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番外編 SS 2「魔王の名前」
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「ユズリハ!」
扉が勢いよく開け放たれ、魔王がずかずかとユズリハの部屋に入ってきた。
ソファーで優雅にティータイムを満喫していたユズリハは、無言でカップを置く。
「我は大事なことに気付いたぞ! ……ん? どうした、ユズリハ。手が震えておるぞ、寒いのか?」
「怒ってるのよ!」
こんなやり取りは、もう何度目だろうか。
はっ倒してやりたくて、わなわなと拳を震わせるが、当の魔王はきょとんとしている。
「なぜ怒っておるのだ?」
「部屋に入る時は、ノックしてって、何度言ったら分かるのよ」
「ああ、すまぬ。だが、我はユズリハの怒った顔も好きなのだ。その顔が見られるのであれば、我はノックをせず、何度でもユズリハの部屋へ参ろうぞ」
「つまみ出していい?」
「ふ……つれないな、ユズリハは」
「……ねぇ。さっきから、私の名前を連呼してる気がするんだけど、気のせい?」
「ああ、気付いたか」
ユズリハの指摘に、魔王は嬉しそうにする。
「我も気付いたのだ、そなたに名があることに」
「……は?」
「つまりだ。我はそなたの名を、呼んでいなかったように思うのだ」
……言われてみれば、魔王の口から名前で呼ばれたことはなかった……かもしれない。
姫、そなた。そこに、結婚してからは「我が妃」が加わったくらいのバリエーションだ。
「そう……だったかしら」
「なんだ、ユズリハ。我に名を呼ばれて嬉しくはないのか?」
「べつに……」
意識したとたん、何だか落ち着かない気持ちになり、ユズリハはわざと素っ気なく答える。
「ふむ」
魔王は顎に手をやると、そのままユズリハの隣にすとんと腰を下ろした。
「え、なに」
急にソファーが狭くなったと思ったら、肩に腕がまわされ、強引に抱き寄せられる。
魔王の身体に凭れかかる形になり、ユズリハはじたばたともがいた。
「むう。そなたは、落ち着きがなさすぎるぞ」
「だ、誰のせ」
「――ユズリハ」
耳元で囁かれ、ユズリハの心臓がぴょんと跳ねた。
魔王が深紅の目をぱちりとさせる。
「なぜ逃げる?」
ユズリハは魔王の腕を振りほどき、脱兎のごとくソファーの端に避難していた。
「……は、恥ずかしいじゃない」
「何が恥ずかしいのだ、そなたにふさわしい可憐な名ではないか」
べつに、自分の名前を恥ずかしいと言っているわけではない。むしろ、自分の名前は気に入っている。
だが、どうしてだか、彼に名を呼ばれると胸のあたりがむずむずして妙な心地になる。
「あ、あなたは……名前を呼ぶ為にわざわざ私の部屋に来たわけ?」
ユズリハの言葉に、魔王は「おお」と手を叩いた。
「そうだが、そうではない」
「は? どっちよ。え、ちょっと、なに」
魔王は、座る位置をずらすようにして、にじり寄ってきた。
これ以上横にずれたら落ちてしまう。
「ねぇ、そんなにくっつか――」
「そなたに名があるように、我にも名があるのだ」
魔王は急に真顔になると、紅玉色の瞳を妖しく眇めた。
「ユズリハ……我の名を呼んではくれぬか?」
元々整った顔をしているが、真面目な顔になると魔性の魅力が加味され、美しさに凄みが増す。
瞬くことすら忘れ、ユズリハは思わず魅入ってしまうが、
「な、名前って……」
魔王の身体を両手で押し返しながら、あれ、と思う。
「ねぇ……」
「なんだ?」
「今更すぎるんだけど、私、あなたの名前……」
城のみんなは「魔王様」と呼んでいるし、ユズリハはユズリハで「あなた」としか呼んだことがない。
他の誰かに話す時も「あいつ」だったり「魔王」だったりだ。
魔王も言われて気付いたようで、
「おお、そうであったな。我はそなたに名を告げてはおらなんだ」
何故だか、にこにこと楽しそうにする。
嫌な予感しかしない笑顔だ。
「ふむ、そうだな。我の名は……」
名を告げるにしては些か妙な前置きに、ユズリハが胡散臭そうに見返すと、
「ダーリンだ」
魔王はとんでもない嘘をついた。
「………………は?」
「だから、我の名は、ダーリンだ」
舞台の台詞ばりのわざとらしさで、朗々と告げる。
「さぁ、ユズリハ。小鳥のさえずりのようなその愛らしい声で、我の名を呼んでおくれ」
「そそそそそんなふざけた名前の魔王が何処にいるのよ!? あ……あなたの名前はマオウでしょ!? マオウ!!」
「……そんなふざけた名の魔王が何処におるのだ」
ユズリハはふいっと視線を逸らす。
「とにかく……。私はそんな嘘っぱちな名前、絶対に呼んでやらないわよ」
「なぜ嘘だと思うのだ。我の名は、ダーリン・スウィート・ハートだ」
ユズリハは噴き出した。
この男、本気で言っているのか……。
「……殴っていい?」
「フルネームで呼べとは言わぬ」
「ちょっと、人の話聞きなさいよ」
「ダーリンでも、何なら、スウィートハートでも」
「全部却下よ!!」
ユズリハが顔を真っ赤にさせて叫ぶと、魔王は堪えきれないとばかりに笑い出した。
「そなたは、本当に見ていて飽きぬな。その怒った顔がまた愛らしくて、我はついいじめてしまうのだぞ?」
涙が出そうなほど笑う魔王を見て、ユズリハも違う意味で涙目になる。
「そうやって、あなたは、いっつも私をからかって~っ」
「あなた、ではなく、名前で呼んで欲しいのだがな」
「そんなこと言って、ちゃんと教えてくれないじゃない!」
睨めつけてやると、魔王はさらぬ顔で言う。
「ふむ。教えたら、呼んでくれるのだな」
「え? ええ……」
勢いで言ってしまってから、あれ、と思う。
この流れは既視感がないか。
魔王は、ふ……と人の悪い笑みを浮かべた。
肩から滑り落ちたユズリハの髪をしなやかな指がすくい上げ、口づける。
「言質はとったぞ?」
紅玉色の瞳が、意地悪げにユズリハを見る。
「う……っ、わ、分かったわよ」
ユズリハは観念した。
「ちゃんと教えてくれたら、呼んであげるから……っ」
恥ずかしそうに言うユズリハの耳に、魔王は、つと顔を寄せた。
「我の名は……」
どきりとした瞬間、魔王の吐息が耳にかかる。
「……エンジュ・ルシェルフル」
「エン……ジュ?」
耳元で囁かれた名を、ユズリハはゆっくりと音にした。
花が開くように、魔王――エンジュの顔に笑みが広がる。ユズリハの方が照れくさくなるほどの満面の笑みだ。
「もう一度、呼んではくれぬか?」
「エン……ジュ……」
「もう一度だ」
「エン……ジュ?」
「なぜ疑問形なのだ、もう一度」
「エン……って、意味もなく呼ばせないでよね!?」
「うん?」
鼻先に接吻される。
「ちょっと、話聞いて――」
ユズリハの言葉を攫うように、エンジュはユズリハの身体をすっぽりと抱きしめた。
「ユズリハ……」
艶めいた声で、甘く囁かれる。
心臓が跳ね上がるが、先程逃げたせいか、今度はがっちりと拘束されてしまい、逃げられない。
「ユズリハ、ユズリハ、ユズリハ……」
それをいいことに、エンジュはユズリハの名を何度も呼ぶ。まるで、これまで呼ばなかった分を取り戻すかのように……
「ねえ、ちょっと……」
「ん、どうした、ユズリハ」
「その……あまり意味もなく呼ばないで欲しいんだけど」
エンジュは心外そうにする。
「意味ならあるではないか。そなたの、その照れた顔が見られるからな」
ユズリハの赤くなった顔が、更にまた赤くなった。
「熟れたトマトのようではないか、ん?」
「くやしい……」
「何がくやしいのだ、ユズリハ」
エンジュはユズリハの真っ赤な顔を堪能するかのように、もう一度名を呼んだ。
どうやら、「ノックをしない」の他に「ユズリハの名を呼ぶ」が、彼の楽しみの一つとなってしまったようだ。
「いつか泣かせてやる……」
「何か言ったか?」
「……なんでもないわよ、バカ」
小さく呟かれた愛情のこもった「バカ」に、エンジュは笑う。
ユズリハの顎を指先で上向け、その唇を優しくふさいだ……――
~おしまい~
扉が勢いよく開け放たれ、魔王がずかずかとユズリハの部屋に入ってきた。
ソファーで優雅にティータイムを満喫していたユズリハは、無言でカップを置く。
「我は大事なことに気付いたぞ! ……ん? どうした、ユズリハ。手が震えておるぞ、寒いのか?」
「怒ってるのよ!」
こんなやり取りは、もう何度目だろうか。
はっ倒してやりたくて、わなわなと拳を震わせるが、当の魔王はきょとんとしている。
「なぜ怒っておるのだ?」
「部屋に入る時は、ノックしてって、何度言ったら分かるのよ」
「ああ、すまぬ。だが、我はユズリハの怒った顔も好きなのだ。その顔が見られるのであれば、我はノックをせず、何度でもユズリハの部屋へ参ろうぞ」
「つまみ出していい?」
「ふ……つれないな、ユズリハは」
「……ねぇ。さっきから、私の名前を連呼してる気がするんだけど、気のせい?」
「ああ、気付いたか」
ユズリハの指摘に、魔王は嬉しそうにする。
「我も気付いたのだ、そなたに名があることに」
「……は?」
「つまりだ。我はそなたの名を、呼んでいなかったように思うのだ」
……言われてみれば、魔王の口から名前で呼ばれたことはなかった……かもしれない。
姫、そなた。そこに、結婚してからは「我が妃」が加わったくらいのバリエーションだ。
「そう……だったかしら」
「なんだ、ユズリハ。我に名を呼ばれて嬉しくはないのか?」
「べつに……」
意識したとたん、何だか落ち着かない気持ちになり、ユズリハはわざと素っ気なく答える。
「ふむ」
魔王は顎に手をやると、そのままユズリハの隣にすとんと腰を下ろした。
「え、なに」
急にソファーが狭くなったと思ったら、肩に腕がまわされ、強引に抱き寄せられる。
魔王の身体に凭れかかる形になり、ユズリハはじたばたともがいた。
「むう。そなたは、落ち着きがなさすぎるぞ」
「だ、誰のせ」
「――ユズリハ」
耳元で囁かれ、ユズリハの心臓がぴょんと跳ねた。
魔王が深紅の目をぱちりとさせる。
「なぜ逃げる?」
ユズリハは魔王の腕を振りほどき、脱兎のごとくソファーの端に避難していた。
「……は、恥ずかしいじゃない」
「何が恥ずかしいのだ、そなたにふさわしい可憐な名ではないか」
べつに、自分の名前を恥ずかしいと言っているわけではない。むしろ、自分の名前は気に入っている。
だが、どうしてだか、彼に名を呼ばれると胸のあたりがむずむずして妙な心地になる。
「あ、あなたは……名前を呼ぶ為にわざわざ私の部屋に来たわけ?」
ユズリハの言葉に、魔王は「おお」と手を叩いた。
「そうだが、そうではない」
「は? どっちよ。え、ちょっと、なに」
魔王は、座る位置をずらすようにして、にじり寄ってきた。
これ以上横にずれたら落ちてしまう。
「ねぇ、そんなにくっつか――」
「そなたに名があるように、我にも名があるのだ」
魔王は急に真顔になると、紅玉色の瞳を妖しく眇めた。
「ユズリハ……我の名を呼んではくれぬか?」
元々整った顔をしているが、真面目な顔になると魔性の魅力が加味され、美しさに凄みが増す。
瞬くことすら忘れ、ユズリハは思わず魅入ってしまうが、
「な、名前って……」
魔王の身体を両手で押し返しながら、あれ、と思う。
「ねぇ……」
「なんだ?」
「今更すぎるんだけど、私、あなたの名前……」
城のみんなは「魔王様」と呼んでいるし、ユズリハはユズリハで「あなた」としか呼んだことがない。
他の誰かに話す時も「あいつ」だったり「魔王」だったりだ。
魔王も言われて気付いたようで、
「おお、そうであったな。我はそなたに名を告げてはおらなんだ」
何故だか、にこにこと楽しそうにする。
嫌な予感しかしない笑顔だ。
「ふむ、そうだな。我の名は……」
名を告げるにしては些か妙な前置きに、ユズリハが胡散臭そうに見返すと、
「ダーリンだ」
魔王はとんでもない嘘をついた。
「………………は?」
「だから、我の名は、ダーリンだ」
舞台の台詞ばりのわざとらしさで、朗々と告げる。
「さぁ、ユズリハ。小鳥のさえずりのようなその愛らしい声で、我の名を呼んでおくれ」
「そそそそそんなふざけた名前の魔王が何処にいるのよ!? あ……あなたの名前はマオウでしょ!? マオウ!!」
「……そんなふざけた名の魔王が何処におるのだ」
ユズリハはふいっと視線を逸らす。
「とにかく……。私はそんな嘘っぱちな名前、絶対に呼んでやらないわよ」
「なぜ嘘だと思うのだ。我の名は、ダーリン・スウィート・ハートだ」
ユズリハは噴き出した。
この男、本気で言っているのか……。
「……殴っていい?」
「フルネームで呼べとは言わぬ」
「ちょっと、人の話聞きなさいよ」
「ダーリンでも、何なら、スウィートハートでも」
「全部却下よ!!」
ユズリハが顔を真っ赤にさせて叫ぶと、魔王は堪えきれないとばかりに笑い出した。
「そなたは、本当に見ていて飽きぬな。その怒った顔がまた愛らしくて、我はついいじめてしまうのだぞ?」
涙が出そうなほど笑う魔王を見て、ユズリハも違う意味で涙目になる。
「そうやって、あなたは、いっつも私をからかって~っ」
「あなた、ではなく、名前で呼んで欲しいのだがな」
「そんなこと言って、ちゃんと教えてくれないじゃない!」
睨めつけてやると、魔王はさらぬ顔で言う。
「ふむ。教えたら、呼んでくれるのだな」
「え? ええ……」
勢いで言ってしまってから、あれ、と思う。
この流れは既視感がないか。
魔王は、ふ……と人の悪い笑みを浮かべた。
肩から滑り落ちたユズリハの髪をしなやかな指がすくい上げ、口づける。
「言質はとったぞ?」
紅玉色の瞳が、意地悪げにユズリハを見る。
「う……っ、わ、分かったわよ」
ユズリハは観念した。
「ちゃんと教えてくれたら、呼んであげるから……っ」
恥ずかしそうに言うユズリハの耳に、魔王は、つと顔を寄せた。
「我の名は……」
どきりとした瞬間、魔王の吐息が耳にかかる。
「……エンジュ・ルシェルフル」
「エン……ジュ?」
耳元で囁かれた名を、ユズリハはゆっくりと音にした。
花が開くように、魔王――エンジュの顔に笑みが広がる。ユズリハの方が照れくさくなるほどの満面の笑みだ。
「もう一度、呼んではくれぬか?」
「エン……ジュ……」
「もう一度だ」
「エン……ジュ?」
「なぜ疑問形なのだ、もう一度」
「エン……って、意味もなく呼ばせないでよね!?」
「うん?」
鼻先に接吻される。
「ちょっと、話聞いて――」
ユズリハの言葉を攫うように、エンジュはユズリハの身体をすっぽりと抱きしめた。
「ユズリハ……」
艶めいた声で、甘く囁かれる。
心臓が跳ね上がるが、先程逃げたせいか、今度はがっちりと拘束されてしまい、逃げられない。
「ユズリハ、ユズリハ、ユズリハ……」
それをいいことに、エンジュはユズリハの名を何度も呼ぶ。まるで、これまで呼ばなかった分を取り戻すかのように……
「ねえ、ちょっと……」
「ん、どうした、ユズリハ」
「その……あまり意味もなく呼ばないで欲しいんだけど」
エンジュは心外そうにする。
「意味ならあるではないか。そなたの、その照れた顔が見られるからな」
ユズリハの赤くなった顔が、更にまた赤くなった。
「熟れたトマトのようではないか、ん?」
「くやしい……」
「何がくやしいのだ、ユズリハ」
エンジュはユズリハの真っ赤な顔を堪能するかのように、もう一度名を呼んだ。
どうやら、「ノックをしない」の他に「ユズリハの名を呼ぶ」が、彼の楽しみの一つとなってしまったようだ。
「いつか泣かせてやる……」
「何か言ったか?」
「……なんでもないわよ、バカ」
小さく呟かれた愛情のこもった「バカ」に、エンジュは笑う。
ユズリハの顎を指先で上向け、その唇を優しくふさいだ……――
~おしまい~
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お読みいただき、ありがとうございます……!
ラスト、つい落としてしまいましたが(笑)、気に入っていただけたようで、よかったです(/∀\*)
この魔王さまは自分でも大好きなキャラクターなので、そう言っていただけると嬉しいです。
ありがとうございます、本編は完結していますが、また機会があれば、番外編など書いてみたいと思います……♪
四話
魔王のが素敵すぎる。こーゆー人(人ではない)好き。
素敵との感想、ありがとうございます……! 私も気に入っているキャラクターなので、そう言っていただけると嬉しいです♪