽しそうではないか。今アリアさんが着替えているからしばし待ってくれ!」
「お待たせ~」
アリアさんはパラソルを担いで浜辺でくつろぐ準備万端といった感じで現れた。サングラス完備。
「では、遊びつくすぞ!」
アダムも十分にはしゃいでいるようだった。
「いや~遊んだ遊んだ」
「リック君があんなにはしゃぐの初めて見たよ」
「まったくだ。まさか砂浜の中から現れるとは」
「ははっ、透過魔法だからな」
「かくれんぼでは最強だな」
「物の中って酸素届かねえんだよ...」
「おっ、意外な弱点だな」
そいうことで、シャワーを浴びることにした。俺は透過すれば水滴が落ちるから本当は浴びなくてもよいのだけれど、気分というものがあるので浴びることにした。
パァン
その時、発砲音がした。この世界にも銃があるのか。そんなことより、どこだ?どこからどこが撃たれた?
シャワー室から出て、水着のまま音がしたほうに見ると、アリアさんがいた。宿が砂浜から一段上がったところにあり、20段くらいの階段で降りるくらいの高低差がある。なので少し遠くに見えたが、こちらとは反対側のほうを向いているのがわかった。
「何があったんだ...?一体...」
するとこちらに気が付いたのか、アリアさんが俺のほうを見て話しかけてきた。
「何も聞かずに宿に入って!二人も宿に入れて!」
何かただならない雰囲気を感じ、二人を呼びに行くことにした。
早朝に、ドアをたたく音がした。昨日もこんなんあったような気がする。でも、今回は起きている。
前々から計画していたことだったからだ。発端は昨日、アダムが職業体験先で旅行券をもらってきたのが始まりだった。二人分もらったらしいのだが、あと一人分は自警団側で出してくれることになったらしい。申し訳ないが、ご厚意には甘えようということで三人で旅行に行こうとなったようだ。
「リックくーん、迎えに来たよー」
その声はハルか。こっちも準備はしている。
「おう、今行く」
パカラッパカラッパカラッ
馬の足音がした。いやな予感もした。
玄関を出ると、玄関の前にハル、その向こうに馬車に乗ったアダムともう一人知らない女性が見えた。
「いやな予感的中か...」
「やあリック君、この人に誘われて今日は遊びに行くのだ。行こうではないか」
隣の人が笑顔で手を振っている。
なんか事件が起きるぞ...
だんだんと、その予感も敏感になっているようで少し顔をしかめてしまった俺だった。
「この人が今回1泊2日に招待してくれたアリア・ド・グレアムさんだ」
「ふふ。よろしくね」
見た目は優しそうなお姉さんといった感じだ。
「この人は俺が行った自警団の団長なんだ」
「そうなの。特殊戦闘用の部署で、あまり駆り出されることはないのでこうやって遊んでるんだ」
大丈夫かそれ...町が平和ってことでいいのか。
「でもなんでまたいきなり旅行になんて?」
「俺とアリアさんが昔からの知り合いでな」
「年が離れた従姉弟になるのかな」
ほ~。
「ペアの旅行券をもらったんだ、うちの男衆は独り身ばっかで誰も欲しがらなかったから、そこの女の子とリック君で使ってもらえたらなって」
アダムの分は出してくれたのか。
「それはまた、ありがとうございます」
「これはこれは礼儀正しくどうも。馬車をもう一台用意してあるから、あのの子と乗って」
「ああ、ありがとうございます」
よく見ると、二人が乗っている馬車の後ろにもう一台馬車(馬なし)が連結してあった。
馬の力すげえな。
「じゃあ乗ろうか、ハル」
「うっうん」
こうして馬車に揺られ、四人旅が始まった。
「うみだあああらああああああ!」
俺は柄にもなくはしゃいでいた。何を隠そう地元は群馬なもんで、海にはあまり縁がないのだ。
「リック君、海好きなの?」
「前住んでたとこには海なかったからな」
「リック君、前の記憶はないって...」
「あっ」
口が滑った。
「記憶が戻ってるんだね!?早く思い出すといいね!」
あっぶねえ。
「二人とももう楽しそうではないか。今アリアさんが着替えているからしばし待ってくれ!」
「お待たせ~」
アリアさんはパラソルを担いで浜辺でくつろぐ準備万端といった感じで現れた。サングラス完備。
「では、遊びつくすぞ!」
アダムも十分にはしゃいでいるようだった。
「いや~遊んだ遊んだ」
「リック君があんなにはしゃぐの初めて見たよ」
「まったくだ。まさか砂浜の中から現れるとは」
「ははっ、透過魔法だからな」
「かくれんぼでは最強だな」
「物の中って酸素届かねえんだよ...」
「おっ、意外な弱点だな」
そいうことで、シャワーを浴びることにした。俺は透過すれば水滴が落ちるから本当は浴びなくてもよいのだけれど、気分というものがあるので浴びることにした。
パァン
その時、発砲音がした。この世界にも銃があるのか。そんなことより、どこだ?どこからどこが撃たれた?
シャワー室から出て、水着のまま音がしたほうに見ると、アリアさんがいた。宿が砂浜から一段上がったところにあり、20段くらいの階段で降りるくらいの高低差がある。なので少し遠くに見えたが、こちらとは反対側のほうを向いているのがわかった。
「何があったんだ...?一体...」
するとこちらに気が付いたのか、アリアさんが俺のほうを見て話しかけてきた。
「何も聞かずに宿に入って!二人も宿に入れて!」
何かただならない雰囲気を感じ、二人を呼びに行くことにした。
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ありがとうございます💞
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