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Ⅷ 遭遇
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「上の人たち...なんだろう。知っちゃいけないことなのかな...赤城さんは僕に謎しか残さない...」
シュウは地下駐車場の入り口に立ち尽くしていた。
「おーい敵さーん...って、返事するわけないか...はは」
「ふしゅー...」
「えっ?」
シュウは、隠れていると思っていた敵が返事をするような声が聞こえたことに驚きを隠せなかった。
「罠かもしれない...でも知能はないって...行ってみよう」
シュウは、敵の知能の低さを信じることにした。
「おーい...」
自分の声が地下の空間にこだまする。
「ふしゅるるる...」
また声がしている。近い。すぐ近く、まるで...
「目の前にいるような...」
そうつぶやいた瞬間、目の前に顔が現れた。不気味な仮面、右半分が真っ白の顔に黒の円が目の位置に、左半分は黒の顔に白の円が目の位置に描かれている。
「え...死ん...」
次の瞬間、敵が真横に吹っ飛んだ。反射的にエンの尾で殴ったのだ。
「前回はこれで倒せたんだけど...前回のは尾が進行中だったから弱かったのかな...」
「ふっしゅるるる...」
仮面の敵は笑っている、ような気がした。
「ふしゅ...」
仮面の敵は風景に溶け込むように消えていく。
「これは、普通の人工尾じゃない!」
シュウはどこからでも対応するために、構える。上半身を倒し、かがんで尾が上に来るポーズ。どの角度にも尾が最短で到達できる状態。
「視界には頼るな...でも視界に映ったらすぐに攻撃だ...」
緊張が走る。地下駐車場、たった一人、一人ではないがもう一人は人じゃない。
「見えた!」
シュウには空間にゆがみが見えた。ここぞとばかりにシュウの尾で突き刺す。
「あれ...?」
尾は空を切った。
「いない...」
「ふしゅるるるる」
背後から声がした。とっさにエンの尾を盾にする。人一人包むとは言わないが、十分攻撃を防ぐ大きさだ。
「危ない...エンからもらったこの尾、いつも僕を守ってくれてる」
シュウはその尾に触れた。温かみを感じる。
「見えなくなる敵じゃなかったのか...?今のは一体...」
「ふしゅ、るるるるる」
エンの尾越しに敵が見える。
「お前はどこにいるんだ...その前に、本当に死んでいるのか?その尾、まるで...だって僕とエンの尾は白とグレー...銀?で色も違うんだ。お前の尾は、ほかの人工尾とは全然違うじゃないか...」
仮面の敵の尾は、人工尾とは一線を画すものだった。真っ黒で、靄が出ているような、怪しげなデザイン。
「ふしゅるる...」
「君のは人工尾じゃないな...死んでいるようには感じられない。新しい人工尾...?」
「ふしゅるるる...るるる」
仮面の敵はそのまま姿を消した。
「消えた...?おーい...返事はもうしないか...」
シュウは完全に敵を見失った。
「あの...もしもし」
―――おうシュウか。倒したのか?
「あの...それが、逃げられてしまいまして」
―――あ~やっぱそうなったか。
「やっぱりって?」
―――あいつ、監視カメラでとらえたんだが、尾の形がな。
「変でした。モヤみたいな、煙みたいな...」
―――そうか。監視カメラの画質が悪くて細かくは見えなかったんだが、色が違うんで心配だったんだよな。
「はぁ...」
―――なんか変わったことでもあったか?
「えっと...」
―――なんかあったんだな?
「急に現れて、急に消えました」
―――透明人間...厄介だな。もう追えないか?
「すいません...」
―――わかった。帰ってこい。話は署で聞こう。
赤城から電話が切られた。
シュウは地下駐車場の入り口に立ち尽くしていた。
「おーい敵さーん...って、返事するわけないか...はは」
「ふしゅー...」
「えっ?」
シュウは、隠れていると思っていた敵が返事をするような声が聞こえたことに驚きを隠せなかった。
「罠かもしれない...でも知能はないって...行ってみよう」
シュウは、敵の知能の低さを信じることにした。
「おーい...」
自分の声が地下の空間にこだまする。
「ふしゅるるる...」
また声がしている。近い。すぐ近く、まるで...
「目の前にいるような...」
そうつぶやいた瞬間、目の前に顔が現れた。不気味な仮面、右半分が真っ白の顔に黒の円が目の位置に、左半分は黒の顔に白の円が目の位置に描かれている。
「え...死ん...」
次の瞬間、敵が真横に吹っ飛んだ。反射的にエンの尾で殴ったのだ。
「前回はこれで倒せたんだけど...前回のは尾が進行中だったから弱かったのかな...」
「ふっしゅるるる...」
仮面の敵は笑っている、ような気がした。
「ふしゅ...」
仮面の敵は風景に溶け込むように消えていく。
「これは、普通の人工尾じゃない!」
シュウはどこからでも対応するために、構える。上半身を倒し、かがんで尾が上に来るポーズ。どの角度にも尾が最短で到達できる状態。
「視界には頼るな...でも視界に映ったらすぐに攻撃だ...」
緊張が走る。地下駐車場、たった一人、一人ではないがもう一人は人じゃない。
「見えた!」
シュウには空間にゆがみが見えた。ここぞとばかりにシュウの尾で突き刺す。
「あれ...?」
尾は空を切った。
「いない...」
「ふしゅるるるる」
背後から声がした。とっさにエンの尾を盾にする。人一人包むとは言わないが、十分攻撃を防ぐ大きさだ。
「危ない...エンからもらったこの尾、いつも僕を守ってくれてる」
シュウはその尾に触れた。温かみを感じる。
「見えなくなる敵じゃなかったのか...?今のは一体...」
「ふしゅ、るるるるる」
エンの尾越しに敵が見える。
「お前はどこにいるんだ...その前に、本当に死んでいるのか?その尾、まるで...だって僕とエンの尾は白とグレー...銀?で色も違うんだ。お前の尾は、ほかの人工尾とは全然違うじゃないか...」
仮面の敵の尾は、人工尾とは一線を画すものだった。真っ黒で、靄が出ているような、怪しげなデザイン。
「ふしゅるる...」
「君のは人工尾じゃないな...死んでいるようには感じられない。新しい人工尾...?」
「ふしゅるるる...るるる」
仮面の敵はそのまま姿を消した。
「消えた...?おーい...返事はもうしないか...」
シュウは完全に敵を見失った。
「あの...もしもし」
―――おうシュウか。倒したのか?
「あの...それが、逃げられてしまいまして」
―――あ~やっぱそうなったか。
「やっぱりって?」
―――あいつ、監視カメラでとらえたんだが、尾の形がな。
「変でした。モヤみたいな、煙みたいな...」
―――そうか。監視カメラの画質が悪くて細かくは見えなかったんだが、色が違うんで心配だったんだよな。
「はぁ...」
―――なんか変わったことでもあったか?
「えっと...」
―――なんかあったんだな?
「急に現れて、急に消えました」
―――透明人間...厄介だな。もう追えないか?
「すいません...」
―――わかった。帰ってこい。話は署で聞こう。
赤城から電話が切られた。
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