たゆたう青炎

明樹

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「ルカ様…愛してる…」
「んぅ?ん…」


掠れた声が聞こえ、ぼんやりとロウを見つめてふにゃりと笑う。ロウがとても甘い目をして、僕を抱きしめた。
耳の傍で「ルカ様、ルカ…」と呼びながら、ゆっくりと僕の中に入ってくる。
ロウのモノはとても大きいから、圧迫感がすごくて苦しい。だけど長い時間をかけて丁寧に慣らされた孔は、痛いことはなくて、スムーズに奥まで入った。


「はあっ…、ルカ様…大丈夫ですか?…すごく、気持ちいい。…今の感情をなんと言えばいいのか…」
「んっ、大丈夫…。ロウの…すごく大っきい。僕の、奥まで来てる。ふふ…」


僕を抱きしめるロウの背中に腕を回して、僕は涙を流した。
慌てて僕の涙を拭うロウの目からも、雫が零れ落ちる。


「どう、されたのです?」
「ふふ…、それ、僕の…セリフ。ロウの涙なんて初めて見た…。どうしたの…」


僕は手を伸ばして、ロウの濡れた頬を拭う。その手を掴んで、ロウが指先に口づけた。


「俺は、どんなに辛くても、涙を流したりはしない。だけど、あなたが関わってくると、自分では制御出来なくなる。今はとても嬉しいのです。とても、幸せなんだ…」
「僕も同じ…。嬉しくて、泣いてるの…」
「ルカ様、もっとあなたの奥に、俺の印をつけていいですか?」
「うん、もっと来て。それに、前に言ったよ。こういう時は、ルカって呼んで…」
「ふっ、そうでしたね…。ルカ…、動くぞ」


ロウがゆっくりと律動を始める。圧迫感はあるけど、出る時も突き入れられる時も、内壁が強く擦られて気持ちがいい。
僕はロウの腰に足を巻きつけて、自分からも腰を揺らした。


結合部から水音が響き、動きがだんだんと速くなる。
ロウが身体を起こして僕の両足を抱え、パンパンと強く腰を打ち付け出した。


「あっ、あっ、あん…、や…」
「ルカ、ルカ…っ」


潤んだ瞳でロウを見る。眉間にシワを寄せて、浅黒く引き締まった身体に汗を光らせて、とても綺麗だと思った。


ーーロウ…、もっと奥に来て。僕もロウみたいな美しい狼になれるように…。


そう願った瞬間、僕の身体が大きく跳ねて、自分のお腹に白濁を飛ばした。すぐにロウも僕の奥に長大なモノを押し付けて、熱い飛沫を吐き出す。僕は、ずっとロウに中にいて欲しくて、僕の上に被さってきたロウの身体を強く抱きしめた。


 合わせた胸から、お互いのドクドクという激しい心音が響いてくる。
しばらく啄むキスを繰り返して、息が整ってから、ロウが顔を上げて微笑んだ。


「困りました。ますますルカ様が愛しくなってしまった。もう、あなたが泣いて嫌がっても離してやれません」
「うん…離さないで」
「それに…あなたは本当に可愛くて困ってしまう。初めてだというのに、前を触らなくてもイきましたね…」
「え?…あ…。だって…ロウのが、すごいから…」
「ああ、もう本当に…あなたは怖ろしい。そんなことを言ったあなたが悪いのですよ?」
「え?なに?あっ、な、なんで大っきくなってるのっ?」
「もう少し、付き合って下さい」
「あっ、あぁ…っ」


なぜか僕の中で、さっきよりもロウのモノが大きくなっている。ロウは、僕の顔を両手で包むと優しいキスをして、再びゆっくりと腰を動かし始めた。



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